太りやすい夏!原因と対策で夏太りを解消
夏は、暑くて汗をかきやすい季節。汗をかく=痩せる!と思っている方も多いのではないでしょうか。実は夏こそ、一番体重を落としにくい季節なのです。夏太りを起こすメカニズムと夏太りの予防ポイントをきちんと知っておけば、夏太りを防げるかもしれません! まず夏太りを起こす原因を見ていきましょう。
あなたの夏太りリスクはどれくらい?
普段の生活習慣や体質から、夏太りしやすいかどうかチェックしてみましょう。
あなたの夏太りの危険度は?夏太り診断
- 暖房や冷房の効いた室内で過ごす時間が長い
- 冷えを感じる
- 夏はスタミナをつけようと、かつ丼やカレーなど高カロリーなものを意識的に食べる
- 普段からシャワーで済ませることが多い
- エレベーターやエスカレーターを使うことが多く、あまり階段は使わない
- 寝る直前までテレビやスマホを見ていることが多い
- 飲み物は、冷たい物をゴクゴク飲む方が好き
チェックが多いほど、夏太りする傾向にあります。 では、夏太りする具体的な原因5つをご紹介します。
夏太りする5つの原因
夏太り診断で、当てはまる項目が多い人ほど、夏に太る可能性があります。ここでは夏に太る原因を紹介します。
1.夏は基礎代謝が低下する
基礎代謝とは、人間が生きていくために必要最低限な生命活動のことです。 つまり、何もしなくても消費されるエネルギーのこと。内臓を動かしたり、体温を維持することに使われるエネルギーです。 基礎代謝が高い方が、何もしていなくてもカロリーが消費されるわけですから、太りにくくなります。 実は、この基礎代謝が夏になると下がる傾向があります。その理由は、夏は外気温が高く、体温を保つためのエネルギーを体内で燃やす必要がないからです。 さらに、夏はエアコンで体が冷え、ますます代謝が下がります。 逆に寒い季節は、外気温が低い為、体温を上げようとして、エネルギーを体内で燃やすので、基礎代謝が上がります。 そのため、夏の方が冬に比べて基礎代謝量は低いとされています。
基礎代謝が下がると?
体温が1度下がるだけで、免疫力が37%ダウンするとも言われています。腸が冷えることで疲れやすくなったり、風邪を引きやすくなったり、腸内環境が悪くなったりと、さまざまなトラブルを引き起こしやすくなります。
2.日常の運動量が減る
基礎代謝の中で最もエネルギー消費が多いのは、筋肉です。 筋肉を使わないと、基礎代謝はもちろん低下します。 夏場は暑さを避けるために、
- 徒歩通勤をバス通勤に変える
- 少しの距離を歩かずに車を使う
- 階段を使わないでエレベーターやエスカレーターを使う
- 運動や外出を控える
など生活の中での活動量が減る傾向にあります。 少しの活動量が減ることの積み重ねにより、結果的に太りやすくなってしまうのです。
3.カロリー過多や偏食になりやすい
夏に人気のメニューが夏太りを加速させる?
夏の人気メニューといえば、カレー・そうめん・ラーメン・冷やし中華、などですよね。 時短でできる料理、暑さで食欲が落ちても美味しくサラッと食べられるからという理由で好まれます。
しかし、これら夏の人気メニューに共通していることは、炭水化物中心の食事です。野菜やたんぱく質が不足しがちなメニューなので、夏太りの原因になります。
夏に好まれる冷たい食べ物が冷えの原因?
