新玉ねぎの保存法や選び方、栄養価とおすすめの調理方法とは?!
スーパーでは年中見かける玉ねぎ。3月から5月になると「新玉ねぎ」として売られているのを見かけるようになりますね。普通の玉ねぎとどう違うのでしょうか?
新玉ねぎの選び方や栄養成分、おすすめの使い方などをご紹介します。
新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いは?
普通の玉ねぎは秋が旬で、保存性を高めるために収穫してから乾燥させた後、出荷されます。一方、新玉ねぎは春になるとスーパーなどの市場に出回ります。普通の玉ねぎと違い、新玉ねぎは乾燥させずに収穫から2〜3日で出荷されます。普通の玉ねぎは乾燥させることで辛味が強まりますが、新玉ねぎは乾燥させていない分みずみずしく甘みがあり、辛味は少なめです。しかし、乾燥させていないので水分が多く傷みやすい点は注意です。手に入れたら早めに食べる必要があります。
新玉ねぎの保存方法
普通の玉ねぎは風通りの良い場所に常温保存しますが、新玉ねぎは水分が多く傷みやすいので野菜室での冷蔵保存がオススメです。
新聞紙で新玉ねぎを一つ一つ包んで冷蔵庫に入れておけば1週間ほど保ちます。気温が高めの春なので、ビニール袋のまま常温保存しておくと蒸れて傷みやすくなってしまいます。新鮮な新玉ねぎなので、手に入ったらなるべく2〜3日以内ですぐ使い切ってしまう方がおすすめです。
新玉ねぎの選び方
傷みやすい新玉ねぎなので、店頭で並んでいる新玉ねぎはすでに傷んでいる可能性があります。傷がないか、変色していないか、また触ってみて「ぶよぶよ」と柔らかいところがないか確認しましょう。柔らかいところがある新玉ねぎは中が腐っていることがあります。また、外側の皮がパリッと乾燥していて、身が硬くしまっているいるものを選びましょう。
新玉ねぎの栄養素
新玉ねぎと普通の玉ねぎでは含まれる栄養素に大きな違いはありません。しかし、新玉ねぎは辛味が少ないので生で食べやすいです。
玉ねぎには生で摂ることにより効果を発揮する栄養素があります。それは「硫化アリル」という栄養素です。
「硫化アリル」には血液が固まるのを防いで、血液をサラサラにする役割や血液中の糖分や脂質を減らし、生活習慣病を予防する働きがあります。また疲労回復効果も期待されている栄養素です。
新玉ねぎには、他にも疲労回復効果のあるビタミンB1や腸内環境を良くしてくれる善玉菌のエサとなるオリゴ糖も豊富に含まれています。
さらに玉ねぎにはたんぱく質分解酵素が含まれています。たんぱく質分解酵素にはお肉を柔らかくする効果があります。玉ねぎに含まれるたんぱく質分解酵素は玉ねぎをすりおろすことで、より効果を発揮します。豚肉の生姜焼きなどを作る際、焼く前に豚肉を15分から30分ほどすり下ろした玉ねぎに漬けておくとお肉が柔らかくなりやすいです。
新玉ねぎに豊富に含まれる栄養素「硫化アリル」を効率的に摂取するためには
生で食べる
硫化アリルは加熱に弱い性質がありますので、生で食べた方が効率的に栄養素を摂取できます。生だと玉ねぎ特有の辛味が気になりますが、新玉ねぎは辛味が抑えられ生でも食べやすいので、なるべく新玉ねぎは生で食べる方がおすすめです。
水にさらさない
生の玉ねぎを食べるときには水にさらす方も多いかと思いますが、硫化アリルは水に溶け出しやすいという特徴もあります。水にさらしてしまうとせっかくの栄養素が流れていってしまうので水にはさらさず食べましょう。
辛味が気になる方は新玉ねぎを切ってから空気中にさらすと辛味がかなり軽減します。切ってからお皿の上に広げて15分ほど放置しましょう。
新玉ねぎのおすすめの切り方
辛味を抑えたいなら繊維を断ち切るように切る
新玉ねぎの皮をむき、縦半分に切ってから繊維が走っている方向に垂直に切りましょう。こうすることで辛味成分が抜けやすく甘みが増します。
栄養価UPを期待するならみじん切り
玉ねぎに含まれる硫化アリルは空気に触れることで、抗酸化作用のあるアリシンに変化します。より空気に触れる表面積が大きい切り方はみじん切りです。また、みじん切りにした後に15分ほどお皿の上などで放置しておくことでアリシンに変化しやすくなります。