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日本産きんかんは海外でどう売られている?注目される3つの理由

YOKARE編集部
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日本産きんかんは海外でどう売られている?注目される3つの理由

日本では、きんかんといえば甘露煮やのど飴を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。一方、海外では皮ごと食べられる日本産フルーツとして、生鮮品や贈り物、ホテルの料理やお菓子にも使われています。海外では、日本産きんかんのどのような点が評価されているのでしょうか。
香港や台湾での具体的な販売事例をたどりながら、その理由と産地の取り組みを紹介します。

香港・台湾では生鮮品やギフト、ホテルメニューに

日本産きんかんは、香港や台湾、シンガポールなどに販売されています。

香港の「pandamart 24/7 supermarket Central」では、宮崎県産の完熟きんかん「Tama Tama」が日本から届いた季節の果物として販売されました。日本産であることや、皮ごと食べられる甘いきんかんであることが紹介されています。

台湾の輸入果物店「全威進口水果」では、宮崎県産の完熟きんかんを6つの小箱に詰めたギフト商品が登場しました。樹上で完熟させた糖度16度以上の果実で、皮ごと食べられるのが特徴です。冬の果物や年節向けの商品として紹介され、金色の見た目を生かした縁起のよい贈り物にもなっています。

生の果実として売られるだけでなく、ホテルの料理やお菓子にも使われています。
2025年には、グランドハイアット台北が宮崎県産の完熟きんかんを使い、焼き菓子の「金柑酥」、ムース仕立ての「金柑寶貝」、鯛の薄造りと組み合わせた「蜜柑鯛薄片」を期間限定で提供しました。

出典:@wasin_chen

香港のフォーシーズンズホテルでも、2021年にきんかんのロールケーキやコンポート、ジャムなどを取り入れたアフタヌーンティーが登場しています。日本産きんかんは、そのまま味わう果物にとどまらず、贈り物やホテルの料理、お菓子へと使い方を広げています。

きんかんが海外で注目される3つの理由

日本産きんかんが海外で選ばれる理由は、大きく3つあります。

一つ目は、完熟させた果実の甘さです。宮崎県の「完熟きんかん『たまたま』」は、温室で育て、開花から210日以上樹上で完熟させた果実のうち、直径2.8センチ以上、糖度16度以上などの基準を満たしたものです。酸味や苦味のある従来のイメージとは異なり、生のまま食べやすいことが特徴です。

二つ目は、皮ごと手軽に食べられることです。小ぶりで皮をむく必要がなく、皮の香りと果肉の甘酸っぱさを一度に楽しめます。丸い形と鮮やかな色も、お菓子や飲み物、料理の彩りに生かせます。

三つ目は、中華圏の文化との相性です。きんかんは黄色い実と「金柑」という名前から、幸運や豊かさを招く縁起物として親しまれてきました。特に春節前には贈答用の需要が高まり、日本産の甘さや品質を備えた完熟きんかんが、特別感のある果物として選ばれています。

海外の売り場を支える産地の取り組み

海外へ安定して届けるには、味や見た目だけでなく、輸出先の基準に合わせた生産体制も欠かせません。国や地域によって、使用できる農薬や残留農薬の基準、検疫条件が異なるためです。

宮崎県では台湾への輸出を見据え、現地の基準に対応した防除方法の検討と栽培実証を進めています。実証面積は2020年度の65アールから2024年度には349アールへ広がり、参加農家も2戸から12戸へ増えました。県やJA、研究機関、生産者が連携し、栽培方法や検査、出荷の仕組みを整えています。

さらに2025年2月には、検疫条件を満たすことで日本産きんかんの生果実をタイへ輸出できるようになりました。日本産きんかんが海外で注目される背景には、果実の魅力だけでなく、現地に合った売り方と産地の積み重ねがあります。

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