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話題のブラックジンジャーを使用した機能性表示食品

カラダ
YOKARE編集部
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話題のブラックジンジャーを使用した機能性表示食品

ブラックジンジャーを原料に使用した機能性表示食品。「BMIが高めの方に」などと表示したサプリメントが人気です。今話題のブラックジンジャーについて解説します。

ブラックジンジャーとは?

ブラックジンジャーはタイが原産のショウガ科の植物。タイでは「クラチャイ・ダム」と言います。日本では「黒ショウガ」「黒ウコン」などと呼ばれることも。その名称のとおり、根茎を切断すると黒色の断面が表れます。独特の苦味が特徴です。

東南アジアでは古くから、ブラックジンジャーの根茎部を健康のために食してきました。煎じて飲んだり、ワインやコーヒーなどに利用したりしています。


ブラックジンジャーを使用した機能性表示食品の届出が120件超に

ブラックジンジャーは、ポリフェノールの1種である「ポリメトキシフラボン」を含有。この成分が健康に役立つことがわかり、健康食品やサプリメントに利用されています。

消費者庁の機能性表示食品制度では、2021年9月19日現在で128件のブラックジンジャーを使用した商品が公表されています。

そのうち110件がサプリメントタイプの商品。残り18件にはゼリー、チューンガム、せんべいなどがあります。

ブラックジンジャーの商品、安全性は?

機能性表示食品の届出が公表されるためには、企業が安全性を証明しなければなりません。ブラックジンジャーの商品では、「喫食実績の評価」や「既存情報による安全性試験結果の評価」によって安全性を確認しています。

「喫食実績」とは、届け出た商品または類似の商品が、一定期間にわたって全国的に摂取されていること。ブラックジンジャーについては、複数の類似の商品が2014年からの1年余りで合計3,300万食以上が販売され、健康被害も報告されていないと説明しています。

また、「既存情報による安全性試験結果」とは、ヒト試験(人を対象とした試験)や複数のヒト試験を総合的に評価した研究の結果のこと。

ブラックジンジャーの機能性表示食品については、これらを根拠として安全性が確認されています。

ブラックジンジャーにはどのような機能性があるの?その根拠は?

ブラックジンジャーを使用した機能性表示食品の効果は、大きく分けて2つ。それぞれ代表的なものに、次のような表示があります。

  • 「脂肪を消費しやすくする作用により、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方の腹部の脂肪(内臓脂肪および皮下脂肪)を減らす機能があることが報告されています」。
  • 「足の曲げ伸ばしなどの筋肉に軽い負荷がかかる運動との併用で、年齢とともに低下する足の筋力に作用することにより、中高年の方の歩行能力の向上に役立つことが報告されています」。

脂肪の消費については、被験者を2つのグループに分けて調べた研究結果を根拠としています。ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン12mgを含む食品を摂取したグループでは、同成分を含まない食品(プラセボ)のグループと比べて、「呼吸商」(エネルギー代謝における脂肪と糖の消費割合)が低下し、脂肪を消費しやすくする機能を確認。また、腹部の脂肪については、12週間の継続摂取により、腹部の脂肪面積が減少したと説明しています。

歩行能力の試験では、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを含む食品を8週間にわたって摂取。プラセボのグループと比較して、6分間歩行テストで歩行距離の増加が認められたと説明しています。

 

機能性表示食品制度では企業が安全性と機能性を評価し、消費者庁が届出資料に不備がないことを厳正にチェックします。このため、一般的な健康食品よりも安心して利用できます。

ブラックジンジャーの機能性表示食品も、安全性と機能性が確認されています。BMIが高めの方や歩行能力が気になる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
 

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