メニューを閉じる
メニューを開く
  • 食・料理
  • 美容
  • カラダ
  • 食育
  • SDGs

ルイボスにはどのような効果があるの?

カラダ
YOKARE編集部
プロフィール画像
ルイボスにはどのような効果があるの?

ルイボスティーはカフェインを含まない健康茶として、広い層の消費者に支持されています。原材料のルイボスには様々な機能性(健康への効果)があり、人を対象としたヒト試験によって確認されているものもあります。そうした情報を参考に、ルイボス製品を上手に利用してみませんか?

ルイボスとは?

ルイボスはマメ科の落葉低木の1種(学名はアスパラサス・リネアリス)。南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈の一帯に自生しています。高温で乾燥した気候が生育条件となるため、ほかの地域では栽培できないと言われています。

日本でも人気のルイボスティーは、ルイボスの葉を原料に用いた健康茶。葉を発酵・乾燥さて、お湯で抽出します。南アフリカでは古くから健康のために飲まれてきました。

ルイボスティーは薄い赤色で、かすかな甘みがあります。カフェインを含まないことも特長の一つ。このため、夕食後や就寝前でも利用しやすく、子どもも安心して飲むことができます。


ルイボスに含まれる健康に役立つ成分

ルイボスは、ポリフェノールの1種であるフラボノイドを豊富に含みます。フラボノイドとは、様々な植物の葉・茎・幹に含まれる色素や苦味の成分。紫外線から植物が身を守るための抗酸化作用、種子を昆虫から守ための抗菌作用などを発揮します。

ルイボスに含まれるフラボノイドには、「アスパラシン(アスパラチン)」という強い抗酸化力を持つ成分があります。「エリオジクチオール-6-C-グルコシド」もルイボス特有のフラボノイドで、人間の体内で水分の分泌を促します。

また、ルイボスはミネラル類も豊富。ナトリウムをはじめ、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などを含んでいます。

ルイボスの機能性

ルイボスの機能性については、これまでに動物実験やヒト試験によって確認されています。

代表的な機能性として、生活習慣病のリスクを下げる可能性が報告されています。

世界的な学術データベース「PubMed」に掲載された研究成果によると、40人の被験者を対象としたヒト試験で、ルイボスティーを1日当たりコップに6杯、6週間にわたって飲んでもらい、過酸化脂質、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、グルタチオン(抗酸化酵素)などを測定。その結果、ルイボスティーの摂取により、過酸化脂質、LDLコレステロールともに減少することを確認。グルタチオンの増加も確認されています。

また、血圧を下げる可能性も示唆されています。こちらは動物を用いた試験によって、ルイボスや緑茶に、「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」という血圧を上昇させる酵素を阻害する作用が報告されています。

これらの研究結果から、ルイボスには動脈硬化や高血圧などの生活習慣病のリスクを下げる可能性が示唆されたと言えます。

さらに、ルイボスに特有のフラボノイド「エリオジクチオール-6-C-グルコシド」は、人間の体内で水分の分泌を促す作用があります。ヒト試験によって、目や口、肌の乾燥を緩和することが確認されています。

ほかにも、皮膚の炎症を抑制する作用などについても研究が行われています。

ルイボスの安全性

ルイボスティーについては、基本的に安全性が確保されていると報告されています。成分を濃縮したサプリメントを利用する場合は、それぞれの製品パッケージに記載されている「1日摂取目安量」を守って摂取することが、安全性を確保するために大切です。

ただし、妊婦さんや授乳中の方、医薬品を服用中の方は、必ず医師に相談した上で、利用するかどうかを判断しましょう。


 

今後の研究の進展により、ルイボスの機能性がさらに明らかにされていくでしょう。抗酸化作用の強い成分などを含むことから、新たな機能性が解明されると期待されています。

お茶やサプリメントなどのルイボス製品は、過剰摂取を避けて適切に利用すれば、あなたの健康をサポートしてくれるでしょう。今回紹介した情報も参考に、上手に利用してくださいね。
 

SHARE