なぜ七夕には素麺(そうめん)を食べるの?オススメの七夕レシピも紹介
子どもはもちろん、大人もわくわくする特別な日であるのが七夕。
織姫と彦星が、一年に一度だけ会うことができるロマンティックな日としても知られていますよね。
短冊に願い事を書いたり、星を見て過ごしたりとさまざまな過ごし方がありますが、七夕らしい料理を楽しむのもオススメです。
七夕にはそうめんを食べるのが主流となっていますが、それには中国のお菓子が関係していたり、天の川や織り糸に見立てるためであると考えられています。ここでは、そうめんや七夕らしいオススメの料理のレシピを紹介していきます。
七夕にはなぜそうめんを食べるの?
七夕と言えばそうめんという方も多いと思いますが、なぜそうめんを食べるのか知っていますか?
七夕にそうめんを食べるのにはいくつかの理由があるのです。
中国の索餅(さくべい)が起源
そもそも、そうめんの起源は中国から伝わったお菓子の「索餅(さくべい)」が関係していると言われています。
出典:https://www.instagram.com/chiroppekori/
索餅は小麦粉を原料に縄のようにねじって作るお菓子で、中国で七夕に食べられていた食べ物です。
昔、帝の子が7月7日に亡くなったのを機に、熱病が流行るようになります。それを亡くなった子の祟りであると考え、鎮めるために子が好きだった索餅を七夕である7月7日にお供えするようになったのが始まりとされています。
その後、奈良時代になって索餅が中国から日本に伝わってきました。
日本では無病息災として七夕に索餅が食べられ、次第に索餅は「索麺」と呼ばれるようになります。さらに江戸時代になると「素麺」へと変化し、索餅ではなく“そうめん”をお供えするようになっていったのです。
天の川に見立てている
そうめんは天の川に見立てても食べられています。麺が何本も束になって水に浮かぶ涼しげな様子は、川の流れを表現するのにもピッタリですね。
織り糸に見立てている
もう一つ、七夕にそうめんが食べられている理由として考えられているのが、織姫の織る糸に見立てているためというものです。
実は、織姫の職業は機織り。細く絹のような見た目のそうめんは、織姫の織る糸を表現しているのです。
七夕にオススメのレシピ3選
定番のそうめんに加えて、七夕にオススメのレシピを3つ紹介します。
七夕そうめん
暑くなると食べたくなるのがそうめん。そんな夏の定番そうめんも、七夕の日は少し手を加えていつもと違ったアレンジをしてみてはいかがでしょうか。
具材は好きなもので作ってもOK。色のついたそうめんを使うと、トッピングが少なくてもカラフルで綺麗に見えますよ。
【材料】 2~3人分
- そうめん 4束
- オクラ 2~3本
- 卵 3個
- ボイルえび 8尾
- ミニトマト 8個
~麺つゆジュレ~
- 麵つゆ(ストレート) 150ml
- 粉ゼラチン 3g
- 水 30ml
【作り方】
- 最初に麵つゆジュレを作ります。粉ゼラチンに水を加え、ふやかします。小鍋に麺つゆを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にし、ふやかしたゼラチンを加えて1分ほど煮こみましょう。
- 1をバットに移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で半日ほど冷やしてください。
- オクラは塩ゆでし、ザルにあげて粗熱をとります。冷めたら5mm幅に切ります。ミニトマトは半分に切りましょう。
- 次に、錦糸卵を作ります。卵は溶いて、数回に分けて薄く焼きます。数枚できた薄焼き玉子は重ねてロール状に巻き、細い千切りにしてください。
- そうめんを茹でて氷水でしっかり冷やし、水を切ります。
- お皿にそうめんを天の川が流れているように敷き、そうめんに沿うように錦糸卵を盛り付けます。
- 冷蔵庫で固めていた麺つゆジュレはスプーンを使ってほぐし、そうめんの周りに敷き詰めます。最後にオクラ、ボイルえび、ミニトマトを彩りよくトッピングしたら完成です。
