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「ヒハツ」の機能性表示食品で、冷え、足のむくみをケア

カラダ
YOKARE編集部
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「ヒハツ」の機能性表示食品で、冷え、足のむくみをケア

寒い季節や夏場のエアコンによる「冷え」、仕事や家事で生じる足の「むくみ」は、女性にとって頭痛の種。そんな悩みを持つ女性をサポートしてくれる機能性表示食品が注目されています。ヒハツ由来の成分を配合した機能性表示食品について解説します。


ヒハツとは?

ヒハツは、熱帯地方や亜熱帯地方に生息するコショウ科コショウ属の植物。果穂はコショウと似た風味で、香辛料として料理に使用されます。インドシナ半島やマレー半島、フィリピン、インド、中国南部などで栽培されています。

ヒハツの果穂は「ピペリン類」を含みます。ピペリン類には、ピペリン、イソピペリン、イソシャビシン、シャビシン、ピペラニンという成分があります。これらを合わせて「ピペリン類」と呼びます。

ヒハツ由来の成分

ヒハツの機能性表示食品の多くは「ピペリン類」を配合していますが、一部製品では、ピペリン類のうち「ピペリン」だけを取り出して配合しています。ピペリンはピリジンアルカロイドの1種で、黒コショウの辛味成分です。

現在のところ、ヒハツ由来の成分(ピペリン類またはピペリン)を配合した機能性表示食品は49件が公表済み(2021年10月23日現在)。そのうちサプリメントが41件。残り8件は、湯・水に溶かして飲む粉末タイプの緑茶や紅茶などです。

機能性は「冷え」「むくみ」「血圧」の3つ

ヒハツ由来の成分を配合した機能性表示食品の対象者は、(1)冷えが気なる女性、(2)足のむくみが気なる女性、(3)血圧が高めの方――に分かれます。

具体的な表示内容を見ると、以下のようなものがあります。

  • 「冷えにより低下した血流(末梢血流)を正常に整え、冷えによる末梢(手)の皮膚表面温度の低下を軽減する機能」。
  • 「足のむくみが気になる健常な女性の夕方の足のむくみ(病的ではない一過性のむくみ)を軽減する機能」。
  • 「血圧が高めの方の血圧を改善し、正常な血圧を維持」。

このほか、アスタキサンチンという成分と組み合わせて、「日常生活中の中腰・前かがみ時に生じる腰の不快感を軽減する機能」を訴求した製品もあります。

それぞれの機能性は、健康な人を対象とした「二重盲検ランダム化プラセボ対照試験」で確認されています。

二重盲検ランダム化プラセボ対照試験とは、試験の参加者(被験者)を2つのグループに分けて、一方のグループにヒハツ由来の成分が入った食品、もう一方のグループには別の食品(プラセボ)を一定期間飲んでもらい、症状の違いが出るかどうかを確認する方法。その際、被験者も診断する側も、各被験者がどちらのグループに属しているのかがわかりません。

端的に言えば、最も信頼できる試験方法によって、効果を確認しているわけです。

「ヒハツ」の表示内容を正しく理解しよう!

製品パッケージや広告に記載されている機能性表示については、正確には下記の症状が対象となります。

1点目は、「冷え」を対象としていて「冷え症」という記載ではない点。屋外の気温の低下に伴って感じる一時的な冷えが対象であり、慢性的な症状の「冷え症」ではないことに注意しましょう。「冷え症」の方は、医療機関で受診して予防・治療を行うと良いでしょう。

2点目は、「むくみ」について。2020年度以降に登場した機能性表示食品では、「健常な女性の夕方の足のむくみ」というように、「夕方」を強調しています。日常生活で見られるむくみは、主に仕事が終わる夕方に生じるからです。つまり、「一過性」のむくみが気になる方を対象としています。

3点目は、「冷え」や「むくみ」については、成人女性を対象とした試験によって効果を確認していることからも、成人女性向けの製品であることが念頭に置かれている点。

「冷え」は栄養バランスの取れた食事に加え、機能性表示食品を賢く活用

「冷え」については、栄養バランスの取れた食事や入浴などが効果的。「むくみ」については、こまめに体を動かすこと、塩分やアルコール類を取りすぎないことが大切です。

これらに加えて、ヒハツ由来の成分を配合した機能性表示食品も賢く利用してみましょう。サプリメントタイプだけでなく、お茶や紅茶として楽しめる製品も登場していますので、自分に合ったものを選んでくださいね。
 

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