夏に食べたいスパイスの効いたピリ辛料理に合うワイン選びの基本

スパイスの効いたピリ辛料理は一口ごとに香りが広がり、身体が目覚めるような魅力があります。そこにワインを合わせると果実味や酸味・花やハーブなどの香りがスパイスに寄り添い、辛さだけではない奥行きが生まれます。
ワインとピリ辛料理を楽しむコツは、ワインとスパイスの香りが寄り添うように組み合わせることです。料理の香りや味わいに合う1本を選べば辛さはより心地よく感じられます。
辛さを引き立てすぎないワイン選びの基本
ピリ辛料理にワインを合わせるとき、まず意識したいのはアルコール度数と渋みです。唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは水に溶けにくく、油脂やアルコールになじみやすい性質があります。そのためアルコール度数の高いワインを合わせると、口の中で辛さが広がりより熱く感じられることがあります。
ピリ辛料理に合わせやすいのは、ほんのり甘みを感じる白ワイン
ピリ辛料理に合わせやすいのは、ほんのり甘みを感じる白ワインです。リースリング、ゲヴュルツトラミネール、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブランなどは熟した果実や花の香りがあり、唐辛子の辛さをやわらげてくれます。

酸味やハーブの香りを含む軽やかなピリ辛料理、甘辛いソースを使った料理、柑橘の爽やかさが加わる料理には、香り高い白ワインがよく合います。
ワインの酸味が全体を引き締め、辛さの後味を軽やかに整えてくれます。
油分やコクがあるピリ辛料理にはロゼワイン
油分やコクがあり、香辛料の香りがしっかり立つ料理には冷やしたロゼワインがおすすめです。ロゼには白ワインの軽快さと赤ワインの果実味があり、油分をすっきり流しながらスパイスの香りをふくらませてくれます。

赤ワインを選ぶならで軽やかで果実味のあるワイン
タンニンの強い赤ワインにも注意が必要です。フルボディの赤ワインはしびれるような辛さや発酵由来の酸味を持つ料理と合わせると、渋みをより強く感じることがあるので軽やかで果実味のあるワインのほうが向いています。
赤ワインを選ぶなら、ガメイ、ピノ・ノワール、軽めのグルナッシュなど、タンニンが穏やかで、果実味を持つタイプが向いています。甘辛い味付けの料理や、肉のうま味を含むピリ辛料理にも、重たくなりすぎず寄り添ってくれます。

温度は少し低めの12〜14℃ほどが目安です。冷やすことでアルコールのボリュームがやわらぎ、果実味がみずみずしく感じられます。辛味や油分のある料理ともぶつかりにくく、後味をすっきり整えてくれます。
刺激的なスパイス料理にはスパークリングワイン
刺激的なスパイス料理を楽しむ際、心強い味方となるのがスパークリングワインです。きめ細やかな泡が舌の上をリセットし、揚げ物の重たさや香辛料の刺激を爽快に流してくれます。

ただ、非常に辛い一皿に合わせるなら、ドライすぎるものよりは、熟した果実のニュアンスがある少し柔らかな口当たりの泡を選んでみてください。辛味と絶妙に調和し、心地よい余韻を楽しめます。