ふくらはぎの役割!第二の心臓⁈

ふくらはぎは「第二の心臓」といわれるほど重要な役割を担っています。
犬や猫などの四つ足の動物には、筋肉の盛り上がった「ふくらはぎ」はありません。
ふくらはぎは、直立歩行する人間にだけ備えられたものなのです。
今回はふくらぎの役割や鍛えるメリットについて紹介していきます。
ふくらはぎの主な役割
ふくらはぎは「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」と呼ばれ、腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋の2つの大きな筋肉で構成されています。
腓腹筋(ひふくきん)は、速筋繊維が多く、瞬発的な動き(ジャンプやダッシュ)に関与しています。
ダッシュやジャンプや急な坂道を登るときに使われます。
ヒラメ筋は、遅筋繊維が多く、持久力に優れています。長距離ランニングや立ち仕事などの姿勢維持するときに使われます。遅筋繊維には毛細血管も多く、加齢によって衰えやすい筋肉でもあります。
主にふくらはぎには、4つの役割があると言われています。
血液循環の促進
心臓は血液を全身に送り出すことはできますが、それを心臓へ戻すまでの力はないのです。そこで「ふくらはぎ」の筋肉が、収縮と弛緩を繰り返すことで、血液を心臓に戻すポンプのような役割を果たしています。これが第二の心臓と言われる所以です。
特に、重力の影響で血液が滞りやすい下半身の血液を心臓に戻すために、ふくらはぎの筋肉は重要な働きをしています。
歩行・走行のサポート
ふくらはぎの筋肉は、歩いたり走ったりする際に、地面を蹴り出す力を生み出すために必要です。
また、つま先立ちやジャンプなどの運動動作にも関わっています。
姿勢の維持
ふくらはぎの筋肉は、体のバランスを保ち、正しい姿勢を維持するためにも重要な役割を果たしています。また、他の筋肉と連携して全身の姿勢を維持しています。ふくらはぎの筋肉が適切に働くと、骨盤が正しい位置に保たれ、よい姿勢を維持できます。
足首の安定
ふくらはぎの筋肉は、足首を安定させ体の土台がしっかりします。これにより、捻挫などの怪我の予防に繋がります。ふくらはぎには主に腓腹筋とヒラメ筋という2つの筋肉があり、これらが協力し合って足首を支えています。
ふくらはぎを鍛えることのメリット
血行改善、むくみ解消
ふくらはぎの筋肉を鍛えると末梢の血流が増加し、毛細血管を増やせます。血液循環が促進され、冷えやむくみ、疲労感などが改善されます。
ヒラメ筋は、遅筋繊維が多いです。有酸素運動で、毛細血管が多く集まる赤筋(遅筋)を刺激することで、末梢の血液循環を良くする効果が期待できます。
歩行能力の向上
ふくらはぎの筋肉を鍛えることで、歩行時に地面を蹴り出す力が強まり、歩行能力が向上することがあります。
疲れにくい体になる
ふくらはぎの筋力がアップすると、歩行や立ち仕事での負担が減り、疲れにくい体になります。特に長時間歩く人や立ち仕事をしている人には大きなメリットです。
姿勢改善
ふくらはぎの筋肉を鍛えることで、体のバランスが整い、姿勢が改善され痩せやすい体になります。
足が引き締まりシルエットがきれいに
ふくらはぎを鍛えると、脚全体のラインが引き締まり、美しいシルエットになります。特にスラッとした脚を目指したい人にはおすすめです。
怪我の予防
ふくらはぎの筋力を鍛えると、足首や膝への負担が軽減し、ケガを予防することができます。特にアキレス腱炎やシンスプリントなどの予防にもつながります。
基礎代謝アップでダイエット効果
下半身の筋肉は大きいため、鍛えると基礎代謝が上がり、痩せやすい体になります。脂肪燃焼効果も期待できます。
スポーツパフォーマンス向上
ジャンプ力やダッシュのスピード向上に役立ちます。サッカー、バスケ、ランニングなど、ふくらはぎを使うスポーツではパフォーマンス向上に直結します。
- カーフレイズ(かかと上げ運動)
- つま先歩き
- ジャンプロープ(縄跳び)
- 坂道ウォーキング
ふくらはぎは血液循環を促進し、正しい姿勢を保てるようになり足首も安定させることができます。
また鍛えることによって、冷えやむくみの改善、疲れにくい体になったり、基礎代謝がアップして痩せやすい体になるなどの効果も期待できます。
ふくらはぎを鍛えるためには、ウォーキングや日常的に階段を使うだけでも効果がありますので、おすすめトレーニングと合わせてぜひ取り入れてみてください!