生活習慣病や動脈硬化の予防に効果あり?!「ひまわりの種」の食べ方
ひまわりの種と聞くと、ハムスターや小鳥などのエサを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?小動物のエサの他に、ひまわり油として食用オイルや化粧品などにも使われます。
実は、ひまわりの種は非常に栄養価が高いため、栄養補助食品として海外では当たり前に食べられているのです。特にひまわりの種がよく食べられている欧米では、高血圧や動脈硬化、生活習慣病を防ぐ食材として、ナッツ類と共に店頭に並んでいます。
ここでは、そんなひまわりの種の食べ方などご紹介していきます。
ひまわりの種の食べ方
甘味と油分を兼ね備えたひまわりの種は、お菓子に使われることが多く、そのままお菓子としても売られていますが、他のナッツ類と同様にケーキやパン、ヨーグルトのトッピング、クッキーやシリアルバーなどに使います。
簡単レシピ「甘さ控えめシリアルバー」
材料
- オートミール100g
- お好みのドライフルーツ&ナッツ70g
- かぼちゃの種10g
- ひまわりの種10g
- はちみつ 大さじ3
- 水あめ 大さじ2
- バナナチップ 適量
作り方
- ナッツを荒く刻んでオートミール、タネと共に乾煎りする
- 火を止めて、はちみつを加え全体に馴染ませる
- 荒く刻んだドライフルーツを加えてざっと混ぜる
- 水あめを加えて再度弱火にかける。全体的に馴染んだら火から下ろし、キッチンシートを敷いた型に広げる
- 固まらないうちにバナナチップを上にのせ軽くおさえ冷蔵庫で冷やしお好きな大きさに切り分ける
ひまわりの種には、女性に嬉しい多くの効果が期待できることをご紹介しました。日常に摂り入れて、からだの中からキレイを目指しましょう!
ひまわりの種の栄養価
ビタミンB群/ビタミンE/亜鉛/鉄分/マグネシウム
カリウム/カルシウム/葉酸/トリプトファン/オレイン酸/リノール酸
種の主な成分が良質の脂質である「オレイン酸」や「リノール酸」といった血中のコレステロール濃度を下げる、不飽和脂肪酸がたっぷり。
リノール酸は、体内で作ることができない必須脂肪酸の1つで、生活習慣病の予防と改善効果があります。
カリウムや亜鉛、鉄分などのミネラル類も豊富に含んでいるひまわりの種は、女性の美容と健康に欠かせない栄養です。
特に、カリウムは体内に溜まった塩分を排出する効果があるため、女性のお悩みに多い肩こりやむくみ、冷えなどの症状の改善や予防に効果があります。
ビタミンB群には、ビタミンB1、B2、B6、B12の4種類が含まれています。
このビタミンB群は代謝に関わる栄養素です。
体内の脂肪を燃焼させることで、肥満の解消や動脈硬化の予防の働き、血中のコレステロールの上昇を抑える効果があります。
ビタミンEは、強力な抗酸化作用をもっており、活性酸素の除去をしてくれると言われているため、細胞の老化を防ぐためアンチエイジング効果が高いです。
また、毛細血管を拡張する効果もあると言われているので、肌荒れ解消効果も期待できます。
必須アミノ酸の一種である、トリプトファンは、セロトニンというホルモンを合成します。この、セロトニンは「幸せホルモン」として知られていますが、精神を安定させ、ストレスを軽減させる働きがあることが分かっています。
妊活中や、妊婦中の女性に必要な栄養素として知られている葉酸は、免疫力の向上が期待されたり、新しい赤血球をつくる働きがあります。
ダイエットの強い味方、マグネシウムがダイエットの大敵であるコルチゾールというホルモンの超過を防いでくれたり、カロリーを燃焼してくれたりする効果が期待できます。
ひまわりの種の食べすぎには要注意
栄養豊富なひまわりの種は、食べ過ぎには注意が必要です。
口内炎や歯ぐきの腫れを引き起こすとも言われています。
また、カロリーが高く一粒当たり1.2kcalですので、食べ過ぎや食べ方にはくれぐれも注意が必要です。
例えば、白米100gのカロリーが360kcalに対し、ひまわりの種100gは610kcalと約2倍近くあります。
豊富に含まれるリノール酸も、適量の摂取であれば血行促進や生活習慣病の予防と改善になりますが、摂取しすぎてしまうとアトピーや炎症を促進させたりアレルギーを引き起こす原因になってしまいます。
ひまわりの種、一粒に含まれた素晴らしい栄養価を上手に活用するため一日の摂取量は、20粒程度(50g)が目安です。
ひまわりの種の種類
ひまわりの種は食用と観賞用の2つがあり食用はヒマワリ油になる油糧用と皮を剥いて食べられる食品用に分かれます。
ひまわりの種と言えば、縦に入ったしま模様がトレードマークですが油糧用の種は真っ黒でスイカの種を一回り大きくしたような見た目をしています。
一方で、食品用は粒が大きく、縦じま模様の皮は簡単に剥けます。
中から出てくる平たい胚はしっとり甘く、サクサクした歯触りがあり、塩や砂糖で味付けしたものが販売されています。
観賞用は厳密には食べていけないということではないようですが、食品用よりも農薬が多く使われていることや、油糧用と同じく皮が剥きにくいことから食べることはあまりオススメできません。
食品用と表示されているものを選びましょう。