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牡蠣のエキスを残らず食べ尽くせ!完全栄養食と言われる牡蠣の魅力

食・料理
YOKARE編集部
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牡蠣のエキスを残らず食べ尽くせ!完全栄養食と言われる牡蠣の魅力

牡蠣の魅力は何と言っても、その栄養価。健康のために必要な栄養素を全部含んでいるといってもいいくらい抜群の食べ物で、しかも濃厚でクリーミーな味わいで楽しませてくれます。今回はそんな牡蠣の魅力に迫っていきたいと思います。

完全栄養食と言われる牡蠣の魅力

これだけ食べていれば体に必要な栄養素は全部とることができる、と言われている牡蠣。プリッとした食感と、噛んだら口に広がる濃厚なエキスに魅了されている方も多いのではないでしょうか。栄養がギュッとつまった食材でありながら、海のミルクと言われるほど濃厚な旨味も持ち合わせているのが牡蠣の魅力と言えます。

豊富なタウリンで肝臓の働きを活発化

牡蠣は、体の中で合成できない8種類の必須アミノ酸を全て含んでおり、タウリン・アラニン・グリシンといった旨味の元になるアミノ酸も豊富に含まれています。栄養ドリンクなどのCMで度々耳にする「タウリン◯◯g配合」という言葉からは疲労回復滋養強壮のようなイメージがあるタウリンですが、生活習慣病を予防する効果も期待できます。肝臓の働きを活発にして解毒能力を強化する効果、腎臓の働きを促進して血圧を正常に保つ効果、インスリンの分泌を促進して糖尿病を予防する効果など、内臓の機能を整えてくれます。

タウリンの働き
  • 血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす。
  • 血圧を正しく保ち、高い血圧を下げる。
  • 肝臓の解毒能力を強化。アルコール障害にも効果的。
  • インスリン分泌を促進し糖尿病の予防・治療に有効。
  • 視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける。
引用:タウリンとはどのような栄養素ですか。また、体によいとのことですが、働きを教えてください。|農林水産省

亜鉛や鉄分で体の機能を正常化

牡蠣は、海で育つだけあって、様々な種類のミネラル分を豊富に含んでいます。その中でも牡蠣に含まれる亜鉛は可食部100gあたり13.2mgと、食品の中でもトップクラスの含有量を誇ります

亜鉛は免疫力を高めたり、味覚を整えたりする効果があります。亜鉛は体内のたくさんの仕組みに関与しているため、不足すると貧血、食欲不振、皮膚炎、生殖機能の低下、慢性下痢、脱毛、免疫力低下、低アルブミン血症、神経感覚障害、認知機能障害などの様々な不調が出てきます。

亜鉛が不足すると成長障害や神経感覚障害などが起こりますが、亜鉛を摂りすぎると吐き気や免疫障害が起きる可能性もあるため、食べ過ぎ(11個までと言われています)には注意しましょう。

牡蠣に含まれる鉄はヘム鉄で、吸収率が高いのが特徴です(15~20%)。鉄分には造血作用によって貧血慢性疲労に効果があります。鉄吸収率を高めるビタミン C の補給がポイントです。血球の材料となるたんぱく質の摂取も重要です。

疲労回復や美肌効果のビタミンB群

ビタミンB1には脳や神経を正常に保つ役割、ビタミンB2には糖質や脂質の代謝を促す役割、ビタミンB12には赤血球の生成を助けて貧血を予防する役割があります。それぞれのビタミンBをバランスよく含んで、体の機能を正常に保つ手助けをしてくれます。

牡蠣の産地と旬

牡蠣の産地で有名なところといえば、やっぱり広島ですよね。なんと全国で獲れる牡蠣の64%(平成26年)が広島で獲れているそうです。二位は宮城で11%、三位は岡山で9%と、上位三県で85%を占めています。牡蠣には主に真牡蠣と岩牡蠣があり、産地や旬の時期に大きな違いがあります。

