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セントパトリックスデーの緑色のビール

食・料理
YOKARE編集部
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セントパトリックスデーの緑色のビール

3月17日は、セントパトリックスデーです。
セントパトリックスデーは、アイルランドにキリスト教を広めた「聖パトリック」の命日で、アイルランドでは祝日になります。
現在では各国でイベントが催されていますが、アイルランドからの移民が多いニューヨークやシカゴでは、とりわけ盛大におこなわれます。
セントパトリックスデーのテーマカラーである緑色のビールを飲み、緑色の服を着るなどして陽気で楽しい日を過ごします。

今年2023年は、日本でも4年ぶりにセントパトリックスデーの行事が各地で開催されます。

聖パトリックについて
聖パトリックは5世紀にイギリスのウェールズ地方で生まれ育ちましたが、16歳の時にアイルランドに奴隷として連れてこられました。
その後神学を学び、当時ドルイド教に支配されていたアイルランドに、キリスト教を広めました。
ドルイド教を蛇にたとえて、アイルランドに蛇がいないのは聖パトリックのおかげと伝えられています。

なぜセントパトリックスデーに緑色のビールを飲むの?

アイルランドの国のシンボルカラーが緑色なので、セントパトリックスデーは緑にこだわって過ごします。
商店街は緑色で飾られ、アイリッシュパブで緑色のビールを飲んで、パレードを楽しみます。緑色のビールといえば、何だか体によくないイメージがするかもしれませんが、健康には問題がないブルーキュラソーというオレンジの果皮で風味づけしたリキュールをビールに加えて緑色にしているようです。

日本では、セントパトリックスデーに大規模なイベントが開催される都市は限られていますが、アイリッシュパブに行けば、3月17日にはセントパトリックスデーの雰囲気が楽しめます。
ブルーキュラソーを混ぜ、緑色にしたビールが飲めたり、その日限定のアイリッシュ料理が提供されたりすることが多いようです。

例えば都内なら、アイリッシュパブ「THE DUBLINERS’(ダブリナーズ)」で、3月17日のセントパトリックスデーには、鮮やかな緑色の「グリーンビール」を販売しています。


また、アイルランドではパブが多くあり、アイリッシュビールとして一番飲まれているのギネスビールで、一日に消費されているお酒の半分がギネスビールだそうです。
なお、アイリッシュパブやアイリッシュバーとは、アイルランドのお酒、アイリッシュウイスキーや、アイルランド独特の濃厚な黒ビールなどを中心とした飲み物を提供しているお店です。

家庭で作る本格的なグリーンビール

家庭で緑のビールを作るには、黒ビールなど色の濃いものでなく、薄いイエローのビールに、食用色素の緑をごく少量加えるだけでも一瞬でキレイなビールが出来上がります。

材量(1人分)

  • ビール140ml(発泡酒でもOK)
  • ブルーキュラソー30~50ml
  • レモン汁5ml

作り方

  • 冷えたグラスにブルーキュラソーとレモン汁を入れ、ビールを注ぎます。

グリーンビールにあうアイルランド料理

グリーンビールに合うアイルランドの伝統的な家庭料理の一つにジャガイモ料理の「ボクスティ」があります。とても簡単なので作ってみませんか。

ジャガイモ料理「ボクスティ」(2人分)


材量

  • ジャガイモ2個
  • 小麦粉大さじ2杯
  • 塩小さじ2分の1杯
  • 卵1個
  • バター5g


作り方

  1. じゃがいも2個は水で洗い、皮をむきます。
  2. ジャガイモ1個は一口大に切り、ボウルに入れ、600Wの電子レンジで5分加熱します。加熱後にフォークで潰しておきます。
  3. もう1個のジャガイモはすりおろし、ボウルにすりおろしたじゃがいもと小麦粉大さじ2杯、卵1個、塩小さじ1/2入れ混ぜ合わせて、2の加熱したジャガイモも加え混ぜます。
  4. 好みの大きさにして、弱火で3分焼き、裏返し、さらに弱火で3分焼きます。
  5. お好みでケチャップやソース、マヨネーズなどをかけます。

日本でのセントパトリックスデーの催しの歴史

日本では1992年、当時の駐日アイルランド大使の協力によって、アイリッシュネットワークジャパン(INJ)の主催で、東京でセントパトリックスデイパレードが行なわれました。
以降、日本各地でセントパトリックスデーパレードやアイリッシュフェスティバルが行なわれるようになり、2019年には15都市で開催されました。
セントパトリックスデーのアイコンは、シャムロックとレプラコーンです。
シャムロックとは、三つ葉の草の総称ですが、アイルランドの国花でもある三つ葉のクローバーのことです。
レプラコーンとは、オレンジのヒゲを生やし、緑色の服を着て大きな帽子をかぶったアイルランドに伝わる妖精です。
この妖精のコスチュームを手作りして、パレードやフェスティバルに参加する人も増えているようです。

2023年日本で行われるセントパトリックスデー関連のイベント

2023年は、パレードとともにアイルランドの音楽やダンス、パブでの飲食や雑貨販売など、アイルランドの伝統や文化に触れることができるイベントが各地で行なわれます。
イベントの参加条件は、服や帽子、髪飾り、バッグなどのアイテムに緑色のものを使うことです。

2023年、日本で行われるセントパトリックスデーのおもな関連イベント

  • 2023年3月12日(日)東京表参道にて13時から4年ぶりとなる「第28回 セントパトリックスデーパレード東京」を、開催。アイリッシュネットワークジャパン(INJ)、セントパトリックスデーパレード東京実行委員会主催。(パレード開催中の13~15時は表参道通りが車両通行止めとなります)
  • 2023年3月21日(火)千葉県海浜幕張公園にて4年ぶりにセントパトリックスデーパレードが開催。サッカーワールドカップやラグビーワールドカップが行われたことを記念して2011年から開催。

建物が緑色に染まるグリーニングについて

場所 日時
鳥居型モニュメント(三重県伊勢市) 3月1日(水)~17日(金)18時~21時
カラコロ工房(島根県松江市) 3月1日(水)~31日(金)
松江城天守閣 3月10日(金)~12日(日)
常磐共同火力勿来発電所「勿来ゆめライト」 3月10日(金)~17日(金)17時~23時
石神の丘美術館(岩手県岩手郡岩手町) 3月17日(金)~26日(日)17時~20時

聖パトリックデーはアイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日で、その功績を称え、アイルランドの伝統文化を祝うイベントですが、アイルランドだけでなく世界各地で行われています。
日本でもアイルランドとの友好のために20年以上前から開催されています。
今年は、日本でも4年ぶりにアイルランド文化を楽しむイベントが各地で催されます。
3月は緑色のコスチュームでパレードに参加したりしたり、緑色のビールを飲んで、アイルランドの文化に親しみませんか。
 

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