現代人の味方!胃の負担をやわらげる機能性表示食品があなたをサポート
忙しい日々の中で、胃の負担を感じている方は多いことでしょう。多忙、ストレス、加齢…その要因は人によってさまざまですが、一時的な胃の負担を感じている方をサポートしてくれる健康食品が注目を集めています。現代人の味方である「胃の負担をやわらげる機能」を持つ機能性表示食品について解説します。
日本人の多くが胃の調子で悩み
ヒューマン・データ・ラボラトリ(株)が22年11月に発表したアンケート結果によると、ウィズコロナ時代に胃の不調を感じている人が全体の5割を占めています。
このように、日本人の多くが胃の不調を感じている様子がうかがえます。胃の不調は生活の質を低下させる原因ともなり、日常生活にも影響を及ぼします。
胃の健康維持は国民的な関心事項ですが、これに対応した機能性表示食品が話題となっています。
「胃」の健康に着目した機能性表示食品は現在(2023年8月10日現在)、大手食品メーカー2社から発売されています。消費者庁のホームページで公表済みの届出件数は、2社による計13商品。そのうち10商品が販売中です。
一時的な胃の負担を自覚している方が対象
商品パッケージには、次のような機能性が表示されています。
- 食後の胃の負担をやわらげる機能があります。
- 一時的な胃の負担をやわらげる機能が報告されています。
注意してほしいのは、機能性表示食品はあくまで健康な成人が摂取対象であること。そして、一時的な胃の負担を自覚している方が対象であり、慢性的な症状は対象外です。また、胃痛や食欲不振といった症状がある方は、医療機関を受診することが必要です。
配合成分はビフィズス菌や乳酸菌
機能性表示食品に配合している成分(機能性関与成分)は1社がビフィズス菌、もう1社が乳酸菌です(それぞれ各社のオリジナルの菌)。
ビフィズス菌を配合した商品は2019年3月、乳酸菌を配合した商品は22年4月から届出が公表されるなど、比較的新しいジャンルです。
現代人にとって避けられない胃の負担をやわらげてくれるという表示には訴求力があり、今後は徐々に市場を広げていくと予想されます。
安全性と機能性をどのように確認しているのか
安全性については、喫食実績の評価によって確認しています。
ビフィズス菌を配合した商品の販売数量は、2019年2月末時点で約3億2千万本。乳酸菌を配合した商品については、類似商品が21年9月末までに約25億個販売されています。どちらも、重篤な健康被害の報告はないとされています。
機能性についてはどうでしょうか?ビフィズス菌の商品では、商品を用いたヒト試験で評価しています。試験には、一時的な胃の負担を感じている健康な成人100人が参加。100人を2つのグループに分けて、一方にビフィズス菌を含む乳飲料、もう一方にはビフィズス菌を含まない乳飲料(プラセボ食品)を1日1本、4週間にわたって摂取してもらいました。
その結果、消化管全体と胃を含む上腹部の負担をやわらげる機能性と、食後の胃の負担をやわらげる機能性について、ビフィズス菌のグループはプラセボ食品のグループと比べて有意な差が示されたと報告しています。
乳酸菌の商品は、研究レビューによって機能性を評価しています。これは、過去の研究論文を収集し、その中から発売商品と条件が合致する論文をピックアップして、総合的に評価するという手法です。
乳飲料やヨーグルト、宅配専用商品も登場
胃の負担をやわらげる機能性表示食品には、乳飲料やヨーグルトがあります。また、店頭販売だけでなく、宅配用専用商品も販売されています。
胃の健康維持が気になる方は、デザートとしてもおいしく楽しめる機能性表示食品を活用してみてはいかがでしょうか。