抹茶が米国カフェで選ばれる理由

米国のカフェで、抹茶ラテや抹茶スイーツを見かける機会が増えています。日本では茶道や和菓子の印象が強い抹茶ですが、海外では「MATCHA」として、日常のカフェメニューにも広がっています。
なぜ今、アメリカのカフェで抹茶が選ばれているのでしょうか。この記事では、飲みやすさや見た目の魅力、日本産抹茶への関心をもとに紹介します。
抹茶はなぜ海外のカフェで人気が高まっている?
北米やヨーロッパのカフェでは、抹茶が一大ブームになっています。
日本では、抹茶というと茶室で点てるお茶や、和菓子に使われる味を思い浮かべる人も多いかもしれません。一方、アメリカでは、抹茶ラテやアイス抹茶、抹茶スイーツなど、カフェで注文しやすい形で親しまれています。人気の抹茶ドリンクには以下のようなものがあります。
- アイス抹茶ラテ
- ストロベリー抹茶ラテ
- ココナッツ抹茶クラウド
抹茶には少しほろ苦さがありますが、ミルクと合わせることでまろやかになり、初めての人でも飲みやすくなります。こうした親しみやすさが、抹茶を一部の人だけが楽しむものではなく、日常的に注文しやすいメニューへと広げています。
抹茶が選ばれる理由とは?
抹茶が選ばれる理由には、健康志向の高まりも関係しています。抹茶にはL-テアニンやカテキン、ビタミン、食物繊維が含まれています。L-テアニンは、集中力の向上、良質な睡眠、ストレス緩和に効果があると言われています。そして、穏やかなカフェイン効果が含まれているため、健康志向の人々に人気があります。特にZ世代とミレニアル世代の間で人気が高く、一時期的なブームのみらなず、長期的な人気が続くことが予想されています。
抹茶だけでなくお茶も健康や美容に効果が期待されいて、「糖化がお肌や体にに与える影響とは?糖化を防ぐ食べ物、糖化を進めてしまう食べ物を紹介」では、糖化を予防してくれる素材としてお茶を紹介しています。
また、抹茶はミルクや植物性ミルクとも合わせやすく、甘さの調整もしやすい飲み物で、メニューが豊富にあることも挙げられるでしょう。甘いシロップ、フルーツなどと合わせやすいことも、抹茶が選ばれる理由になっています。
2026年の初めに、プレミアムチョコレートブランドLindt(リンツ)は、イギリスで新商品「東京スタイル抹茶ストロベリーチョコレートバー」が販売開始されました。昨年のリンツのドバイスタイルチョコレートバーのデビューと同様に、ガラスケースに包まれた「東京スタイル抹茶ストロベリーチョコレートバー」は、展示会で大きな話題となりました。ドバイチョコレートのピスタチオの濃厚さに比べると、より軽やかな味わいと評判。

日本でも2026年5月に「東京スタイル抹茶ストロベリーチョコレートバー」が全店で販売が開始されました。
近年は、SNSでの広がりも抹茶人気を後押ししています。抹茶の鮮やかな緑色はインスタ映え抜群です。2025年10月の発表では、世界的な抹茶ブームは直近1〜2年で加速し、2024年夏の海外旅行再開をきっかけに広がったとされています。訪日客が抹茶体験をInstagramやTikTokで発信し、帰国後も抹茶ラテや抹茶スイーツとして楽しむ動きにつながっています。
抹茶人気は茶器や陶器にも広がっている
抹茶人気は、茶器や陶器の需要にも広がっています。越境ECを展開しているラクーンホールディングスによると、2024年5月〜2025年4月の茶器流通額が前年比2.2倍に拡大。特に片口抹茶椀は、抹茶を点てたあとミルク入りのグラスに注ぎやすく、抹茶ラテを自宅で楽しむ道具としても注目されているそうです。

SNS上では、自宅で茶器を用いて抹茶オレを作る動画や、抹茶パウダーを比較する投稿が拡散されており、InstagramやTikTokで数十万件の「いいね」を獲得する投稿も登場しているそうです。
海外で一大ブームの抹茶。抹茶不足が発生?
今では、日本農業が日本国内で栽培・収穫・製造された抹茶を米国へ輸出し、現地カフェへ供給しています。背景には、海外で抹茶ラテがカフェメニューとして定着しつつあることや、日本食への関心の高まりがあります。
さらに、日本産抹茶の輸出は、単に海外で流行しているから増えているのではなく、品質や産地への信頼も含めて選ばれている動きといえるでしょう。
しかし、アメリカやヨーロッパを中心に世界的な需要が急増する中、供給が追いついていません。その結果、抹茶不足が発生し、カフェ、レストラン、小売店における価格や入手状況に影響が出ています。2026年4月には、日本抹茶輸出機構が、業務用・輸出向けの粉末抹茶や碾茶を安定して調達するための卸売・輸出サービスを本格始動したと発表しています。