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機能性表示食品の生鮮トマト、期待される効果とは?

食・料理
YOKARE編集部
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機能性表示食品の生鮮トマト、期待される効果とは?

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざをご存じですか?そのように例えられるほど、トマトは健康に良い野菜として知られていますが、実際のところ、どのような効果があるのでしょうか?ここ数年で注目が高まっている機能性表示食品の生鮮トマトを紹介します。

トマトの栄養成分

トマトにはさまざまな成分が含まれています。

注目すべき成分としては、β-カロテン、ビタミンC、カリウム、リコピン、GABAがあります。

トマトに含まれるビタミン類では、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンCが豊富。生鮮トマト100gあたりにβ-カロテン540㎍、ビタミンC15mgを含みます。

トマトに含まれるミネラル類では、カリウムやカルシウムが豊富。100gあたりにカリウム210㎎、カルシウム7mgを含有しています。

また、トマトの栄養成分で特徴的なものは、リコピンという成分を多く含むこと。リコピンはカロテノイドの1種で、トマトの赤色の色素成分です。野菜の中でも、トマトのリコピン含有量はダントツに多いと言われています。

さらに、GABA(γ-アミノ酪酸)というアミノ酸の1種を豊富に含むことも特徴です。

機能性表示食品の生鮮トマトの効果

「コレステロール」「肌」「血圧」「疲労」「睡眠」…

トマトにはさまざまな成分が含まれていますが、機能性表示食品の生鮮トマトでフォーカスされている成分は、リコピンとGABAの2つ。近年の研究によって、リコピンとGABAには、それぞれ特徴的な働きがあることがわかってきました。

リコピンを関与成分とした機能性表示食品の生鮮トマトでは、「血中LDLコレステロールを低下させる機能」や「紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能」を表示しています。

一方、GABAを関与成分とした機能性表示食品の生鮮トマトでは、次のような効果をうたっています。

  • 仕事や勉強による一時的な精神的ストレスと疲労感を緩和する機能。
  • 血圧が高めの方の血圧を下げる機能。
  • 睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)の向上に役立つ機能。
  • 加齢によって低下する認知機能の一部である記憶力(見たり聞いたりしたことを思い出す力)や空間認知力(物の位置、形、向きなどを正確に把握する力)を維持する機能。
  • 肌の乾燥が気になる方の肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能。

また、関与成分としてリコピンとGABAの両方を用いた商品もあります。この場合、それぞれの成分の効果を合わせて表示しています。

消費者庁データベースで公表済みの届出は17件

機能性表示食品の生鮮トマトは、現在(2023年8月2日時点)17件の届出が公表済み。生鮮食品ではモヤシやミカンと並び、存在感を示しています。

各商品の効果については、届出者(販売者)が「研究レビュー」という手法によって確認済みです。研究レビューとは、データベースを活用して幅広く研究論文を集め、適切な論文をピックアップして、総合的に効果の有無を判断するというもの。

消費者庁のデータベースを見ると、効果の有無を判断するために用いた研究論文の数もわかります。リコピンの「紫外線刺激から肌を保護するのを助ける機能」は2本など、「血中LDLコレステロールを低下させる機能」については1~5本程度。GABAの「睡眠改善効果」は4~5本、「精神的ストレスや疲労感」は2本などとなっています。

今のところ、研究レビューに用いた研究論文の数が少ない点が課題ですが、今後の研究の進展が期待されています。

機能性表示食品の生鮮トマトを食卓に

いくらトマトが体に良いと言っても、毎日たくさん食べると食事のバランスを崩すことになります。サラダに加えるなど、適当な量を食卓に並べることが、続けるために大切です。

この点に注意しながら、日頃の食事に機能性表示食品の生鮮トマトをプラスして、健康に役立ててみましょう。
 

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