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コレステロールに対応した機能性表示食品〜LDL(悪玉)コレステロールを減らす機能性表示食品とは〜

カラダ
YOKARE編集部
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コレステロールに対応した機能性表示食品〜LDL(悪玉)コレステロールを減らす機能性表示食品とは〜

コレステロールに対応した機能性表示食品には、HMPA、大麦β-グルカン、松樹皮由来プロシアニジン、α-リノレン酸、リコピン、キトサン、オレイン酸、オリーブ由来ヒドロキシチロソール、カカオフラバノールなど、さまざまな成分が使用されています。

これらは、LDL(悪玉)コレステロールを減らす機能性表示食品HDL善玉コレステロールを増やす機能性表示食の2つに大きく分けることができます。

この記事ではLDL(悪玉)コレステロールを減らす機能性表示食品を紹介します。

LDL(悪玉)コレステロールを減らすと良いの?

「HDL(善玉)コレステロール」には余分なコレステロールを回収する役割がありますが、「LDL(悪玉)コレステロール」が増えすぎてしまうと、健康リスクを引き起こす原因となるため対策が必要です。

LDLコレステロールは、体内の「脂(あぶら)」の一種であり、血管の壁に染み込むことで血管壁を厚くし、そして脆(もろ)くします。これが原因で血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患を引き起こすため、”悪玉”コレステロールとも呼ばれています。


肉やバター、加工食品などに含まれる飽和脂肪酸の摂りすぎが、LDLコレステロールが高くなる原因です。現代の食生活は、LDLコレステロールが高くなりやすいです。

厚生労働省「国民健康・栄養調査(令和元年)に」よると、「悪玉(LDL)コレステロール値高め」の境界域である120mg/dL以上の方の割合は、男性では「40-50代の2人に1人」、女性では「50-60代の2人に1人」 にのぼります。

また、LDLコレステロールが低くりすぎるのも異常値ですが、その結果としてLDLコレステロールを含めたコレステロールが低下すると免疫機能の低下に繋がります。

LDL(悪玉)コレステロールを減らす機能性表示食品とその成分

大麦に含まれる「大麦β-グルカン」

大麦に含まれる食物繊維素材である大麦β-グルカンは、水溶性食物繊維の一種です。糖質の吸収を抑える、血中コレステロールが高めの方の血中コレステロールを低下させる、おなかの調子を整える機能があることが報告されています。
お米に混ぜて炊く「機能性もち麦ごはん」や「讃岐もち麦ダイシモチ ゆで麦」「おいしいもち麦 もち麦だけのごはん」があります。
他にはパンケーキのもとになる「パンケーキ大麦パウダー」「和菓子のようなもち麦パンケーキミックス」があります。

機能性もち麦ごはん

松の木の樹皮から抽出される「松樹皮由来プロシアニジン」

松樹皮由来プロシアニジンは、松の木の樹皮から抽出される天然のポリフェノールで、総コレステロールや悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能があります。
サプリメントで販売されていることが多く、DHC「コレステロール対策 30日分【機能性表示食品】」や東洋新薬「フラバン血管サポート」などがあります。

コレステロール対策 30日分

カニやエビなどの甲殻類の殻に含まれる「キトサン」

カニやエビなどの甲殻類の殻やキノコや酵母などに含まれる成分であるキトサンには、悪玉(LDL)コレステロールや総コレステロールを低下させる機能があることが報告されています。
キトサンが含有された商品は、DHC「キトサンと葉酸がとれる よくばり明日葉青汁」やファンケル「プレミアムカロリミット」、アテニア「カロリシェイプ」があります。

機能性表示食品は生鮮食品のみ「オレイン酸」

オリーブオイルなどに含まれる一価不飽和脂肪酸で、正常なコレステロール(LDLコレステロールおよび総コレステロール)をサポートする機能が報告されています。
オレイン酸を含有する機能性表示食品は生鮮食品のみ。
「アリゾナの奇跡」はピーカンナッツ、「アボカドのちから」はその名からもわかるようにアボカドです。

「氷温熟成氷室豚14日熟成 特選」「イベリコ豚 レアル・ベジョータ」は豚肉になります。

イベリコ豚 レアル・ベジョータ

腸内で変換されて吸収されるポリフェノール「HMPA」

HMPAとは、3-(4-Hydroxy-3-Methoxyphenyl) Propionic Acidの略称で、ポリフェノールの一種。食事などから摂取したポリフェノールが腸内細菌によって代謝されることで生産され、体内に吸収される物質の1つがHMPAです。

ポリフェノールは、腸内で変換・吸収できるかどうかがキーポイントだと言われていて、個人差があります。そのため、体内に吸収されるポリフェノールの形で最初から採り入れることができるHMPAは注目されています。

2022年には、BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能が認められていました。最近では、HMPAは、食後血糖値が高めの方の食後に上昇した血糖値を下げる機能や、LDLコレステロールが高めの方のLDLコレステロールや総コレステロールを下げる機能が報告されています。

HMPAが含まれている機能性表示商品は、「ユーグレナ・マイヘルス ディフェンシア アクティブライフ」や「おなかの脂肪(内臓脂肪)を減らす極旨わさびせんべい キューサイ青汁プラス」など。

ユーグレナ・マイヘルス ディフェンシア アクティブライフ

トマトなどに含まれる赤い色素「リコピン」

リコピンを27.8mg/日摂取すると、血中LDLコレステロールを低下させる機能があることが報告されています。

生鮮食品は、「の~りんのあま姫」「たっぷリコ」など。「の~りんのあま姫」は2020年に福井県福井農林高がブランド化したトマト。高校生が栽培、開発する食品としては全国で初めて「機能性表示食品」です。の~りんのあま姫を180g(7~10個)食べると機能性が報告されている1日当たりの機能性関与成分の量の50%を摂取できます。
 

運動、お酒、喫煙もLDL(悪玉)コレステロールに関係あり

実は、運動することでLDL(悪玉)コレステロールを減少させ、HDL(善玉)コレステロールを増加させることが分かっています。これにより、動脈硬化の予防にもつながります。
一方、喫煙は体に悪影響を与えるだけでなく、HDLコレステロールを減少させ、LDLコレステロールを増加させる原因となります。
適量の飲酒は、HDLコレステロールを増やし、動脈硬化の予防に一役買うことがありますが、注意が必要です。お酒を過剰に摂取すると、肝臓で中性脂肪の合成が促進され、これが血液中の中性脂肪値を上昇させます。その結果、HDLコレステロールが減少し、LDLコレステロールが増えてしまうことに。健康的な飲酒は適量を守ることが肝心です。

機能性表示食品を摂るだけでなく、日常生活から健康に気をつけた取り組みが必要です。
 

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