ホットワインで寒さとストレス解消!赤ワインを使った薬膳レシピ
寒い季節におすすめの「赤ワイン」を使ったホットワイン。
寒い冬にホットワインをオススメする理由は、赤ワインを温めてHOTで飲むことで身体が温まるからです。もう一つの理由は、冬特有のストレス解消にも赤ワインが一役買ってくれるからなんです。
「冬特有のストレスってなに?」と思われましたよね。冬は日照時間が短く、日光を浴びる時間も減り、「セロトニン」という気分を安定させる物質の分泌が低下します。「セロトニン」の分泌の低下で気持ちが沈むだけでなく、厳しい寒さから快適に過ごしにくくなることでストレスがたまりやすくなるんです。
今回は、赤ワインの効能・効果と、身体を芯から温めストレス解消にもなる、赤ワインを使ったホットワインレシピをご紹介します。
「肝」の働きを高めてくれる赤ワイン
赤ワインと言えば、日本でよく知られているのが「ポリフェノール」。過剰に発生してしまった活性酸素を無害化してくれる抗酸化作用があり、健康だけでなく美容やダイエットにも効果のある成分です。
ポリフェノールには、カテキンやルチン、ショウガオールなどさまざまな種類があります。赤ワインに含まれるポリフェノールは「アントシアニン」といって、ブルーベリーやナス、カシスなどにも含まれる色素成分で、特に視力回復など目の機能改善に力を発揮してくれると期待されています。
赤ワインの効能・効果
薬膳では以下のような症状に赤ワインを使います。
- 冷え性、冷えが気になる
- 血流が悪い
- イライラする
- 気分が落ち込む
- 体が重だるい
- 貧血気味
- 肌がくすんでいる
こうした効果・効能は赤ワインが「肝」の働きを高めてくれるから。「肝」は西洋医学でいうところの肝臓に近いのですが、薬膳では血流を良くするだけでなく「気」の巡りも良くしてくれるため、イライラしたり落ち込んだときにも効果があるんです。
このように、うれしい効果がたくさんの赤ワインですが、寒いこの時期はホットワインにして飲むのがおすすめ。
手軽に作れる薬膳ホットワインレシピ
それでは、赤ワインを使ったホットワインレシピをいくつかご紹介しましょう!
どれも手軽で簡単にできちゃうレシピばかり。それぞれに効果・効能が違いますので、その日の状態に合わせて選ぶようにしてみてくださいね。
まずはシンプルなホットワインレシピ。前回のシナモンの薬膳コラムでご紹介したレシピが以下になります。
シナモンとクローブで身体を芯から温めるホットワイン
【材料】1人前
- 赤ワイン・・・200ml
- 砂糖・・・中さじ1.5
- レモン・・・1/4個
- シナモンスティック・・・1本
- クローブ(粒)・・・2粒
- 黒コショウ(粒)・・・2粒
【作り方】
- シナモンステックは半分に折ります。
- 鍋にすべての材料を入れ弱火にてコトコト煮ます。
- 沸騰する手前で火を止め、30分~1時間ほど置いておけば出来上がり!
飲むときは、茶こしでこしてから弱火で温め直してください。シナモンスティックは半分に折ることで香りが出やすくなります。
ホットワインは温め方がポイント!弱火でコトコト煮ましょう。
電子レンジで作りたい場合は、低温調整ができる機種であればOK。
>>前回の薬膳コラム「シナモンで冬の冷え解消に!シナモンを使った5つの薬膳レシピ」
冷えが強い方におすすめのホットワイン
基本のホットワインにも使っているシナモンとクローブに生姜パウダーを加えることで、さらに温め効果がパワーアップされるんです。
【材料】1人前
- 赤ワイン・・・200ml
- 生姜パウダー・・・小さじ1~2杯
- シナモンスティック・・・1本
- クローブ(粒)・・・2粒
- 砂糖(好みで)
【作り方】
基本のホットワインと同じ。生姜は生のままだと発汗作用があり、風邪の症状に良いのですが、乾燥している生姜パウダーを使うことで身体を芯から温める働きが強くなります。
イライラする日は柑橘類のホットワイン
オレンジジュースは100%果汁で、皮ごと絞ったモノを使うのがポイント!
【材料】2人用
・赤ワイン(甘口)・・・200ml
・オレンジジュース(果汁100%)・・・200ml
・シナモンステック・・・1本
・クローブ(粒)・・・2粒
・ハチミツ(お好みで)・・・適量
【作り方】
基本のホットワインと同じ。オレンジジュースは手軽ですが、時間があるときは生のミカンを使うのも◎
ミカンの皮に含まれる成分「リモネン」にリラックス効果がありますので、皮ごとザク切りにしてコトコト煮ましょう。
皮と白い筋は煮ると苦みがありますので、苦いのが苦手な方はハチミツを加えて調整してみてください。ミカンの白い筋にも、気の巡りや血液の巡りを良くしてくれる働きがありますので、ミカンを食べるときはなるべく筋を取らないほうがいいですよ。
美味しくても1日グラス2杯までにしましょう
一説によると健康な成人で1時間に約10グラムのアルコールを分解する力があると言われていまし、厚生労働省の示す適度な純アルコール量は1日平均20グラム以下、ワインだとグラス2杯が適量とされています。
寒さはもう少し続きそうですが、今回ご紹介したホットワインレシピ、美味しいからと飲み過ぎないようにしてくださいね。