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秋におすすめの舞茸は栄養の宝庫!効果と効能の紹介

食・料理
YOKARE編集部
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秋におすすめの舞茸は栄養の宝庫!効果と効能の紹介

一年を通して見かける舞茸ですが、旬の時期は9月から11月。まさに今がおすすめの季節す。旬の食べ物は非常に栄養価が高く、通常よりも効果や効能が得られます。

カロリーが低いためダイエット目的で食べる人も多い舞茸ですが、栄養も抜群。
豊富な栄養効果や効能について知っておくと、これまで以上に 舞茸を食べたくなりますよ。

舞茸の基礎知識

まずは舞茸の基礎知識について紹介しましょう。
舞茸はサルノコシカケ科(トンビマイタケ科)に属する菌類で、広葉樹の根元や切株などに生えるキノコです。天然の舞茸は珍しく、大変希少価値の高いものです。

舞茸のカロリーは100gあたり16kcal。市販の舞茸は、だいたい1パック90gで販売されています。非常にカロリーが低いことがわかりますね。

名前の由来

舞茸という名前の由来には、主に2つの説があります。
一つは、カサがヒラヒラ舞っているように見えることから、舞茸という名前が付いたという説。
もう一つは、天然の舞茸は珍しく貴重なため、見つけたときに舞い上がって喜んでいたことから名づけられたという説です。

舞茸に多く含まれる主な栄養成分

舞茸にはたくさんの栄養素が含まれていますが、特に多く含まれているがβ‐グルカン、ビタミン、ミネラルです。

  • β‐グルカン

β‐グルカンとは、キノコや大麦などに含まれる食物繊維で、多糖類の一種です。
なかでも舞茸は、神戸薬科大学の難波宏彰名誉教授が発見し、命名した「MDフラクション」や「MXフラクション」という特殊な構造をしたβ‐グルカンが含まれています。

  • ビタミンD

ビタミンDは、キノコや鮭などに多く含まれるビタミンです。
ビタミンDを得るためには、食べ物から摂取するほか、日光を浴びて体内で合成させる方法があります。
ビタミンDには、ビタミンD2~ビタミンD7までの6種類があり、舞茸にはビタミンD2が多く含まれているのが特徴です。

  • ビタミンB群

ビタミンB群は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンB12、葉酸などの総称です。

このなかで、特に舞茸に多く含まれているのがビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンです。
ビタミンB群はさまざまな酵素の補酵素として働き、エネルギーを作るのに欠かせません。しかし、単体では効果を発揮しにくく、ビタミンB群に属する栄養素を複数摂取することで相互的に作用します。

舞茸には複数のビタミンB群が含まれているので、効果的に摂取することが可能です。

  • ミネラル

ミネラルはタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンと並ぶ五大栄養素の一つです。
ミネラルのなかでも、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素は、厚生労働省の定める健康増進法で、 日本人の食事摂取基準に定められている栄養素です。
摂りすぎても良くありませんが、不足すると不調をきたすとされている栄養素です。

ミネラルは身体の組織を作るのに欠かせない栄養素ですが、体内で作り出すことができないため、食べ物から摂取する必要があります。特に舞茸には日本人に不足しがちなカリウム、亜鉛が多く含まれているのが特徴です。

舞茸と他のキノコとの違い

舞茸の栄養は加熱しても壊れにくく、他のキノコ類よりβ‐グルカンやナイアシンが多いのが特徴です。

さらに、β‐グルカンに含まれるMDフラクションやMXフラクションは、舞茸にしかない成分なので、意識的に摂取したいものです。

舞茸のもつ効果や効能

舞茸には他の食べ物にない成分が含まれていたり、他のキノコと比べて含有量の高い成分も多くあります。
では、それら舞茸に含まれる栄養が、どのような効果や効能を持つのか紹介していきたいと思います。

血糖値を下げる

舞茸に含まれるβ‐グルカンには、血糖値を下げる効果があります。
血糖値の急上昇することを「血糖値スパイク」といいますが、血糖値スパイクによって活性酸素が発生し、細胞を傷つけてしまいます。

通常の血糖値が正常であっても、血糖値の急上昇を繰り返すと糖尿病や心筋梗塞、動脈硬化を引き起こす原因にもなりかねません。
舞茸を摂取することで、β‐グルカンの効能により、血糖値の急上昇を抑え穏やかにすることができます。

免疫力を高める

β‐グルカンのなかでもMDフラクションやMXフラクションは他のキノコにはない物質です。特にMDフラクションは免疫細胞を活性化し、免疫力を高める効果が期待できます。

ビタミンDにも免疫力を高める効果があるので、これからインフルエンザが流行する季節、舞茸を食べて少しでも免疫力を上げておきたいものですね。

生活習慣病の予防

β‐グルカンのMXフラクションは、肝臓でのコレステロールの合成や吸収を抑えるだけでなく、排泄を促す効果が期待できます。

糖分などの分解も促進するので、生活習慣病の予防だけでなくダイエットにもおすすめです。

骨を強くする

ビタミンDやミネラルがカルシウムの吸収を助け、骨を強くします。

さらに、舞茸にはビタミンDそのものだけでなく、ビタミンDの前駆体であるエルゴステロールが含まれています。そのため、ビタミンDの生成を促進し、よりカルシウムの吸収を高めることができるのです。

便秘防止

β‐グルカンは食物繊維の一種です。舞茸には食物繊維が非常に豊富に含まれているため、お通じが良くなり、便秘の解消にも繋がります。

便秘が続くと悪玉菌が増え自律神経が乱れたり、さまざまな栄養素の吸収を妨げてしまいます。舞茸を摂取して便秘 にならないように気を付け、もし便秘になってしまってもしっかり改善するように心がけましょう。

美肌効果

肌に良いとされるビタミンB群のなかでも、ビタミンB2には特に高い美肌効果が期待できます。

ビタミンB2は、肌の新陳代謝であるターンオーバー を正常にし、皮膚や粘膜を整えてくれます。口内炎にも効果があるので、疲れが気になる人も積極的に摂取したい栄養素です。

より栄養効果をアップさせるなら冷凍がおすすめ

舞茸にはさまざまな栄養効果や効能があることがわかりましたが、より栄養価を高めるには冷凍保存がおすすめ。キノコ類は冷凍すると細胞膜が壊れ、より栄養が流れ出やすくなるのです。
保存の際には一口サイズに裂き、保存袋に入れて冷凍しましょう。
使うときは凍ったまま調理してください。舞茸には他のキノコ類にはない効能がたくさんあるので、ぜひ試してみてくださいね。


 

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