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現役ファーマーが教える!マンションでも始められるプチ家庭菜園&ライフスタイル改革

食育
現役ファーマーTAKA YASU
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現役ファーマーが教える!マンションでも始められるプチ家庭菜園&ライフスタイル改革

マンションの限られたスペースでも気軽に始められる「プチ家庭菜園」。
土いじりなんてしたことない人でも大丈夫。必要なのは、ほんの少しの興味と日当たりだけ。

この記事では、現役ファーマーの私が、夏にぴったりな育てやすい野菜や、ちょっとした育て方のコツ、そして暮らしが豊かになるヒントを、わかりやすく紹介します。

なぜ『マンション×家庭菜園』が今アツい?

いま、家庭菜園を取り入れる人が増えています。
タキイ種苗株式会社の「野菜と家庭菜園に関する調査」によると、
家庭菜園の経験者は全体の約40%。さらに、そのうちの9割以上が「今後も続けたい」と回答しており、この調査から家庭菜園が高い満足度を持って支持されていることが分かります[※1]。

背景には、農業や家庭菜園を楽しむタレントのSNS投稿やメディア露出の増加もあり、「農を暮らしに取り入れる」意識がより身近になってきたことが挙げられます。
特にマンションのベランダや窓辺といった限られたスペースでも始められる“プチ家庭菜園”は、ライフスタイルの一部として注目されています。

では、家庭菜園の何がそれほど魅力的なのでしょうか?

以下に代表的なメリットを紹介します。

  • ストレス解消で心が癒される  
    土に触れ、植物の成長を見守る時間は、忙しい日常の中で心をリフレッシュさせてくれます。千葉大学の研究によると、園芸活動はストレスホルモンであるコルチゾールを減少させ、うつ症状の緩和にも効果があると報告されています[※2]。自然のリズムに触れることで、忙しい日常の中でもほっとひと息つける時間が得られるのです。
  • 健康的な食生活を手に入れる
    自分で育てた無農薬野菜は、収穫後すぐに食べられるから新鮮そのもの!ビタミンCなどの栄養素をたっぷり摂れ、栄養バランスが整います。家庭菜園での作物栽培に関する研究では、野菜を食べる頻度が高いことや入手する機会が多いことが報告されています[※3]。
  • 節約しながら食卓を豊かに 
    スーパーで買う野菜は一般的に1パック約200~300円ですが、種や苗なら100円程度でスタート可能。プランターと土を揃えても、初期投資は約2000円程度。収穫を繰り返せば、食費をぐっと抑えられます。

7~9月に最適!初心者でも始めやすい夏野菜と育て方のポイント

育てやすい夏野菜6選

都市部のベランダ栽培にぴったりな、管理がしやすい野菜を紹介します。

1. ミニトマト

コンパクトな鉢でも育てやすく、次々に実がなるので収穫が楽しい!苗からなら約2ヶ月で収穫可能。

ミニトマト

2. ピーマンやパプリカ

暑さに強く、害虫の被害も少ないため育てやすい野菜です。2~3ヶ月で収穫。

ピーマンやパプリカ

3. キュウリ

「スペースマスター」などの省スペース品種を選べば、縦に伸ばして育てられるため、限られたスペースでもOK。1~2ヶ月で収穫。

 キュウリ

4. ラディッシュ(ハツカダイコン)

発芽から約3~4週間で収穫できるスピーディーな野菜。

ラディッシュ

5. レタスやミズナなどの葉物野菜

やや日陰でも育ちやすく、葉を少しずつ収穫して長く楽しめるのが魅力です。3~5週間で食べ頃。

レタスやミズナなどの葉物野菜

6. バジルやミントなどのハーブ類

種から1.5ヶ月で収穫可能。収穫しながら育て続けられるのが特徴。香りが良く、料理に使えばぐっと本格的な味に。

バジルやミントなどのハーブ類

容器の選び方ポイント

1. 容器サイズ

トマトやキュウリなどには深さ30cm以上、葉物やハーブには20cm前後のコンテナが目安です 。

2. 素材選び

プラスチックは、軽量で水持ち良し。初心者におすすめ。

軽量テラコッタ鉢は、通気性が良く、根の成長をサポート。

軽量テラコッタ鉢

ファブリックポットは、排水・通気性に優れ、根腐れを防ぐ

ファブリックポット

必ず底に穴がある容器を選び、野菜用培養土など排水性の高い土を使用してください。

育て方のコツ

1. 水やりは「朝イチ&土チェック」

水やりは朝の涼しい時間帯に、たっぷりと与えるのが効果的。
水やり後、土の表面が乾いたら、指を5cmほど入れて「スポンジのような湿り気」ならOK。

2. 過剰給水に注意!

暑さでつい多めに水を与えがちですが、水のやりすぎは根腐れや害虫の原因になります。

排水性の良い土を使い、底に穴のある容器を選ぶことが大切。

3. 肥料は2週間に1度が基本

液体タイプの野菜専用肥料を、表示に従って薄めて使用。

ミニトマトやピーマンなど果実がなる野菜は、実がつき始めたタイミングで追肥すると収穫量もアップします。

4. 日照時間を確保

日光が6〜8時間ほど当たる場所が理想。

レタスやミズナなどの葉物は、3〜5時間の日陰でも育ちます。

南向きのベランダであれば理想的ですが、光が足りない場合は植物用LEDライトで補うこともできます。


※1…2024年度「野菜と家庭菜園に関する調査」 野菜を選ぶとき重視するのは 「鮮度」より「価格」 トマトが好きな野菜No.1に返り咲き!

※2…園芸療法がコミュニティの社会的健康をバックアップ~植物とのふれあいが心身の状態を整える|国立大学法人千葉大学

※3…農林水産省近畿農政局発行物

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