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第3のミルク、牛乳に代わる新たな選択肢

食・料理
YOKARE編集部
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第3のミルク、牛乳に代わる新たな選択肢

スーパーで牛乳しか選べなかった時代は遠い昔のことになりました。
近年、健康志向や環境問題への意識の高まりから、植物性ミルクが注目されています。食事制限のある人も飲むことができることから、牛乳に代わる代替品としても重宝されています。

牛乳、豆乳に次ぐ「第3のミルク」と呼ばれる植物性ミルクは、その種類はますます広がりを見せています。

大豆、オーツ麦、アーモンドにとどまらず、麻からエンドウ豆、米からココナッツ、亜麻からジャガイモに至るまで、選択肢はさまざま。
例えば、従来の植物性ミルクである豆乳は、大豆アレルギーを持つ人や、独特の風味やクセが苦手という人がいるという課題がありました。そこで、第3のミルクは、大豆以外の植物素材で作られているため、より多くの人が楽しめるようになっています。

今回は、第3のミルクとは何か、その代表的な種類、それぞれの味や特徴、健康・環境面でのメリットなどを紹介していきます。

代表的な第3のミルクの種類

第3のミルクには、様々な種類があります。以下に、代表的な種類とその特徴を紹介します。

アーモンド

アーモンドミルクは、アーモンドを水に浸してすりつぶして作られる植物性ミルクです。香ばしい風味が特徴で、ビタミンEや食物繊維、カルシウムが豊富に含まれています。

江崎グリコ株式会社によると、アーモンドに含まれるビタミンE(α-トコフェロール)は、ゴマの約300倍、ピーナッツの約3倍。さらに食物繊維はレタスの約9倍、ごぼうの約1.6倍オレイン酸もゴマの約1.8倍、ピーナッツの約1.5倍に相当すると言います。

アーモンド

ライスミルクは、米粉と水を混合した植物性ミルクです。米を発酵させて液体にしたものもあります。
優しい甘みとさらっとした口当たりが特徴です。コレステロールや脂肪分が少なく、低カロリーです。発酵で作られるライスミルクは、通常のライスミルクよりも酸味があり、ヨーグルトのような風味があります。

ライスミルク

ココナッツミルク

ココナッツの果肉をすりおろして抽出した植物性ミルクです。ココナッツ ミルクはトロピカルな味わいで濃厚な甘みとトロッとした食感が特徴です。

ココナッツミルクは牛乳と比べて高カロリーにはなります。炭水化物とタンパク質が少なく、飽和脂肪が多く含まれています。カリウム・マグネシウムなどのミネラル類が豊富で、脂肪として蓄積されにくい「中鎖脂肪酸」や「食物繊維」も含まれています。

カルシウムは少ないので、カルシウムを摂りたい場合はカルシウムが配合されているものを選ぶと良いでしょう。

ココナッツミルク

マカダミアナッツ

マカダミアナッツミルクは、マカダミアナッツを水に浸してすりつぶした植物性ミルクです。まろやかな甘みとコクのある味わいが特徴です。オメガ3脂肪酸やビタミンEが豊富に含まれています。オメガ3脂肪酸は、体内にとって重要な多価不飽和脂肪酸に属しています。

マカダミアナッツ

オーツ麦

特に人気が急速に高まっているのがオーツミルク。

オーツ麦を水で煮出した植物性ミルクです。牛乳に似たクリーミーな味わいですが、オーツミルクは牛乳に比べて炭水化物含有量が高いため、自然な甘さがあります。クセがなく、飲みやすいのが特徴です。

コーヒーとの相性が良く、コーヒーベースの飲み物に使われることが多いです。スターバックスでもラテの選択肢の一つです。

食物繊維やビタミンB群が豊富に含まれています。

オーツミルク

ヘーゼルナッツ

ヘーゼルナッツミルクは、イギリスではスタンダードな植物性ミルクです。

ヘーゼルナッツを水に浸してすりつぶしたミルクです。アーモンドミルクよりも濃厚な味わいで、ナッツの風味が強く感じられます。血中コレステロールを下げるオレイン酸やビタミンEが豊富です。

エンドウ豆

エンドウ豆を水で煮出して作られる植物性ミルクです。淡白な味わいで、豆乳よりもクセが少なく、飲みやすいのが特徴です。タンパク質が豊富に含まれています。

スウェーデンのフードテックベンチャー「Sproud」やアメリカの「Ripple Foods」が黄エンドウ豆由来の代替ミルクの開発で注目されています。

カシューナッツ

カシューナッツミルクは、カシューナッツを水に浸してすりつぶした植物性ミルクです。まろやかな甘みと滑らかな口当たりが特徴です。ビタミンやミネラル(鉄分、銅)なが豊富に含まれています。

カシューナッツミルクは、サワークリームやパンナコッタだけでなく、スープ、カレー、マッシュ ポテトにも使われます。

カシューナッツミルク

ピーナッツ

ピーナッツミルクは、ピーナッツを水で煮出して作られる植物性ミルクです。濃厚な味わいで、ピーナッツバターのような風味が感じられます。タンパク質やビタミンB群が豊富に含まれています。

ヒマワリの種

サンフラワーミルクは、ヒマワリの種子を水で磨いて作られる植物性ミルク。欧米では次なるベジミルクとして注目度も高くなっています。

カップ1杯の生のヒマワリの種を3時間以上浸し、2倍の水と混ぜて、自宅で作ることもできるようです。

ナッツの風味とほのかな甘みがあり、クセが少ないのが特徴です。ビタミンEやミネラルが豊富に含まれています。

ヒマワリの種

ピスタチオ

ピスタチオミルクは、ピスタチオを水に浸してすりつぶした植物性ミルクです。淡い緑色とピスタチオの風味が特徴です。美しい肌と髪の毛をキープする「ビタミンB6」をナッツ類の中で最も豊富に含みます。

ジェラート、ケーキ、プリン、パン、スムージーにも合います。

ピスタチオミルク

くるみ、ウォールナッツ

くるみミルクまたはウォールナッツミルクと呼ばれます。

くるみミルクは、くるみを水に浸してすりつぶした植物性ミルクです。ほのかな苦味と香ばしい風味が特徴です。オメガ3脂肪酸やビタミンB群が豊富に含まれています。

かぼちゃの種

かぼちゃの種子を水で磨いて作られるミルク。ナッツの風味とほのかな甘みがあり、クセが少ないのが特徴です。亜鉛やマグネシウムが豊富に含まれています。

ゴマ

ゴマを水で磨いて作られるミルクです。独特の風味がありますが、カルシウムや鉄分が豊富で、栄養価が高いのが特徴です。

亜麻

亜麻の種子を水で磨いて作られるミルク。オメガ3脂肪酸が豊富で、健康効果が高いのが特徴です。

じゃがいも

じゃがいもを水で煮出して作られるミルク。優しい甘みとほのかな土の風味が特徴です。カリウムやビタミンCが豊富に含まれています。

バナナ

水、バナナピューレ作られるバナナミルクです。乳製品のバナナミルクとは違います。

バナナの甘みと風味が特徴です。カリウムが豊富に含まれています。

バナナミルク

植物性ミルクは、牛乳の代替品としてだけでなく、それぞれの素材の風味や栄養を活かした様々な楽しみ方ができます。

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