パンは冷凍したもおいしい?

パンを買ったものの、食べきれずに硬くしてしまった経験はありませんか。とくに食パンは朝食用に買うことが多く、気づくと余ってしまうこともあります。そんなときに役立つのが冷凍保存です。パンは冷蔵庫に入れるより、冷凍した方がおいしさを保ちやすいとされています。この記事では、パンの保存方法や冷凍・解凍のコツを紹介します。
パンは冷蔵より冷凍保存が向いている
パンは冷蔵よりも冷凍保存の方が向いているとされています。その理由は、冷蔵庫の温度帯ではパンに含まれるデンプンが変化しやすく、食感が硬くなりやすいためです。冷蔵庫に入れたパンが、翌日にはパサついたり、かたく感じたりするのはこのためです。
一方、冷凍保存はパンの劣化をゆるやかにしやすく、食べるときに焼き戻すことで、風味や食感を戻しやすい方法です。もちろん、買ったその日に食べきれるなら常温保存でも問題ありません。ただ、すぐに食べきれないと分かっている場合は、早めに冷凍しておく方が、おいしく食べきりやすくなります。
冷凍に向いているパン・向かないパン
冷凍しやすいのは、食パン、バゲット、ロールパン、クロワッサンなど、比較的シンプルなパンです。これらは小分けにしやすく、焼き戻したときにも食感が戻りやすい特徴があります。
一方で、サンドイッチやカレーパン、生クリーム入りのパン、生のフルーツが入ったパンなどは注意が必要です。具材の水分が出たり、油分の影響で風味が変わったりすることがあります。ゆで卵や芋類が入ったパンも、解凍後に食感が変わりやすい場合があります。
食パンを冷凍保存するときの基本とおいしい焼き方
食パンを冷凍するときは、買ってきた袋のまま冷凍するよりも、1枚ずつ、または1〜2枚ずつ小分けにするのがおすすめです。1回に食べる分だけをラップで包み、冷凍用保存袋に入れて空気を抜いてから冷凍します。

購入時の袋のままだと空気が入り乾燥しやすく、冷凍庫内のにおいも移りやすくなります。そのため、ラップだけでなく保存袋も使うと、冷凍焼けやにおい移りを防ぎやすくなります。
保存期間は長く置きすぎず、2週間ほどを目安に食べきると良いです。冷凍していても時間が経つと少しずつ風味は落ちていくため、買ってすぐに冷凍し、早めに食べることがおいしさを保つポイントです。
食べるときは、食パンなら凍ったままトースターで焼くことができます。自然解凍してから焼く方法もありますが、凍ったまま焼くことで外はサクッと、中はふんわり仕上がりやすくなります。パンの中にある水分が焼くときに蒸気となり、内側をやわらかくしてくれるためです。

焼き時間はパンの厚みやトースターの機種によって変わります。焦げやすい場合は短めにし、焼き色を見ながら調整すると失敗しにくくなります。また、冷凍したパンに霜が多くついている場合は、そのまま焼くとにおいや水っぽさが気になることがあります。焼く前に霜を軽く払っておくと、よりおいしく仕上がります。

サクサクで冷凍しても美味しく食べることができました!
身近になっている冷凍パンの楽しみ方
以前は、冷凍パンに対して、パサつきそう、風味が落ちそうという印象を持つ人もいました。しかし最近は、冷凍技術や焼き戻し方の工夫によって、家庭でも冷凍パンをおいしく楽しむ機会が増えています。
たとえば、全国のパン屋さんの冷凍パンが届く定期便サービス「パンスク」は現在も展開されています。自宅にいながら各地のパンを楽しめるサービスとして、冷凍パンのイメージを変えるきっかけのひとつになっています。
家庭での冷凍保存も、考え方は同じです。余ったパンをそのまま置いて硬くしてしまうより、早めに小分けして冷凍しておけば、食べたいときに焼き戻して楽しめます。パンを無駄にせず、おいしく食べきるためにも、冷凍保存を上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。