新しい生活様式では、肌へのうるおい補給が重要!調査から見えてきた肌荒れリスクと実態
日本メナード化粧品株式会社は、新型コロナウイルスの流行に伴い大きく変化した生活様式の中で、生活や肌の状態にどのような変化が生じたのかアンケート調査を実施しました。その結果、「マスクを使用する頻度」、「スマホやPCの利用」、「ストレスを感じること」、「顔の肌荒れ」などが増加していることが分かりました。またマスクの長時間着用(5~6時間)によって、特に目の下の肌が乾燥し、赤みが増加していることも分かりました。新しい生活様式のなかで健康な肌を維持するためにも、肌へのうるおい補給は欠かせないスキンケアの1つになると考えます。
マスクの長時間着用によって頬上部の肌が乾燥し、赤みが増加した。
新型コロナウイルスの影響により、私たちの生活様式は大きく変わりました。外出自粛による運動不足やストレスの増加も感じられるようになり、また、「マスクの着用」も大きな変化として挙げられます。今回メナードでは、このような生活様式の変化がもたらす肌悩みについて調査し、特にマスク着用による肌への影響について検証しました。
- 生活には様々な変化が生じ、肌荒れが起こりやすく、マスクの着用によって肌の乾燥や赤みが増加
一般女性(10~80代、1391人)を対象にWEBアンケートを実施した結果、新型コロナウイルスの影響によって、「マスクを使用する頻度」、「スマホやPCの利用」、「ストレスを感じること」、「顔の肌荒れ」が増えたなど、生活や体調などに関して、様々な変化が生じていることが分かりました。また、マスクの着用により、「ベタつき」、「お肌のかゆみ」、「乾燥・カサつき」、「ニキビ・吹き出物」など、様々な肌の不調を感じていることも分かりました。さらに、マスクの長時間着用(5~6時間)により、目の下の肌が乾燥し、赤みも増していることが明らかになりました。マスクを着用していても肌は保湿されておらず、長時間マスクが肌に接触することで油分や水分が吸着され、マスク接触部の摩擦などにより、乾燥、赤み、炎症が進行する可能性があります。新しい生活様式では、健康な肌を守るためにも、これまで以上に十分なうるおい補給が重要になると考えます。
<調査内容詳細>
1.昨年と比べて肌荒れが増加している
昨年の同時期における女性の肌の状態と現在の状態について、テープストリップ法により角質細胞を採取して比較したところ、重層剥離(※)の量が有意に増加していることがわかりました。最近のストレスやマスク着用頻度の増加が原因となり、肌荒れが生じている可能性が考えられました。
肌荒れ状態の昨年との比較
※重層剥離
テープストリップ法により何層もの角質細胞が重なって見られる部分。荒れた肌では重層剥離が多く観察されるため、肌荒れの指標として用いられる。
2.生活や肌状態には様々な変化が生じている
一般女性(10~80代、1391人)を対象にWEBアンケートを実施した結果、新型コロナウイルスの影響により、「マスクを使用する頻度」や「スマホやPCの利用」、「ストレスを感じること」、「顔の肌荒れ」が増えた、またはやや増えたと回答した方が多く、生活や肌状態に変化が生じたと感じる方が多いことが分かりました。さらに、「マスクの着用によって感じるお肌の悩みは何ですか?」という質問に対して、「ベタつき」、「お肌のかゆみ」、「乾燥・カサつき」、「ニキビ・吹き出物」等、様々な肌の不調を感じていることも分かりました。
生活や肌の状態に関するアンケート結果
3.マスクの長時間着用により、目の下の肌が乾燥し、赤みが増加する
女性12名を対象に、長時間(5~6時間)マスクを着用した場合の肌の変化について測定しました。①頬上部(目の下あたり、マスクの端が強く接触する部分)と②頬下部(マスクで覆われる部分)のヘモグロビン量について測定したところ、頬上部の赤みが増加していることが分かりました。
さらに、肌のうるおいの指標である角質水分量、及び肌の赤みの指標であるヘモグロビン平均レベル(※)について詳細に解析したところ、頬下部では有意な差はみられませんでしたが、頬上部(目の下あたり)では、マスク着用5~6時間後にうるおいが低下し、赤みが増している結果が得られました。以上より、マスクを着用していても肌は保湿されておらず、マスクが接触している目の下の部分の肌が乾燥しやすく、炎症による赤みを生じやすいと考えられました。
マスクの長時間着用によって頬上部の肌の赤みが増加した。
マスク着用前後のうるおいと赤みの変化
※ヘモグロビン平均レベル
特殊なカメラ装置を用い、皮膚表面のメラニン・ヘモグロビンなどの濃度と散らばりを、複数の波長のLED光を照射して得られるイメージを空間的、光学的に分析し、構築・表示する。これにより得られるヘモグロビン平均レベルを、皮膚の赤みの指標とした。