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節分の恵方巻はいつどこで始まったの?食べ方のルールは?

食育
YOKARE編集部
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節分の恵方巻はいつどこで始まったの?食べ方のルールは?

お正月が終わると、次は節分。コンビニやスーパーでは「恵方巻」の予約販売が始まります。今では全国各地で、節分の日に恵方巻を食べる習慣が定着しています。恵方巻はいつ・どこで・なぜ、食べられるようになったのでしょうか。恵方巻の由来と食べ方のルールを解説します。

2023年は「南南東のやや南」が縁起の良い方向

恵方巻の「恵方」とは、陰陽道において歳徳神という神様がいる方角を意味します。つまり、縁起が良い方角のこと。東北東・西南西・南南東・北北西の4つの方角があり、その年によって変わります。2023年は「南南東のやや南」となります

節分の日に、縁起の良い方角に向かって恵方巻を食べると、幸運を呼び込めると言われることから、今では全国各地に浸透しています。

こうした習慣は、江戸時代末期から明治初期にかけて、大阪で商売繁盛や家内安全を祈願して始まったという説が有力ですが、定説はありません。当時は、「太巻き寿司」「丸かぶり寿司」と呼ばれていたと伝えられています。

全国への普及は大手コンビニが仕掛けた?

節分の日に恵方巻を食べる習慣が全国に普及したのは、2000年に入ってから。もともとは関西などで根付いてきた習慣でしたが、大手コンビニチェーンが1989年に広島県で販売を開始し、その後、全国に広げていったのがきっかけと言われています。

コンビニやスーパーによる恵方巻の販売については、一時期、売れ残り商品の大量廃棄が社会問題としてクローズアップされました。これを防ぐために、今では予約販売が基本となっています。

七福神にちなんで7種類の食材を使用

恵方巻に使用する食材は7種類が定番。これは福の神として信仰される七福神にちなんだもの。ただし、特定の食材を必ず使用しなければならないという決まりはありません。

代表的なものに、「かんぴょう」「シイタケ」「卵焼き」「高野豆腐」「キュウリ」「ウナギまたはアナゴ」「でんぶ」などがあります。

最近では、「キムチ」「レタス」「アボカド」「揚げ物」などを使用した恵方巻も人気です。

家庭で作る場合には、料理がたいへんなため、使用する食材の種類を減らして手間を省くこともあります。必ずしも、7種類の食材が必要というわけでもありません。残り物の食材を活用すれば、食品ロスの削減にもつながります。

恵方巻の食べ方、3つのルールを押さえる

恵方巻の食べ方は、(1)恵方を向いて、(2)願い事を考えながら無言で、(3)丸ごと一気に最後まで――がルールです。

恵方巻の食べ方
  1. 恵方を向いて、
  2. 願い事を考えながら無言で、
  3. 丸ごと一気に最後まで

恵方を向いて食べるのは、前述したとおり、その年の歳徳神という神様のいる方角であり、縁起が良いから。よそ見をせずに、恵方だけを見て食べるようにします。年によって方角が違いますので、食べる前に確認しておきましょう。

無言で食べるのは、願い事を頭に浮かべながら食べると、「運が逃げない」とされているからです。食べている途中で話をすると、運や福が逃げると言われています。

恵方巻は切らずに、そのまま丸かじりで一気に食べます。これには、縁が切れないという意味や、幸運を一気にいただくという意味が込められています。

子どもや高齢者には食べやすいサイズを

このように恵方巻は、その年の恵方を向いて、願い事を思い浮かべながらしゃべらずに、丸かじりによって一気に最後まで食べるようにします。

子どもや高齢者などでは、太巻き寿司を1本丸ごと食べるのは困難ですので、あらかじめ食べやすいサイズのものを用意しておきましょう。また、好みの食材を入れると、料理としてもいっそう楽しめます。

今年も家族そろって恵方巻を食べて、良い1年になるように祈願してくださいね!
 

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