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ダイエット効果がある!?希少糖とは何?

食・料理
YOKARE編集部
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ダイエット効果がある!?希少糖とは何?

ここ数年の間に、カロリーゼロ、夢の糖と言われて注目を集めている希少糖はご存知ですか?ダイエットをしたいけど甘みは捨てられない、という方にとっては本当に夢のような糖です。 ここでは、希少糖の基本知識、希少糖の効果や効能、希少糖の使い方について、知らない人にもわかるように紹介します。 希少糖の効果がわかれば、すぐにでも使いたくなるはずです。

希少糖とは

希少糖とは、自然界にほとんど存在しない糖のことです。50種類以上存在すると言われていますが、原材料が高価なためこれまでは研究対象にされてきませんでした。ところが、1991年に高知大学の何森(いずもり)健先生が微生物から果糖を希少糖のプシコースに変える酵素を発見したことで、注目を集めるようになりました。

糖の種類

これ以上分解することができない糖を「単糖」、単糖が数個くっついた「少糖」、単糖が多数くっついた「多糖」に分けることができます。例えば、ブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)は自然界に多量に存在する単糖であり、砂糖やオリゴ糖は少糖の一種。デンプンやグリコーゲンは多糖類と呼ばれています。希少糖はこの中で単糖に分類されています

希少糖の生産を体系化したイズモリング

単糖同士は分子構造が似ているので、酵素などを使うことで別の希少糖を作ることができることはわかっていました。50種類以上ある希少糖を整理するために試行錯誤した結果、イズモリングという全希少糖を生産する設計図ができあがったそうです。この発見によって、希少糖の効率的な生産が可能になりました。

希少糖の種類

希少糖というと全てが珍しいという印象を受けますが、虫歯予防のガムに含まれるキシリトール、カロリーゼロの自然な甘味料として発売されているラカントに含まれるエリスリトールなども希少糖の一種です。こうなるとグッと身近に感じますよね。その中でプシコースアロースといった、これまで研究が困難だった希少糖の研究も進み始め、ダイエットやアンチエイジングの効果が期待できることがわかってきました。

希少糖と普通の糖との違い

一般的な砂糖は1gあたり4kcalと人間が生きていく上で大切なエネルギー源となっています。その分、砂糖の摂りすぎは肥満や糖尿病といった生活習慣病を招く原因になるということから、最近では砂糖の摂取量を減らそうという発表もされました。 希少糖は砂糖と比較してもカロリーが少なく、キシリトールでは砂糖の75%エリスリトールやプシコースなどはカロリーがほぼゼロなのでダイエット効果が期待できます。エネルギーをうむ出すことができない、という自然界では必要とされない存在だった希少糖は現代人にとって救世主のような存在になったのです。甘み自体も砂糖に比べると、7割程度ですっきりとした甘さが特徴です。

希少糖を使うメリット

希少糖の中でも、果糖から生産されるプシコースにはダイエット効果、抗血糖上昇効果が期待され、プシコースから生産されるアロースには抗酸化作用、抗がん作用といったアンチエイジングの効果があると言われています。希少糖の一つであるプシコースはブドウ糖と同じ分子構造を持っていることから、ブドウ糖と一緒に摂取することでブドウ糖の吸収を抑えることができます。

ダイエット効果

炭水化物を口から摂取すると、体が吸収しやすいように分解されていきます。最終的には単糖まで分解されることで体内に吸収されるのですが、プシコースには炭水化物の分解を抑える作用があります。単糖まで分解されないと、体内に吸収されずに排泄されるというメカニズムが働きます。こちらの図をご覧ください。

体重と内臓脂肪の減少

引用:希少糖普及協会

 

プシコースには内臓脂肪の蓄積や体重の増加を抑える効果が認められています。過剰に摂取した糖は脂肪へと変わり体内に蓄積されてしまうので、炭水化物の分解を抑えることで体内への余計な吸収を抑えていると言えます。

抗血糖上昇効果

プシコースはブドウ糖と同じ分子構造をしているものの若干形が異なるため、小腸でブドウ糖が吸収される際にプシコースが邪魔をして吸収を妨げる効果もあります。この仕組みによって小腸におけるブドウ糖の吸収を妨げて、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。

食後血糖値の変化

引用:希少糖普及協会

糖尿病予備軍の方に、75gのブドウ糖に5gのプシコースを加えた飲料と、75gのブドウ糖に10mgのアスパルテームを加えた飲料を摂取した結果になります。前者を摂取したグループの方が食後の血糖値の上昇を抑える結果が示されました。

抗がん作用

プシコースから生産されたアロースでは、さらに抗がん作用があることも報告され始めました。がん細胞は体内において、ブドウ糖を吸収しながら自己増殖してしまいます。この時に、ブドウ糖と分子構造が非常によく似ているアロースを投与すると、ブドウ糖と間違えてアロースががん細胞に取り込まれるという仕組みです。アロースはゼロカロリーなので、エネルギーにはなりませんからがん細胞の増殖が抑えられるわけです。

希少糖はどうやって使うの?

希少糖を砂糖と置き換えて使うことで、効果が出てきます。ただし、プシコース単体の粉末はまだまだ高価ですので、希少糖含有シロップとして発売されている「レアシュガースウィート」を使うのがいいでしょう。これはプシコースやアロースなど6種類の希少糖を15%含有して作られたもので、甘みは砂糖の90%、カロリーは砂糖よりも20%抑えられているのでダイエットをしたいけど甘いものは口に入れたいという方にはオススメです。

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