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肌の老廃物を排出するリンパ管の機能を高める候補「ジュニパーベリーエキス」

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YOKARE編集部
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肌の老廃物を排出するリンパ管の機能を高める候補「ジュニパーベリーエキス」

加齢によるリンパ機能の低下は、世界的にも研究が盛んになっています。
リンパ浮腫によって生じたむくみを改善する理学療法的な処置となっていて、毒素、細菌、ウイルス、タンパク質を含むリンパ液を運搬します。また、リンパドレナージにより親知らずの抜歯後の腫れを軽減するかを評価したところ、腫れは軽減されたことより、手術後の腫れを軽減すると考えられています。

近年は、リンパドレナージが美容にも効果があると考えられ、むくみやくすみ、肌の炎症を防ぐ手段として、顔の美容法に取り入れ始めている人もいます。リンパドレナージは、リンパの流れにそって皮膚をさする手技でリンパ浮腫の治療法の1つです。

世界で初めて、資生堂がリンパ管が加齢により老化する様子を解明

2020年に、日本では、資生堂が世界で初めて独自の肌可視化技術を使用して、リンパ管が加齢により老化する様子を解明しました。この研究で、桑の根エキスが老化抑制に効果があると発見しています。2023年には、独自に開発した皮ふ内部構造の3次元可視化技術を活用し、リンパ管の機能が低下した皮ふの内部では、毛細リンパ管が顕著に形態変化を起こしていることを世界で初めて明らかにしました。具体的には、リンパ管内皮細胞でリンパ管の老化の引き金となるTGF-βが、MMP-2の産生を増やし、コラーゲンの変性に繋がることが明らかになりました。桑の根エキスがTGF-βによるリンパ管の老化を抑制します。

日本メナード化粧品がリンパ管による老廃物の取り込みに着目

そして、2024年9月に日本メナード化粧品では、リンパ管による老廃物の取り込みに着目し、リンパ管の機能が加齢に伴い低下するメカニズムを研究しました。通常、リンパ管の外表面には、繋留(けいりゅう)フィラメントと呼ばれる線維が接着しており、このフィラメントがリンパ管を引っ張り内皮細胞間の隙間を広げることで、周囲の老廃物を管内に取り込んでいます。

しかし、接着成分が減少すると、リンパ管と繋留フィラメントの接着が弱まることで、内皮細胞間の隙間が広がりにくくなり、老廃物を取り込む機能が低下することがわかりました。

繋留フィラメントとリンパ管をつなぐ接着成分であるインテグリンβ3。若い人と高齢の人の肌を比較すると、高齢では若齢と比較してインテグリンβ3の量が少ないことがわかりました
インテグリンβ3を増やすことができれば、加齢によるリンパ管の機能低下を予防、改善に期待がもてます。メナードでは、ジュニパーベリーから独自の方法で抽出したエキスに、リンパ管と繋留フィラメントを接着する成分を増やし、接着を強くする効果あると見出しました。肌のリンパ管の機能を高めることで、老廃物の排出を促し、若々しい肌に導く効果が期待されます。

さまざまな研究のアプローチがありますが、肌の老化とリンパ管との関係が研究で明らかになっています。


参考資料

資生堂、世界で初めて皮膚のリンパ管の老化メカニズムを解明|資生堂

資生堂、皮ふ毛細リンパ管の機能低下による形態変化を世界で初めて3次元で捉えることに成功|資生堂

肌の老廃物を排出するリンパ管の機能が加齢に伴い低下する原因を解明|PRtimes

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