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進化するパック野菜の最新事情

YOKARE編集部
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進化するパック野菜の最新事情

スーパーの野菜売り場では、千切りキャベツやミックスサラダだけでなく、料理にそのまま使える単品野菜や、袋のまま電子レンジで加熱できる商品も見かけるようになりました。最近のパック野菜は、野菜を切る手間を省くだけでなく、食べ方や調理方法まで考えて選べる商品へと変化しています。具体的な販売事例を見ながら、パック野菜がどのように進化しているのか、その背景や産地、加工現場の取り組みを紹介します。

サラダだけではない、最近のパック野菜

パック野菜と聞くと、千切りキャベツや数種類の葉物を混ぜたサラダを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし最近は、野菜の種類や切り方だけでなく、食べ方や調理方法まで考えた商品が増えています。

サラダクラブが2025年に発売した「10品目のサラダ 大根と香る青じそ」は、大根や白菜、水菜、青じそなど10品目を組み合わせた商品です。青じそはカット後に変色しやすく、パッケージサラダに使うことが難しい野菜とされてきました。サラダクラブは変色を抑える独自の製法を取り入れ、季節限定だった青じそ入りサラダを通年商品にしています。

10品目のサラダ 大根と香る青じそ

サラダコスモが2026年3月に期間限定で発売した「短冊にんじん」は、皮をむいて短冊状に切る工程を済ませた単品のカット野菜です。複数の野菜を混ぜた炒め物用とは異なり、家庭にある食材と合わせながら、必要な量だけ使えます。

同時に発売された「ざく切り玉ねぎ」も、下ごしらえの負担を減らす商品です。皮むきやカットの手間を省けるうえ、あらかじめ使いやすい大きさに切られているため、料理に取り入れやすく、使い残しも管理しやすくなります。

さらに、日本アクセスの冷凍商品「Delcy チン!する彩り温野菜」は、ブロッコリーやオクラ、かぼちゃ、じゃがいもなど7品目を使用しています。袋ごと電子レンジで加熱でき、自立する袋をそのまま器として使える設計です。


パック野菜は、洗わず食べられるサラダから、下ごしらえや加熱まで簡単にした商品へと進化しています。

パック野菜が選ばれる理由も変化している

パック野菜の魅力は、時短だけではありません。サラダクラブが全国の20~69歳の男女2,060人を対象に行った「サラダ白書2025」では、パッケージサラダを利用するメリットとして、「手早く使えて便利」が47%、「安定した価格で買える」が38%、「野菜不足を手軽に解消できる」が35%でした。

丸ごとの野菜と比べて、パック野菜が必ず安いわけではありませんが、必要な量を選びやすく、皮や芯を取り除く手間がなく、家庭で捨てる部分も少なくなります。一人暮らしや少人数の家庭では、丸ごと買った野菜を使い切れないこともあります。

また、生鮮野菜は天候や収穫量によって価格が変わります。パック野菜も原料価格の影響を受けますが、容量と販売価格があらかじめ分かるため、一食に使う金額を判断しやすい点も特徴です。

便利なパック野菜を支える産地と野菜の有効活用

パック野菜を一年を通して売り場に並べるには、工場の加工技術だけでなく、原料となる野菜を安定して確保する仕組みが必要です。野菜は天候によって生育や収穫量が変わるため、一つの産地だけで毎日同じ量をそろえるのは簡単ではありません。

加工会社などは、生産者との契約や、収穫時期の異なる複数の産地から仕入れる「産地リレー」によって、必要な量を確保しています。農林水産省も、生産者、流通事業者、加工会社が連携し、加工・業務用野菜を安定して供給するための取り組みを進めています。

一方、製造時には、外葉や芯など商品に使わない部分も発生します。サラダクラブでは、キャベツの外葉や芯などを飼料や堆肥として活用しています。キユーピーや東京農業大学なども、野菜の未利用部分と鶏ふんを使った堆肥の研究に取り組んでいます。

店頭に並ぶ一袋のパック野菜は、野菜を切って袋に詰めるだけで作られているわけではありません。産地から加工、物流までをつなぐ安定供給と、使わない部分をできるだけ無駄にしない取り組みによって支えられています。

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