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ビーガニュアリーとは、ビーガンやベジタリアンの動向

食育
YOKARE編集部
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ビーガニュアリーとは、ビーガンやベジタリアンの動向

ビーガニュアリーは、ビーガン(菜食主義)とジャニュアリー(1月)を合わせた造語です。ビーガン発祥の地であるイギリスでは、多くの人がダイエットや健康的な習慣などを年の初めに目標として掲げますが、今まで興味がなかった人も、ビーガンブームに乗ってビーガン食品を入手するようになりました。

1月の1ヵ月間だけをビーガン(菜食主義)として過ごすのではなくて、その後も継続してトライする人が増えています。ビーガン向けのショップは日本にも波及してきており、代替肉なども販売されています。

世界のビーガンやベジタリアンの動向

ビーガンやベジタリアン人口が多い国は、ヴィーガン発祥の地でもあるイギリスです。
次いでアメリカ、オーストラリアと続きますが、いずれの国も環境や動物福祉への意識が高いため、ビーガンやベジタリアンが増えているようです。

他にはインドやイスラエルは宗教上の理由から、ビーガンやベジタリアンの人が多くみられます。

台湾や日本では、もともと精進料理のような菜食が中心でした。そのため、急速にビーガンやベジタリアン人口が増えていませんが、動物愛護や環境保護、温暖化の抑制にも役立ちたいとの思いから、ビーガンやベジタリアン人口は徐々に増えているようです。

ファストフードチェーンでもビーガンバーガーを販売

イギリスでは、スターバックス、KFC、マクドナルドがビーガンバーガーの全国展開をはじめました。
また、アメリカのファストフードチェーンでもチポトレ、KFC、マクドナルド、バーガーキング、カールスジュニアなどが、ポッシブルフーズやビヨンドミートなどの代替肉ブランドとの提携を進めています。

2019年8月にアメリカで初めて、植物肉を使用したバーガーを発売したバーガーキングは、2030年までにメニューの50 %をミートフリー(肉を使わない)バーガーにするという目標を掲げています。
肉を使わないことで、温室効果ガスの排出量の41%削減に貢献できるようです。

今なぜビーガンが人気なの?

近年、世界各地で急増しているヴィーガン食ですが、特にイギリスやアメリカ、ドイツなどの欧米先進国にビーガン食は人気があります。

ビーガン人気のきっかけは、インスタグラムと言われています。
2010年頃からインスタグラムがスタートし、世界のビーガン食を見ることができるようになりました。

健康志向や動物愛護、畜産による温室効果ガスの排出による地球温暖化環境保護などに関心を持つ人に、ヘルシーで美しいビーガン食が目に留まったことでしょう。

ビーガンとベジタリアンの違い

ビーガン食は「完全菜食主義」や「絶対菜食主義」とも言われています。
ベジタリアンが卵や牛乳を口にするのに比べ、ビーガンは卵は鶏から生まれ、牛乳は牛の乳だからとの理由で口にしません。また、ハチミツも避けています。

ビーガンは3パターンに分かれる

ビーガンには動機の違いがあり、健康のために行っているのがダイエタリー・ビーガンと言い、環境のために行っているのがエンバイロメンタル・ビーガン、動物愛護のために行っているのがエシカル・ビーガンと言われています。

  • ダイエタリービーガン
    動物性食品の摂取をやめることで、癌のリスクが低減し、動物性脂肪の摂取を減らすことで、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系疾患のリスクを下げると言った考えが根底にあるようです。
  • エンバイロメンタルビーガン
    自分だけでも、環境破壊に加担していたくないとの思いで、動物性食品を避けているのが、エンバイロメンタルビーガンです。
  • エシカルビーガン
    最優先事項は動物愛護なので、動物がらみの物は避けます。エシカルビーガンたちの最優先事項は動物愛護なので、動物が絡んで生産されたもの全般に否定的です。乳製品や卵、はちみつなど食べ物だけでなく、レザーやウール、毛皮なども身に着けません。

2023年のビーガンを対象とした市場予測

ビーガン食は、卵や乳を使用しないため、日本でも卵アレルギーや乳アレルギーの人が購入する率が高くなっています。
そんな中で、2023年になり、本格的にインバウンド経済が復活し始め、ビーガン料理を期待して来日する海外のお客様が増えると予測され、企業側も様々なビーガン商品づくりに取り組んでいます。

また、G7で各国の首脳が来日しますが、ウクライナ問題や世界経済対策、気候変動などが議題になるようです。
気候変動で引き合いに出されるのが地球温暖化と食肉の関係ですが、日本の飲食業界でも大豆ミートなどを使った環境に優しくて、しかもおいしい料理を提供するため、日々努力を重ねています。
ファストフードチェーンは、需要の高まりと市場の動向に伴い、より多くのビーガン向けのメニューを製造しています。

スターバックス、KFC、バーガーキング、マクドナルドなどは商品アイテムを倍増させており、世代を超えて好まれるビーガン食品づくりを進めています。

ビーガンやベジタリアン人口は、世界的に見ても増えています。その背景には、菜食主義の広まりや動物福祉への配慮、畜産における温室効果ガスの排出による地球温暖化などに対しての、人々の配慮が後押しをしているようです。

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