オクラの肉巻き
夏が旬のオクラをメインに使った肉巻きは、切り口が星形に見えるので七夕にピッタリ。
お弁当にも入れられるので、多めに作っておきましょう。
出典:https://www.instagram.com/masumin223/
【材料】 2~3人分
- オクラ 1パック(10本前後)
- 豚バラスライス(または細切れ) 300g
- 薄力粉 適量
- 塩 少々
- こしょう 少々
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ2
【作り方】
- 鍋にお湯を沸かし、沸騰したら塩を入れ、オクラを下茹でします。2分ほど茹でたらザルにあげて冷ましておきましょう。
- 豚バラを縦に広げて並べ、手前に①のオクラを置いて巻いていきます。オクラ全体が包まれるように、端から少し斜めに巻いていくと良いでしょう。
- 豚肉を巻き終わったら手でギュッと抑え、オクラと豚肉をくっつけます。すべて巻き終わったら、表面に塩、こしょうをし、薄く薄力粉をまぶしておきます。
- 熱したフライパンに油を敷き、③の豚肉の巻き終わりが下になるように並べていきます。焼き色がつくまでは動かさないようにし、繋ぎ目をしっかりくっつけましょう。
- ひっくり返して蓋をし、そのまま2~3分焼きます。途中で何度かひっくり返して、全面に焼き色をつけてください。
- 砂糖、醤油、みりんを入れ、焦げないように全体を常に混ぜながら焼き絡めます。表面に照りが出てきたら完成です。
- 半分に切って、星形の断面が見えるように盛り付けましょう。
野菜のテリーヌ(ゼリー寄せ)
特別な日には、ちょっとお洒落に野菜のテリーヌなんてどうでしょう?
華やかな見た目で、七夕の日のディナーにピッタリ。メインおかずはいつもと変わらないものでも、野菜のテリーヌがあるだけでとっても豪華な食卓になりますよ。前日から作ってしっかり冷やし固めておくのがオススメです。
出典:https://www.instagram.com/amachi_knk/
【材料】 18cmパウンド型
- キャベツ 4枚
- オクラ 6本
- ヤングコーン(水煮) 6本
- パプリカ(赤、黄、オレンジのうち2色) 各1個ずつ
- ミニトマト 8個
- 水 200ml
- コンソメ(固形) 1個
- ゼラチン 7g
【作り方】
- キャベツは耐熱皿に入れてラップをし、電子レンジで600W2分かけ、しんなりさせておきます。鍋に水(分量外)を入れて火にかけ、沸騰したら塩を加え、オクラを2分ほど茹でて冷まします。パプリカは1cm幅の棒状に切ってオクラを茹でた湯でさっと茹でて冷ましておきましょう。
- ミニトマトはヘタを取り、①の湯で同じくさっと茹でます。皮にシワが寄り始めたら冷水にとり、皮をむいてください。
- 次に、ゼリーとなるスープを作ります。粉ゼラチンは分量の水の一部であらかじめふやかしておきましょう。水とコンソメを鍋に入れて火にかけ、コンソメが溶けるまでよく混ぜます。溶けて沸騰したら火を止め、粉ゼラチンを加えてよく混ぜ、再び火にかけます。1分ほど熱したら火を止め、粗熱をとりましょう。
- パウンド型の内側に広めにラップを敷き、隙間のないように広げます。
- 最初にキャベツを全体に広げて敷きます。キャベツは最後に全体を包む役割があるので、パウンド型からはみ出るように敷いてください。
- 残りの野菜を詰めていきます。オクラやヤングコーンは、後で切った時の断面が綺麗に見えるように入れ、他の食材も縦に並べます。
- スープを隙間のないように流し入れ、最後にキャベツとラップで包んだらパウンド型の上に重りをのせて押さえます。
- 冷蔵庫で一晩、しっかり冷やしたら完成です。
クッキー型で簡単に七夕気分
七夕レシピをいくつか紹介しましたが、忙しくて特別なメニューを作る時間がないという方は、星の形のクッキー型を使うと気軽に七夕気分を味わうことができます。
星形は七夕以外のお祝いレシピや日常のお菓子作りにも使いやすいので、一つあるととっても便利ですよ。