メニューを閉じる
メニューを開く
  • 食・料理
  • 美容
  • カラダ
  • 食育
  • SDGs

梅酒に合う梅の種類と梅酒の作り方

食・料理
YOKARE編集部
プロフィール画像
梅酒に合う梅の種類と梅酒の作り方

梅酒を作るのに適した時期は、5月末から6月の中頃ですが、あっと言う間に店頭から梅が消えてしまうので、よい商品を見つけたら購入し、一気に梅酒を作ってしまいましょう。

梅酒に使う梅は、青梅で粒がなるべく大きいものがおすすめです。
梅酒の材料は梅、氷砂糖、ホワイトリカーが一般的ですが、梅酒に合う梅は、南高梅(なんこううめ)鴬宿(おうしゅく)、古城(ごじろ)、白加賀(しらかが)豊後(ぶんご)などがあります。
それぞれの梅の特徴とともに、梅選びのコツやお酒の選び方をお伝えしますので、オリジナルな梅酒を作って楽しみましょう。

梅酒に合う梅の種類5種

梅は収穫した時期によって熟度が異なり、見た目はもちろん味や香りにも大きく違いが出ます。
青梅は、まだ完全に熟す前のみずみずしい緑色をしていて、梅本来のすっぱさが際立ちます。
一方完熟梅は、甘くまろやかな口当たりで、酸味はそれほど感じません。
一般的には、青梅を梅酒に、完熟梅を梅ジュースや梅シロップにすることが多いようです。
梅酒に適した梅の大きさは、4㎝~4,5cmくらいのものがベストです。 

南高梅(なんこううめ)

南高梅(なんこううめ)の主な産地は、和歌山県や鹿児島県などです。
南高梅は皮が薄くて種が小さく、果肉がやわらかいのが特徴です。

鴬宿(おうしゅく)

鴬宿(おうしゅく)の主な産地は奈良県で、平安時代から栽培されていたようです。青々とした実と硬い果肉が特徴です。

古城(ごじろ)

古城(ごじろ)の主な産地は和歌山県で、南高梅(なんこううめ)に比べて実が硬いのが特徴ですが、現在では栽培が難しく入手が困難な状況です。

白加賀(しらかがの)

白加賀(しらかがの)の主な産地は、茨城県、群馬県など関東地方です。
実のつぶは大きいものの、種が小さくて果肉が厚いのが特徴です。

豊後(ぶんご)

豊後(ぶんご)の主な産地は、青森県、長野県など東北地方で多く栽培されています。黄緑色のしっかりとした大つぶの果実が特徴です。

梅の選び方

梅酒には、緑色の未熟な梅が適していますが、ツヤツヤしていてシワやキズがなく
大きめの梅を選ぶとよいでしょう。
適切な時期に収穫された鮮度がよい梅は、わざわざアク抜きをする必要はありませんが、水洗い後の梅の水気はしっかり取っておくようにしましょう。

梅酒作りの使用容器と原酒の種類

使用容器は、ガラス製の蓋がついている広口ビンがおすすめです。
広口ビンを熱湯消毒する場合は、いきなり熱湯をかけると割れやすいので、徐々に湯をかけてから、最後に熱湯で消毒し、ビンを乾かしておきます。
水分が残っているとカビの原因になることもあるので、気をつけましょう。
梅酒に適した原酒は、ホワイトリカーが一般的です。

ホワイトリカーは、無味、無臭、無色なので、どんな果樹酒にも向いていますが、梅はブランデーやウィスキー、ラム酒、ジン、テキーラ、ウオッカ、ワインなどの洋酒にも合います。ブランデーやウイスキーは、独特の風味が楽しめます。

また、日本酒、泡盛、芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、蕎麦焼酎、韓国焼酎などに仕込むことで、一味違った梅酒を味わうことができます。焼酎はコクのある仕上がりになります。
小さめの容器に好みの原酒を使って、この季節に 数種類を作ってみるのも楽しいかもしれませんね。

*一般的に家庭で梅酒を作る場合は、アルコール度数20%未満のものを使うと酒税法違反になるので注意が必要です。梅酒作りにはアルコール度数35%以上が適しています。

梅酒の作り方

梅の実はきれいに洗って、一粒ずつていねいに水気を拭き取り、ヘタの黒い部分は竹串などで取り除きます。

ヘタの黒い部分は竹串などで取り除きます

梅酒は、梅の実と氷砂糖を1:1の割合を目安に作りますが、甘いのが苦手な方や、糖分が気になる方は、氷砂糖の量を減らしましょう。

一般的にはホワイトリカー1,8ℓ、梅1㎏に対して氷砂糖1㎏(レシピによっては700g~800g)くらいが適量と言われていますが、氷砂糖の量を400g~500gくらいまで落としても美味しくいただけます。

梅1㎏に対して氷砂糖1㎏

氷砂糖は、クセがなくすっきりとした味に仕上がりますが、氷砂糖の代わりに黒砂糖やキビ砂糖やハチミツ、グラニュー糖、赤ザラメなども使えます。

できた梅酒は冷暗所で保存し、漬けこむ期間は約3ヵ月が目安です。

3ヵ月経つと、梅は取り出し、細かく刻んで焼き菓子などに入れて食べましょう。

好みで1年ぐらい漬けておいてもコクがでますが、1年半以上梅をつけたままにしておくと、梅酒が濁ってきます。

梅を入れたままの熟成期間は3ヵ月~1年くらいにしておきましょう。

アルコールが苦手な人やお子様には梅サワーがおすすめ

梅サワーは青梅を酢とはちみつに漬けこんでシロップにしたもので、水や炭酸水で割って飲みます。

梅酒と同様に夏バテ解消に効果があります。

梅酒の作り方の工程と同じで、梅の実はきれいに洗って、ヘタの黒い部分は竹串などで取り除き、ザルに上げて乾かしておきます。

材量は、青梅1㎏に対して氷砂糖500g~600g、酢800CC~900CC、(リンゴ酢、黒酢、米酢など好みの酢)です。

殺菌した保存容器に青梅と氷砂糖を交互に入れ、一番上に氷砂糖がくるようにします。

お好みの酢を入れ、冷暗所に3ヵ月ほど保存します。

梅をとりだした後、水や炭酸水で割って飲むほか、酢の物やサラダなどに使います。

熱中症対策におススメなのが梅サワーの水割りです。

材量は梅サワーの原液100CC、塩少々、水700CCを混ぜると、熱中症予防の経口補水液ができます。

梅の成分と効用

梅酒は手軽に誰にでもチャレンジできる果実酒のひとつですが、多くの栄養成分が含まれ、健康効果が高いのが特徴です。
初夏に最盛期を迎える梅に含まれるおもな栄養素は、カリウム、カロテン、ポリフェノール、クエン酸、ビタミンE、リンゴ酸などです。

梅の持つ特有の酸味には、暑気あたりの予防改善効果や疲労回復効果が期待できます。
その他にも、便秘や下痢体質の改善にもよいと言われています。

 

果実酒づくりに興味を持ったなら、まずは梅酒づくりにチャレンジしてみましょう。

梅酒の材料は梅、氷砂糖、ホワイトリカーが一般的で、6月の中頃まで、様々な青梅が手に入ります。
健康上にも、たくさんの効果が期待されます。

筆者の個人的な感想として、梅酒に入れる氷砂糖は500gくらいにしておく方が糖分が控えられてよいような気がします。

添付のレシピ通りに作って甘すぎた経験がありますので、参考までにお伝えしておきます。
お酒が苦手な方やお子様には、梅サワーをおすすめします。

SHARE