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ブルーライトは肌や目にダメージを与えるって本当?!

スマホやパソコンを一日中眺めていると気になるのが液晶LEDディスプレイのブルーライト。眼や肌などの健康にどう影響するのか、知っておきたいことをまとめました。

 

ブルーライトと目に見える光の中で一番強い?!

ブルーライトは人の目で見ることができる光の中でもっとも強いエネルギー。光のエネルギーは波長が短いほど強度が強く、ブルーライトの波長は380~500nm(ナノメートル=ミリメートルの1/1000)と言われています。下の図1をご覧いただくと、ブルーライトが紫外線にとても近い波長ということがわかります。したがって、ブルーライトが人の体の細胞に吸収されると損傷を起こす可能性が高くなるのではないかという説が数多く出回っています。


ブルーライトは肌への影響はあるの?

ブルーライトが紫外線と同様に肌に影響を与えることは研究論文で示唆されていますが、マウスや培養ヒトケラチノサイトを用いた実験では、ブルーライトが酸化ストレスの発生を誘発したことがわかりました。

さらに、紫外線のUVB波よりも肌の奥に入り込み、色素沈着を引き起こすことも研究結果が出ていて、今や「第3の紫外線」と言われています。

私たちが毎日浴びている日光には、紫外線だけでなくブルーライトの波長の光も含まれています。デジタル機器から発せさせるブルーライトはそれに比べればほんの少しですが、決定的な違いは電子機器の方が太陽よりもはるかに私たちと距離が近いということです。至近距離でブルーライトに晒されている状態が好しいわけでもありません。

 

ブルーライトの失明リスクは本当にないの?体内時計への影響は?

ブルーライトによって眼の加齢黄斑変性や失明のリスクが高まるのではないかという声がありますが、ハーバード大学医科大学院のウェブサイトの記載によると、目に物理的な危険をもたらすリスクはないとされています。

ハーバード大学のヘルスブログでLahey Hospital&Medical Centerの眼科研究部長デビッド・ラムジー(David Ramsey)は、電子機器から放射される青色光のリスクについて、青色光が加齢黄斑変性および失明のリスクを高めるかという問いに対して、NOと答えています。

太陽光のようなほとんどの光源は、広範囲の光を持っています。ただし、LEDは、製造業者によって比較的狭いピークの光を生成するようにしています。これにより、LEDからの光は、白色光または昼光とほとんど区別がつかないように認識されます。

白色LEDは、実際には白熱電球など従来の光源よりも多くの青色光を発する場合がありますが、青色光を知覚できません。この青い光は、網膜に物理的な危険をもたらす可能性は低いですが、白熱電球など従来の光源よりも体内時計(体内時計)を刺激し、目覚めさせたり、睡眠を中断したり、体内時計に他の影響を与えたりすることがあるとデビッド・ラムジーは伝えています。

ブルーライトを一般向け製品に使用する際には、ユーザーを保護するためフィルターなどで適切に遮蔽されているため問題ありません。ただし軍用懐中電灯のハイパワーLEDライトや夜間工事用LED照明など、特別な環境で使用するための強烈な光を長時間にわたり見続けることは避けましょう。

目の疲れ、肩こりなどブルーライトが与える影響は?

ブルーライトが眼精疲労や肩こりの原因に…

ブルーライトの波長の短く散乱しやすい性質は、眼がチラつきや眩しさを感じる理由になります。眼はぼやけた像のピントを合わせようと無意識にレンズ調節し続けるため眼精疲労につながります。またブルーライトは他の光よりもエネルギーが強いため、瞳孔を縮める筋肉が光の入る量を調節しようと緊張した状態で働き続けます。これが目の疲れや、肩・首の凝りが生じる原因です。

ブルーライトにより概日リズムの失調、睡眠の質の低下…

人は、食事のタイミングや網膜に到達する光の量などによって体内時計がコントロールされています。朝の太陽の光によって目覚めて、日が沈むと活動をやめて脳と身体を休めるというのが、従来から人が獲得してきた効率よく生きるための健康を維持のリズムです。

このメカニズムを詳しく解説すると、人が外界の光を受けると、網膜から体内時計に刺激が伝わり脳内の松果体に到達します。松果体はメラトニンという睡眠を司るホルモンを分泌する器官で、光を浴びるとメラトニン分泌量は低くなり人は活動的になります。一方、夜間はメラトニン分泌量が十数倍に増えて、睡眠を誘います。

しかし、夜間であってもコンビニの店内のような強い照明を浴びたり、スマホやパソコンなどの電子機器のブルーライトを見続けたりすると、メラトニンの分泌量が低下して概日リズムを狂わせてしまいます。

寝る前にスマートフォンをみると寝つきが悪くなって太る?!

睡眠中、とくに寝入り後すぐの時間帯は、成長ホルモンの分泌が盛んになります。寝る前にスマートフォンを眺める行為は寝つきの悪さを引き起こし、成長ホルモンの分泌に影響を及ぼすことがあります。成長ホルモンには脂肪を分解する作用があるので、成長ホルモンが不足すると脂肪が増える要因となります。
また睡眠の質の低下や寝不足は、日中の意欲低下や記憶力減退などにつながることも。さらに慢性的に寝不足状態の人は糖尿病や心筋梗塞、狭心症などの冠動脈疾患といった生活習慣病に陥りやすいことが明らかになっています。

便利なデジタルデバイスは現代人にとって欠かすことができないものです。しかし、夜寝る前にブルーライトの強い光を浴びることによる健康への影響は多岐に渡ります。夜はスマホの照明を夜間モードに設定する、パソコンをなるべく開かないようにするなど、適切に使う工夫をして、健康を損なわずに便利さの恩恵を受けましょう。


参考資料
Harvard Medical School
Blue light-induced oxidative stress in live skin.
睡眠と健康|厚生労働省
睡眠時間と成長ホルモンの分泌量|日本医事新報社
成長ホルモンの代謝作用|第101回日本内科学会講演会
ブルーライトとは|ブルーライト研究会