夏が旬の野菜「ズッキーニ」ってどんな野菜?レシピも紹介
夏になるとスーパーで見かけるようになる野菜「ズッキーニ」。緑色で細長い形状の見た目は、きゅうりにとてもよく似ています。昔から日本で栽培されていた野菜ではないため、まだなじみの薄い人も多いのではないでしょうか。 しかし、ズッキーニは美容面でも健康面でもとても優秀な野菜です。ぜひズッキーニのことを知って、夏の食卓に取り入れてみてください。
ズッキーニってどんな野菜?
きゅうりに似てるけど、かぼちゃの仲間のズッキーニは緑色で細長くて、見た目はきゅうりそっくり。切ってみた断面も、きゅうりに近い感じがします。しかし、ズッキーニは実はかぼちゃ(ペポかぼちゃ)の仲間です。
- 学名:Cucurbita pepo L. 'Melopepo'
- 属科:ウリ科カボチャ属
- 英名:Zucchini, Courgette
ズッキーニはメキシコの巨大カボチャから生まれた?
アメリカ南部からメキシコあたりの地域で生まれたズッキーニ。原産地は明確にはなっていませんが、メキシコの巨大カボチャが祖先ではないかと考えられています。 ヨーロッパが世界各地で植民地活動をしていた16世紀ころに、ズッキーニはヨーロッパに持ち込まれました。 日本に入ってきたのは1980年頃で、日本人にとっては歴史の浅い野菜です。アメリカからの輸入野菜として、徐々に食卓に広まっていきました。 ズッキーニはフランス料理やイタリア料理でおなじみの食材 ヨーロッパにおいては500年近く歴史のある野菜なので、フランス料理やイタリア料理ではおなじみの食材となっています。ズッキーニは生で食べることもできますし、また、調理する際には、オリーブオイルとの相性が抜群です。欧米の家庭料理、ラタトゥイユを作るときには、ズッキーニが欠かせない食材となっています。
ズッキーニの国内生産
ズッキーニの国内生産は、長野県がトップで、宮崎県がその後に続きます。この両県で国産ズッキーニの約6割を占めます。
国内におけるズッキーニの都道府県別生産割合
- 長野県…34%
- 宮崎県…25%
- 群馬県…10%
歴史の浅いズッキーニですが、日本でのズッキーニの生産量は年々増えており、2000年には約1,380トンだった収穫量は、2016年には8,330トンと、約6倍になっています。 比較的栽培しやすい野菜であるため、家庭菜園でズッキーニを作る人も増えています。
夏の美容と健康の味方「ズッキーニ」
夏のダイエットにピッタリ
ズッキーニはカボチャの仲間ですが、カボチャと比べて、低糖質・低カロリーであるのが特徴です。
ズッキーニ100gあたりのカロリーと糖質
- カロリー…14kcal
- 糖質…1.5g
参考までに他の野菜の糖質と比較してみると、100gあたりで、キャベツは3.4g、きゅうりは2g、かぼちゃは17.2gとなっています。ズッキーニはカロリーが低いだけではなく、糖質制限ダイエットにも最適な野菜と言えるでしょう。
ズッキーニに期待できる効果・効能
むくみの解消
ズッキーニには、水分を体外に排出する作用のあるカリウムが豊富に含まれています。ズッキーニの旬である夏は、つい水分を多く取ってしまいがち。夕方になると脚がむくんでいるというお悩みのある方は、ぜひズッキーニを普段の食事に取り入れてみてください。
美肌・アンチエイジング
ズッキーニにはベータカロテンがとても多く含まれています。ベータカロテンは、高い抗酸化作用を持っており、体内の活性酸素を抑える働きをしてくれます。ベータカロテンは油に溶けやすい性質を持っているので、オリーブオイルと一緒に調理すると、吸収率が高まって、より効果的です。 またズッキーニにはビタミンCも多く含まれているため、シミなどへの美肌効果も発揮してくれます。もちろんビタミンCの持つ疲労回復力や免疫力のアップも期待できます。
ズッキーニのレシピ
ラタトゥイユ
ズッキーニを使った人気レシピと言えば、欧米の家庭料理、ラタトゥイユです。とても簡単にズッキーニを含むたくさんの野菜が取れます。
出典:https://www.instagram.com/hatanotthi/(@hatanotthi)
材料(2人分)
- ズッキーニ 1本
- 玉ねぎ 1個
- なす 1本
- パプリカ 1個
- トマト缶 1缶
- 砂糖 小さじ1
- 醤油 小さじ1
- 塩 少々
- コンソメ 1個
- オリーブオイル 適量
作り方
- ズッキーニ、玉ねぎ、なす、パプリカを食べやすいサイズに切ります。
- フライパンにオリーブオイルをひき、中火で1で切った野菜を炒めます。
- 全体に火が通ったら、ホールトマトを加えます。
- 弱火で野菜が柔らかくなるまで煮ます。
- 弱火にかけながら、調味料を加えて味を調えます。
- 出来上がり!
ズッキーニのチャンプルー
チャンプルーといえばゴーヤが有名ですが、ゴーヤの苦味が苦手な人は、ゴーヤの代わりにズッキーニを使うと手軽に美味しく食べることができます。ビタミンBを多く含む豚肉を一緒に取れるので、夏バテ防止にぴったりのレシピです。
出典:https://www.instagram.com/mrkm34/(@mrkm34)
材料(2人分)
- ズッキーニ 1本
- もめん豆腐 1丁
- 薄切り豚肉 50g程度
- ごま油 適量
- 卵 1個
- 醤油 大さじ1
- 酒 大さじ1
- オイスターソース 大さじ1
- 塩こしょう 少々
作り方
- ズッキーニは1センチ弱程度の厚さで輪切りにスライスしておきます。
- フライパンにごま油をひいて、豚肉を炒めます。
- 豆腐とズッキーニを2の中に加えて炒めます。
- 醤油、酒、オイスターソース、塩こしょうで味付けをします。
- 溶き卵を4に流し入れて、炒めます。
- 出来上がり!
卵をきれいに見せたい場合は、前もって卵を炒めておいて、最後に混ぜ合わせる方法もありますよ。