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副交感神経の役割と副交感神経の切り替えがうまく行かないと起きること

カラダ
倉持江弥
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副交感神経の役割と副交感神経の切り替えがうまく行かないと起きること

体のだるさ、倦怠感、なんとなくやる気が出ない、など大きな症状が出ているわけではないから病院に行くほどではないけど、なかなか本調子にならない。季節の変わり目などにそう感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では体のだるさに悩んだり、やる気が出なくて困っている方の原因や対策について紹介します。

自律神経と副交感神経の関係

関節が痛い、肩が凝っているといった体の問題ではなく、気持ちの面で症状を感じている時には自律神経の乱れが原因として考えられます。自律神経とは体の機能を安定させるために働いている神経のことで、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。

交感神経と副交感神経

交感神経はエネルギーが溢れて、心身ともに活発な状態のときに優位に活動しています。スポーツをして気持ちがたかぶっている時に経験するような心拍数が上がって目がギラギラしている状態。緊張状態ともいうこともできます。 副交感神経が優位になると逆に心身ともにリラックスしている状態になります。心拍数も安定して、ゆったりとした気持ちで緊張がほぐれやすくなります。就寝中やリラックスタイムがまさに副交感神経優位の時間帯と言えます。

副交感神経の役割

副交感神経の役割としては、興奮して高まった緊張をほぐして体を休ませることがあげられます。どんな人でも活動しっぱなしになってしまうと心も体もオーバーヒートしてしまうので、一時的に体の活動を落として次の活動に備えてゆっくり休む環境を整えてあげましょう。

テレビ・スマホ・パソコンなどの画面を見る時間が多い、仕事のストレスを感じやすい、対人関係が苦手という方はふだんの何気ない生活の中でも交感神経が優位になりがちです。副交感神経が働きやすい環境をつくっていくことで自律神経のバランスが整いやすくなります。 逆に副交感神経が優位になりすぎて、やる気が出なかったりダルさを感じてしまうこともあります。体を休ませる役割が逆効果になっているパターンです。どちらかが優位になりっぱなしではなく、交感神経と副交感神経のスイッチのオンオフがスムーズにできることが望ましいですね。

副交感神経の切り替えがうまくいかない時に起こること

体の緊張状態がとけなくて、なかなか副交感神経が優位になっていかない。逆に副交感神経が優位のまま、なかなか体のスイッチが入らない。など、副交感神経の切り替えがうまくいかない時もあります。そんな時、体にはどんなことが起きているでしょうか。

睡眠が浅くなって疲労が抜けない

仕事上のストレスや人間関係のストレスが続くと気持ちが落ち着かず、ずっと心臓がドクドクいっているような状態に陥ります。これは交感神経のスイッチが入りっぱなしで心拍数が上がりっぱなしと言えるでしょう。 いい睡眠をとることで副交感神経への切り替えができればいいのですが、なかなか寝付けずスイッチが切れない、興奮状態のままなので寝ついてもすぐに目が覚めてしまう。睡眠が浅くなることでどんどん疲れが溜まってしまい心身ともに疲れ切ってしまいます。

これは普通の生活をしている方だけではなく、緊張状態が続くアスリートにとっても悩ましい問題です。つねに勝利を求められるアスリートは、試合のあとも興奮状態を抑えきれずに眠りにつけなくなる選手も多いです。そこから睡眠不足となってコンディション不良になることも多いので、いかに副交感神経の切り替えをうまく行えるかが鍵を握ります。

生活習慣病を引き起こしやすい

呼吸や心拍数が早いままでいることで、心臓への負担が大きくなるだけでなく、血圧をあげてしまいます。また、副交感神経が働くことで高まる免疫力も低下してしまうので、ガンや糖尿病などの生活習慣病になるリスクも高くなります。

また、副交感神経に切り替わらないことで内臓機能がうまく働かないので、食欲不振に陥ったり、逆に睡眠が足りなくなることで食欲増進にいってしまうこともあります。過食傾向になってしまうことでも生活習慣病のリスクは高まるので、内臓機能を正常に戻すためにもスイッチのオンオフは大切になります。

肩こりや腰痛になりやすい

体の緊張が取れないでいることで、いつも体がこわばってしまい肩こりや腰痛を感じやすくなります。気づいたら歯を食いしばっている、肩に力が入っているという方は体がリラックスできていない状態といえます。 デスクワークの時間が長い方、スマホやテレビを見ている時間が長い方は同じ姿勢が続いてしまうので特に起こりやすいので注意しましょう。特に夜遅くに画面を見ていると交感神経が働きっぱなしになって、画面を消してからもしばらくはスイッチが切り替わらないと言われています。

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