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【2022年】八十八夜とは?2022年の八十八夜はいつ?おすすめの食べものも紹介!

食育
YOKARE編集部
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【2022年】八十八夜とは?2022年の八十八夜はいつ?おすすめの食べものも紹介!

「な~つもち~かづく、は~ちじゅうは~ちや~」という出だしが印象的な歌「茶摘み」。
子どもの頃に歌ったことがある方も多いのではないでしょうか?

「茶摘み」の歌にある茶摘みは、八十八夜の時期に行なわれる一番茶。新茶の季節であることを表しています。
有名な歌ではあるものの、八十八夜とは何なのか、八十八夜がいつなのか皆さんはご存じですか?
2022年の八十八夜は、5月2日(月)です。
ここでは、八十八夜についてその時期やおすすめの食べ物を紹介したいと思います。

八十八夜とは

八十八夜とは、立春から88日目の日のこと。季節の変化の目安である雑節の一つとされています。

季節の変わり目

「夏も近づく八十八夜~」という茶摘みの歌があるように、八十八夜は春から夏へと季節が変わる時期のこと。立春から数えて88日目のことを指します。

立春はその年によって変わりますが、88日後の八十八夜はちょうど季節の変わり目にあたるため、春から夏へと季節が変わる時期の一つの目安とされてきたのです。

茶摘み

冒頭でも紹介した童謡「茶摘み」にもあるように、八十八夜は茶摘みを行なう季節。この時期は、ちょうど新茶の時期でもあるのです。

一年の最初に茶摘みを行なうこの時期のお茶は、一番茶とも呼ばれ、一年で一番お茶がおいしいと言われています。
そのため、新茶は贈答用として重宝されたり、季節の風物詩として全国的に新茶を楽しむ風習があります。

農家や漁師にとって重要な日

八十八夜は、農家や漁師にとってとても重要な日。
農家は、八十八夜のことを「ハチヤブリ」と言い、種まきをする目安の時期としています。
ちょうど八十八夜の時期は、「八十八夜の別れ霜」と言われるように、遅霜による農作物の害も無くなる時期なのです。

一方、漁師は八十八夜のことを「魚島時(うおしまどき)」と言います。これはおもに瀬戸内海で使われている呼び方で、八十八夜の時期は産卵期で魚が多く集まることから、豊漁の時期として重要視されているのです。

八十八夜は縁起の良い日

八(8)というのは、末広がりで大変縁起が良いものとされ、八が重なる八十八夜は非常に特別な日と考えられてきました。
そのため、八十八夜は不老長寿や無病息災に良い日と考えられ、新茶やこの日に食べる特別な食べ物は縁起物とされているのです。

さらに、八十八というのは、“米”という漢字を分解してできます。そのようなことから、八十八夜は末広がりに因んで米の豊作祈願が行われることがあります。

2022年の八十八夜はいつ?

八十八夜は農家や漁師にとってとても重要な日でもあり、お茶が一年でもっともおいしい季節。そんな2022年の八十八夜はいつなのでしょうか?

八十八夜の日付は立春によって決まる

八十八夜は立春から数えて88日目のことと説明しましたが、そもそも立春とは一年を24等分にして季節を分ける二十四節気の一つのことです。
旧暦では立春を一年の始まりとし、八十八夜を含めたさまざまな季節の行事は、立春を起点として決められています。
一年は365日とされていますが、正確には365.24日です。そのずれを調整するために閏(うるう)年があり、立春はその年によって変化します。
つまり、八十八夜もその年の立春の日付によって決まるということになるんですね。

2022年の八十八夜は5月2日(月)

気になる2022年の八十八夜は、5月2日の月曜日です。ちょうどゴールデンウイークに差し掛かる日ですね。

2022年から2025年の八十八夜の日付は、次の通りです。

月日
2022  5月2日(月)
2023 5月2日(火)
2024 5月1日(水)
2025 5月1日(木)

 

2022年の八十八夜は、5月2日の月曜日です。これは、2022年の立春が2月4日であることから決められたものです。八十八夜の日付は毎年変わりますが、閏年での調整によってその日付に大きなずれはなく、ほぼ一定の時期にあるのがわかります。

八十八夜の食べもの

お茶がおいしい季節で、縁起の良い日とされている八十八夜。この時期に食べる行事食も気になるところですよね。
しかし、八十八夜の食べものというのは、これといって決まったものがあるわけではありません。八十八夜の行事食は新茶なのです。

せっかくなら、この時期のおいしい食材を使ったものや、お茶に合うものを楽しむと良いでしょう。

ここでは、八十八夜に楽しむおすすめの食べものを紹介したいと思います。

新茶

やっぱり、何と言っても欠かせないものは新茶。
贅沢なお茶の香りは、この時期の新茶ならではです。新茶は縁起物とされているので、まずは一年のなかでこの時期だけのおいしい新茶を味わってみましょう。

最近では、新茶を粉末にしてお団子の生地や洋菓子のスポンジ生地に混ぜて、新茶を気軽に楽しめるようなさまざまなスイーツがあります。
なかなか新茶の茶葉を買って飲む機会が無いという方も、抹茶スイーツなら気軽に八十八夜を楽しむことができておすすめですよ。

岐阜銘菓「若鮎」

岐阜銘菓の「若鮎」は、カステラ生地で求肥を包んだ鮎の形をした和菓子です。
八十八夜に食べる決まった食べものはないと言いましたが、鮎は八十八夜の時期になると、川の上流めがけて泳ぐ魚。
そのため、鮎に見立てた和菓子を登り鮎と言って、岐阜ではしばしば縁起物として「若鮎」が食べられています。

「若鮎」は岐阜銘菓として知られていますが、似たような和菓子は全国各地にあり、関東では求肥のほかに小倉餡などが入っているのが主流です。
新茶にもよく合うので、見かけたらぜひ食べてみて下さいね。

柏餅

柏餅は本来5月5日の端午の節句に食べられる行事食ですが、八十八夜のお茶のお供としてもよく食べられています。

柏の葉は新芽が育つまで古い葉が落ちないことから、“家系が途絶えない”とされ、江戸時代頃から端午の節句には柏餅を子孫繫栄の縁起物として供えてきました。

八十八夜の時期には、端午の節句に合わせて柏餅が販売されるようになります。
新茶にもよく合い、縁起物とされている柏餅を八十八夜に楽しんでみるのも良いでしょう。

 

一年で一番お茶がおいしい時期である八十八夜。この時期の新茶は縁起物とされているだけでなく、農家や漁師の人達にとって季節の変わり目の重要な目安の日とされてきました。
八十八夜はおいしいお茶と、それに合う和菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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