むくみやすい冬におすすめの機能性表示食品、注目の成分は?
むくみは、生活習慣、体の使い方の影響を受けやすく、現代人が抱える不調の一つです。
例えば、座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢が多いデスクワークや接客業では、血液やリンパの流れが滞りやすくなります。筋肉が動かないと、ふくらはぎなどのポンプ機能が低下し、むくみの原因となります。
外食や加工食品の多い食事は塩分が多く、水分を体内にため込みやすくなります。
睡眠不足や慢性的なストレスによって、ホルモンの分泌が減少し、自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れによって体液の循環が悪くなることもむくみの原因です。
特に冬は寒さによって、冷えるため、血管が萎縮し、血流が悪化、むくみが起こりやすくなります。
この記事ではむくみやすい冬におすすめの最新の機能性表示関与成分を紹介します。
「むくみの改善」サポート、144件
機能性表示食品制度は消費者庁が2015年4月から運用を開始。機能性表示食品として販売するには、企業の責任で安全性と機能性を確認し、国へ届け出る必要があります。トクホは国が審査して許可を与えますが、機能性表示食品は国の審査が不要。販売企業が消費者庁に届け出た資料に問題がなければ、機能性を表示して販売することができます。
現在、約9087件(2024年12月末時点)の届出が公表済み。そのうち「むくみ」関連の商品は100件を超えています。
むくみを軽減する成分、ヒハツ由来ピペリン類を配合が占める
ヒハツ由来ピペリン類やレモン由来モノグルコシルヘスペリジンなどがありますが、実際に市場で多くの製品に使われているのはヒハツ由来ピペリン類。
レモン由来モノグルコシルヘスペリジンも人気ですが、むくみ軽減成分として見ると、圧倒的にヒハツが主役となっています。
南アジア原産のコショウ科のヒハツから抽出、ヒハツ由来ピペリン類
沖縄や東南アジアを中心に香辛料等として利用されてヒハツ(ロングペッパー)。古くからアーユルヴェーダなどでも使用されいて、巡りを良くする力があると言われ、現代の研究でもその効果が注目されています。
ヒハツから抽出されるヒハツ由来ピペリン類は、脚のむくみが気になる健常な女性の夕方の脚のむくみ(病的ではない一過性のむくみ)を軽減する機能があることが報告されています。他にも、冷えにより低下した血流(末梢血流)を正常に整え、冷えによる末梢(手)の皮膚表面温度の低下を軽減する機能があることが報告されています。
20歳以上の女子大学生を対象にした臨床研究でむくみの改善
20歳以上の女子大学生を対象に臨床研究では、ヒハツ150mg配合カプセルとプラセボカプセル(効き目のないもの)が比較されました。ヒハツ150mg配合カプセルとプラセボカプセルでは、細胞外水分の比に差異があり、ヒハツ150mg配合カプセルにむくみの改善が認められました。
レモンから抽出されたヘスペリジンにグルコースを結合したレモン由来モノグルコシルヘスペリジン
レモン由来モノグルコシルヘスペリジンはレモンから抽出されたヘスペリジンにグルコース(糖)を結合させた成分です。従来のヘスペリジンよりも水溶性が高くなり、体内での吸収性が向上しています。
レモン由来モノグルコシルヘスペリジンには、一時的に自覚する顔のむくみ感や、脚(ふくらはぎ)のむくみを軽減する機能があることが報告されています。
臨床研究では摂取2週間後のむくみが解消
日頃、顔のむくみが気になる日本人成人男女88名を対象に行われた調査では、摂取2週間後の一時的に自覚する顔のむくみや、夕方の下腿のむくみが解消されることがわかっています。