また、暑い夏は体を冷やす食べ物を好みます。 アイスや、冷たい飲み物、冷えた果物など、ついつい食べ過ぎや飲みすぎてしまいます。 平常は約37度であるはずの内臓が一気に冷え、その冷えた内臓を温めるには大変なエネルギーと時間が必要になるのです。 身体を冷やす食べ物は、女性は特に皮下脂肪やセルライトがつきやすくなります。
4.エアコンで体が冷えむくみや血行不良になる
冷房の効いた室内に長時間いると、身体は体温を維持しようとして血管は収縮します。 そのため、血液の巡りが悪くなり、身体の末端の手足から冷えてきます。 また、外の暑さと冷房の効いた室内との温度差が大きいと、身体はうまく対応しきれず、自律神経が乱れます。自律神経が乱れると、血液の巡りが悪くなり身体の手足から冷えていきます。 血液の巡りが悪くなると、身体はさらにこわばり冷えていくのです。 この状態が続くと、老廃物や水分を排出してくれるリンパの流れも滞り、むくみやすくなります。 冷えの自覚症状は男性よりも女性に多いですが、二十歳を過ぎてから冷えを感じる人はさらに年々多くなります。その原因は男性より女性の方が筋肉量が少なく、脂肪が多い為、冷えると元に戻りにくいためです。 年齢と共に身体のエネルギーを作る量が減ってくるため、冷えが改善しづらく冷え性を自覚する方が多くなります。
5.暑さから寝不足になりやすい
夏の夜は寝苦しさから不眠になることも太りやすい原因になります。 睡眠不足だと、食欲刺激ホルモン(グレリン)が増えて食欲抑制ホルモン(レプチン)が減ることから、暴飲暴食しやすくなると言われています。 一日、7~9時間寝る人に比べ、4時間以下しか眠らない人は、なんと73%も肥満になりやすいという発表があります。 ちなみに、5時間程度でも50%だそうです。 不眠が続くと、疲労物質もたまり、日中に活発に動けずに悪循環に。 自律神経のバランスも乱れ、ますます痩せにくい体質になってしまいます。 ここまで、夏に太りやすい原因をご紹介しました。 夏太りしない為にも、ここからは対策をご紹介していきます。
夏太り解消の対策や方法は?
冷え対策をする
夏の一番の太る原因となるのが、冷えです。 冷え症と言っても、内的要因と外的要因の2つがあります。 ここでは、内的要因となる「内臓型冷え症」を見ていきましょう。 内臓が冷えると、体温が下がり基礎代謝が低下してしまいます。 そうすると、消費カロリーが少なくなり、太りやすく痩せにくい体質になってしまいます。 夏だからといって冷たい物ばかり食べ過ぎず、身体を温めるものを食べたり、飲み物もなるべく常温か温かいものを飲むように意識してみてください。
身体を温める食べ物
生姜、納豆、にんじん、ゴマ、ネギ、かぶ、ニラ、かぼちゃなど
夏太りの予防に摂るべき栄養素
また、夏は汗をたくさんかくことで、必要なビタミンとミネラルが体外へ排出されやすくなります。特に、脂肪燃焼にかかせないビタミンB1、B2を意識的に摂るように心がけて下さい。
ビタミンB1
うなぎ、豚肉、豆類
ビタミンB2
レバー、ぶり、モロヘイヤ また、夏は暑い為、湯船に浸からずシャワーだけで済ませる方も多いのではないでしょうか。冷房の効いた部屋で過ごしたり、冷たい物を食べて身体が冷えている夏だからこそ、ゆっくり湯船に浸かってください。 39度~41度の湯船に10分程度、浸かるだけでも深部の体温が2度上がり、基礎体温が20%UPし、脂肪燃焼されやすくなると言われています。
適度な運動を取り入れる
夏は、暑くて動きたくないですよね。 そのため、活動量がどうしても減ってしまい消費カロリーが低下するため太りやすくなります。 しかし、ハードな運動や炎天下でのスポーツは危険です。 そこでオススメな運動は、水泳や水中ウォーキングです。
暑さも和らぎ、消費カロリーはかなり高いです。 プールやスポーツジムに行く時間が取れない方には、寝る前のストレッチがオススメ。
ストレッチは、消費カロリーは少なめですがストレッチを繰り返し行うことで筋細胞が増えて、筋線維が長く伸びることで代謝を上げる効果が期待できます。
簡単リンパマッサージでむくみを解消
冷房に効いた部屋に長時間居たり、運動不足でリンパも滞りがちに。 リンパの滞りでむくみやすく、夏太りの原因になります。
隙間時間を利用して、手の平で末端から心臓に向けてやさしくなでるようにマッサージするだけでもリンパは流れます。 夏太りの原因は、基礎代謝が大きく関係しています。 夏太りを避けるためにも、代謝スイッチをオンにして快適な夏を過ごしましょう。