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もぐもぐタイムのエネルギー補給は競技によって違う?

カラダ
YOKARE編集部
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もぐもぐタイムのエネルギー補給は競技によって違う?

スポーツの合間にゼリーやバナナを頬張ってエネルギー補給をする姿、よく見かけますよね。2018年の平昌オリンピックでカーリングの選手が競技の合間にもぐもぐしながら作戦会議をしていたことから”もぐもぐタイム”と呼ばれて話題になりました。

ただ、実際にはもぐもぐタイムと呼ばれる前から、スポーツの合間に栄養補給をすることは当たり前のように行われています。長時間の競技ではエネルギーが枯渇してしまうので、そのエネルギーをいかに補給するか。これがラスト何秒でどれだけの力を発揮できるかどうかの分かれ道にもなります。

競技ごとにどんなものを補給しているのか気になりませんか?この記事では競技ごとにもぐもぐタイムに食べられているものを調査してみたいと思います。

もぐもぐタイムで食べるものの注意点

スポーツ選手といえば、筋肉をつけるためにタンパク質をたくさん摂ることが必要です。確かに普段の食事においてはタンパク質を摂るべきなのですが、タンパク質は消化吸収に時間がかかってしまうため、試合や練習中の栄養補給には不向きです。

同じく脂質も消化吸収に時間がかかるので、食べないようにしましょう。

試合の合間では、とにかくエネルギーの元となる糖質(炭水化物)を摂るようにしましょう。例えば、おにぎりや糖分などです。

さらには、汗をかくことで失うマグネシウムやカリウムといったミネラル分も一緒に摂るように心がけましょう

実際に、激しい運動中は胃にもかなりの負担がかかっているので、できるだけ消化吸収では負担をかけたくありません。そのため、素早く吸収できるゼリーやお腹に優しいお菓子、梅干しなどが人気です。

カーリングは長丁場で脳の疲労も相当なもの、心も体も整える栄養補給

もぐもぐタイムという呼び方が流行るきっかけとなったのがカーリングチーム。試合時間が約2時間30分とかなり長丁場であり、不安定な氷の上でのプレーとなるのでかなりの負担が体にかかります。しかも、氷上のチェスと呼ばれるほどの頭脳戦が繰り広げられるため、体だけでなく脳の疲労も相当なものがある競技でもあります。

カーリングは全部で全部で10エンド行われますが、5エンド終了時にハーフタイムが設けられており、この時間がもぐもぐタイムにあてられます。その時間はわずか5分間。この5分の間に、素早く栄養補給をしながら作戦会議をして次の後半戦に向けて心も体も整えるわけです。

そのため、カーリングのもぐもぐタイムで必要になるのは素早くエネルギーが補給できて、しかも持ち運びが便利なもの。よく食べられているのは、いちごやリンゴといったフルーツ類、ゼリーや栄養補助食品のエナジーバー、梅干しや小さいおにぎりだそうです

2018年のオリンピックでは北海道の銘菓「赤いサイロ」を食べているところが映し出されると、注文が10倍になるなどかなりの注目を集めたことでも話題になりました。

サッカーやラグビーのような持久かつ格闘系はハーフタイムに栄養補給

サッカーやラグビーなどの競技では、持久力はもちろんのこと、体のぶつかりあいによる消耗も激しくなります。そのためハーフタイムでしっかりと栄養補給をしないと後半の最後までエネルギーが持ちません。

サッカーで言えば前後半45分ずつの間にハーフタイムが15分、ラグビーは前後半40分ずつの間にハーフタイム12分が設定されています。

ハーフタイムではもぐもぐタイムと呼ばれるほど、固形物はあまり食べないかもしれません。激しいプレーを続けていると胃が疲れてくるので、固形物が負担になってしまうこともあります。基本的にはスポーツドリンクやエナジーゼリーなどで素早く水分とエネルギーを補給し、必要であればBCAAなどのサプリメントなども摂取します

ただし、これは人にもよるので食べる人は食べます。よく食べられているものとしては、バナナやカステラ、羊羹などすぐに消化できるもの。他にも、梅干しや干し芋なども好まれています。

野球など栄養補給しやすい競技は食べ過ぎにも注意?

野球は試合時間も長く、攻撃の時はベンチに座っている時間も長いため、他の競技に比べると栄養補給をする時間が取りやすい競技とも言えます。とはいえ、食べすぎてしまうと体は動きませんし、食べるものは考えておく必要があります。

野球選手に好まれるのはおにぎりやバナナ、オレンジなどのフルーツです。菓子パンは脂質も多いので、できるだけ食べないようにしましょう。

野球の場合にはシーズンが長かったり、1日に2試合やることもありますし、そもそもの練習時間が長いこともあります。午前と午後の練習の間に食べるものとしては、炭水化物や果物がオススメです。素早くエネルギー補給ができることと、必要なビタミンやミネラルも補給できるからです。

この時に、海藻やきのこなど食物繊維が多い食品はあまり摂らないように気をつけましょう。食物繊維は腸内にガスが溜まりやすくなるため、午後の練習中にお腹が張って動きづらくなることもあります。もちろん普段の食事においては食べるべきものではありますが、タイミングによっては向いていないこともあるので気をつけてください。

競技によって多少違いはあれば、できるだけ胃に負担をかけずに素早く吸収できるもがベスト

競技によってもぐもぐタイムに摂るべきものは多少の違いはありますが、一番の目的はエネルギーを素早く補給することです。その時に、できるだけ胃に負担をかけないようにして消化吸収ができるものを選ぶことが大切です。

糖質やミネラル類を中心にして、ご自身にあったもぐもぐタイムを実現させてください。
 

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