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ダイエットの鍵、痩せホルモンを活性化

カラダ
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ダイエットの鍵、痩せホルモンを活性化

頑張ってダイエットを続けていても、「思うように結果がでない」「何だか痩せにくい・・・」など感じることはありませんか。なかなか痩せない原因は、ホルモンのせいかもしれません。

あまり知られていませんが、ダイエットはホルモンと深い関係があります。人間の体内には100種類以上ものホルモンが存在しています。


ホルモン=身体の働きを保つために分泌される化学物質のこと

ホルモンはそれぞれ異なる働きを持っています。内臓脂肪を減らしてくれたり、食欲を抑えてくれたりするホルモンが存在します。

ここでは、ダイエットに役立つホルモンと痩せホルモンの増やし方を教えます。

痩せホルモンと呼ばれているホルモン7つ

食欲抑制ホルモン

  • GLP-1
  • レプチン
  • メラトニン
  • セロトニン

食欲増進ホルモン

  • グレリン

脂肪燃焼ホルモン

  • アディポネクチン

脂質代謝ホルモン

  • エストロゲン

まず、2大痩せホルモンと言われているホルモンが「GLP-1」と「アディポネクチン」です。それぞれの働きを詳しくみていきましょう。

痩せホルモンその1「GLP-1」

食欲と空腹を同時に抑えることができる消化器系ホルモンの一種です。
小腸の下部にある小腸の内分泌L細胞から分泌されるホルモンで、インスリンの分泌を促したり、満腹だよ!というサインを出したりする役目があります。

このホルモンの働きが良いと、食物が胃に留まる時間が長くなり、血糖値の急上昇を抑制するため、太りにくく痩せやすい身体になります。

このGLP-1を増やす方法は、小腸から分泌されるホルモンなので、腸内環境を整えることが最も大切です。また、魚介の脂に多く含まれているEPAや食物繊維を摂ることで分泌量が増えると言われています。

痩せホルモンその2「アディポネクチン」

痩せホルモンの他に、長寿ホルモンとも言われるアディポネクチン。
アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、血管を修復するほか、高血圧や動脈硬化の予防・改善をすることから糖尿病やメタボの予防に効果的と言われています。

脂肪細胞から分泌されるホルモンです。
アディポネクチンは、脂肪酸を燃焼させる働きがあります。肥満状態になると内臓脂肪から分泌されているアディポネクチンはレプチンと共に分泌量が低下。つまり、アディポネクチンは、脂肪の量と比例するのではなく肥満になると減少するという特徴があります。

アディポネクチンの低下は、脂肪酸の燃焼も低下につながり、さらに内臓脂肪が増えていくという悪循環になりがち。

アディポネクチンを増やすには、内臓脂肪を減らすこと空腹時間を作ること大豆製品やアマニ油を摂ることが効果的です。

痩せホルモンその3「レプチン」

「肥満ホルモン」と呼ばれるホルモン。このホルモンが少なくなると肥満やメタボリックシンドロームのリスクが高くなりますと言われています。

脂肪細胞から分泌され、満腹中枢に作用して食欲を抑える役目があります。

生きていくために食べた物をどのように消費し、非常時に備えてどこに貯蔵しておくのかを調整しています。さらに、自律神経の交感神経を活性させることで脂肪を燃焼し、エネルギーの消費を促す働きも持っています。

脂肪細胞から分泌されるホルモンなので、脂肪が増えるとともに分泌量が増えます。しかし、肥満になって過剰にレプチンが分泌されると、レプチンの効果が出にくい状態にもなります。肥満により、レプチンの効果が出にくい状態になることをレプチン抵抗性と言います。

レプチン抵抗性の状態になると、食欲が止まらなくなるので注意です。

ちなみにアブラナ科(キャベツ、大根、小松菜、ブロッコリー、白菜、チンゲン菜)などに含まれるフェネチルイソチオシアネートがレプチンを活性化する可能性があることが最近の研究で示唆されています。

痩せホルモンその4「メラトニン」

メラトニンは、睡眠を促すホルモンです。
人間の体内時計に大きな影響を与えます。通常は、就寝する時間の1~2時間前から分泌され始めます。

メラトニンは直接的に食欲に腹炊きかけているホルモンではありませんが、メラトニンがうまく分泌されずに睡眠が不足すれば、食欲を刺激するホルモンであるグレリンの働きにより食欲が増進されてしまいます。

ストレスにさらされると食べる量が増えてしまうことがわかっています。ストレスにより、睡眠が不足もしくは不規則になり、グレリンの働きが活性化するためでしょう。夜はしっかり寝ることで、規則正しい生活をすれば結果的にダイエットに繋がります。

メラトニンの材料となるセロトニンは、幸せホルモンと言われています。メラトニンとは逆に日中に多く分泌され脳の覚醒を促しています。

起きたらまずカーテンを開けて、太陽を浴びること。

また、セロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンから作られているので、トリプトファンが豊富なチーズや納豆、牛乳や肉類などを意識して摂取しましょう。

痩せホルモンその5「セロトニン」

上記でご紹介したように、幸せホルモンと呼ばれておりセロトニンは、腸に約90%、血液中に約8%、脳内に約2%が分布されているそうです。

「慢性的な運動不足、太陽の光を浴びない、栄養の偏り」ーーこの3つがセロトニン不足になる原因なので、これらの原因を失くしていくことがとても大切です。

痩せホルモンその6「グレリン」

食欲を刺激する働きがあるホルモンです。
グレリンは、空腹になると胃から血液中に分泌され、脳に働きかけ食欲を刺激します。
つまり、ダイエットでは、このグレリンの分泌を抑えることがポイントです。

グレリンは、睡眠時間が短くなると、分泌量が増えると言われています。
夜更かししていたら、異常な食欲に襲われた経験はありませんか。
しっかり寝ることで、グレリンの分泌量を減らすことができます

また、グレリンの分泌を抑えるもう1つの方法として、レプチンが最適に分泌されること。
この2つの食欲を司るホルモンには、相関関係にあります。レプチンが分泌されるとグレリンの分泌が抑えられ、レプチンが減少するとグレリンが働いて、食欲を増やします。

痩せホルモンその7「エストロゲン」

卵胞ホルモンと呼ばれる、女性ホルモンのこと。
卵胞の発育を促進し、排卵を誘発するほか、糖や脂肪、骨の代謝にも関係しています。

エストロゲン自体には脂肪の代謝をするため、閉経することでエストロゲンが急激に減少するとコレステロール値が一気に上がるということもあります。

エストロゲンを増やす方法は、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンはエストロゲンと似た働きをします。大豆製品を摂取すること、適度な運動とバランスのいい食事、あとはよく眠ることでしょう。

ホルモンは体内で分泌される化学物質なので、もちろん個人差があります。
どれも意図的に増やすことは簡単な事ではないですが、ダイエットと合わせて実践してみる価値はあると思います!

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