養殖がメインの真牡蠣

日本で流通している牡蠣の多くは真牡蠣です。真牡蠣の旬は産卵を終えた12月〜3月、太平洋側で養殖されていることがほとんどのようです。

天然がメインの岩牡蠣

岩牡蠣は流通量が少ないため、価格も高くなっているものの、身は大ぶりでタウリンの含有量は真牡蠣の2〜3倍と言われています。日本海側で獲れることがほとんどで、岩牡蠣の旬は産卵前の6〜8月の夏の時期です。

牡蠣のパワーを120%引き出す料理

やっぱり牡蠣は生で食べるのが一番!これは異論がありません。ただ、生食用の牡蠣であっても食中毒のリスクが心配、という方の気持ちもわかります。これだけ栄養がつまっている牡蠣ですから、どうせ食べるなら美味しさだけでなく、その魅力をしっかりと引き出した食べ方も知っておきたいですよね。

牡蠣のタウリンを余すことのない料理とは

牡蠣に豊富に含まれるタウリンは、成人病の予防や疲労回復に効果があると言われています。しかし、タウリンは水溶性のため、熱に弱い熱を加えると栄養分が水に溶け出してしまいます

もちろん生で食べれば、牡蠣に含まれるタウリンを余すことなく摂取することができます。それ以外にもお鍋や雑炊、炊き込みご飯にすることで美味しい出汁を最後まで味わうことができます。 ホイル蒸しにすれば水分を逃さないので、タウリンはそのまま摂取することができます。

牡蠣の炊き込みご飯牡蠣の鍋

牡蠣のタウリンを逃さない調理法としては、下記が挙げられます。

  • 生で食べる
  • お鍋や雑炊
  • 炊き込みご飯
  • ホイル蒸し

レモンをかけて亜鉛の吸収率をUP

海で育った牡蠣は亜鉛を豊富に含み、食品の中でもトップクラスの含有量です。実は、亜鉛はビタミンCと一緒に摂取することで、体内への吸収率が高まります。なので、生牡蠣やカキフライなど、レモン汁をかけることは、味だけではなく栄養といった面でもとても効果があるんです。

生牡蠣やカキフライなど、レモン汁をかけて食べるとより一層旨味が増しますよね!

牡蠣とレモン牡蠣とレモン

ネギやニラと一緒に

疲労回復効果があるビタミンB群はネギやニラに含まれるアリシンと一緒に摂ることで吸収しやすくなります。生牡蠣や雑炊と刻みネギの相性が抜群なのも納得いきますね。このように見てみると、先人の知恵ではないですけど昔からある食べ方はちゃんと理にかなった食べ方なんだなと納得します。

牡蠣を食べるおすすめレシピ

では、実際に味も栄養も満たされるレシピを紹介していきたいと思います。テーマは「牡蠣のエキスを残らず食べ尽くす」です。

牡蠣の味噌雑炊

牡蠣の旨味を最大限に引き出す食べ方としてオススメなのが雑炊です。味噌と牡蠣の相性は抜群で、そこに小松菜やネギとご飯を入れて煮立てれば完成です。シンプルなのに、濃厚な味わいで牡蠣の旨味と栄養を余すことなく取り込むことができます。

牡蠣の味噌雑炊

出典:https://www.instagram.com/kitchen_kinako/(@kitchen_kinako)

 

牡蠣のホイル蒸し

ホイルに牡蠣、しめじ、わけぎ、酒を入れて包み、蒸し焼きにします。食べるときにレモンをかけて、じっくり味わってください。最後はホイルに残った旨味の汁も一滴残らず飲みたくなるほどの美味しさです。

牡蠣のホイル蒸し

出典:https://www.instagram.com/salpe29/(@salpe29)

 

牡蠣の炊き込みご飯

お米、牡蠣、だし汁、醤油、きざみ生姜を入れて炊いていきます。美味しく作るコツは、牡蠣を下ゆですること。牡蠣に火を通しすぎると身が固くなってしまうので、下ゆでした牡蠣はご飯が炊き上がってから戻してください。また、牡蠣を下ゆでしただし汁でご飯を炊くことで、牡蠣の旨味を逃すことなく楽しむことができます。

牡蠣の炊き込みご飯

出典:https://www.instagram.com/yuma_usagis2/(@yuma_usagis2)

 

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