残暑の疲労回復にニンニク?!ニンニクを使った薬膳3レシピ
盛夏は過ぎたものの今年は梅雨が長かったせいか、暑さがより身体にこたえたような気がします。この季節、薬膳で大切にされているのは、夏の暑さによる身体の熱をしっかりと取り、消耗した「気」「血」を補ってあげること。
そこで今回は、疲労回復効果があり、気の巡り、血の巡りを良くしてくれる「ニンニク」を使った薬膳レシピをご紹介します。
ニンニクは美肌づくりやアンチエイジングにも効果あり
ニンニクには疲労回復以外にも、免疫力を高めたり、貧血の改善、美肌づくりやアンチエイジングにも効果があり、女性にこそ食べて欲しい食材とも言えます。
ただし、気になるのがニオイですよね。皆さんも牛乳を飲んだりリンゴを食べたりと何かしらニオイ対策をしていると思いますが、最近は緑茶や紅茶が効果的だという研究報告も明らかになりましたので活用してみてはいかがでしょうか。
効果が強力な分、食べ過ぎには要注意
ニンニクを食べる際に注意してほしいのが食べ過ぎないこと。ニンニクをはじめ薬味やスパイスなどは薬効が強いため、食べ過ぎると胃の粘膜や胃壁を荒らしかねません。
特に長ネギや玉ねぎ、ニンニク、らっきょう、ニラなどネギ属の野菜はパワーも強力なので、薬味として使う程度でも充分効果があります。生なら一日1片、加熱したもので3~4片を目安にしましょう。
ニンニクを使った薬膳3レシピ
今回ご紹介するのは、シンプルにニンニクの美味しさと疲労回復効果を楽しめるレシピです。
ホクホクが美味しいニンニクのホイル焼き
出典:https://www.instagram.com/hiron04/
材料(1人分)
- ニンニク・・・1/2玉
- オリーブオイル・・・大さじ½
- 塩・・・1つまみ
作り方
- ニンニクは皮を剥き、根元を切り落とします。
- 二重にしたアルミホイルの四方を山折りし、高さ2㎝程の器を作ります。
- 2に1のニンニクとオリーブオイル、塩を入れアルミホイルで蓋をします。
- トースターで10分程焼ければ出来上がり!
洋風なおかずにはオリーブオイル、和風であればゴマ油というように油を使い分けるのも◎。バターでもOK!
シンプルに味わえるニンニクスープ
材料(2人分)
- ニンニク・・・2片
- オリーブオイル・・・大さじ1
- コンソメ(キューブ)・・・1個
- 水・・・400ml
- パセリ・・・適宜
- 塩・コショウ・・・適宜
作り方
- ニンニクは皮を剥き、根元を切り落として薄切りにします。
- 鍋に1のニンニクとオリーブオイルを入れ、弱火でじっくりと炒め香りを引き出したら鍋から取り出しておきます。
- 鍋に水とコンソメを入れ強火にかけ、煮たってきたら(2)のニンニクを加え、塩・コショウで味を調えます。
- 器に盛ったら刻んだパセリを散らせば出来上がり!
香りを引き出すためニンニクとオリーブオイルを入れてから鍋を火にかけ、弱火でじっくり炒めましょう。また、香りが出たらいったん取り出しておくこと。
あると便利!万能調味料・ニンニク醤油
出典:https://www.instagram.com/mint.tea.7/
材料
- ニンニク・・・1玉
- 醤油・・・150ml
- 鷹の爪・・・1本 ※お好みで
作り方
- ニンニクは皮を剥き、根元を切り落とします。
- 保存容器に1のニンニクと種を抜いた鷹の爪を入れます。
- 上から醤油を注ぎ入れ、蓋をすれば出来上がり!
醤油は2~3日経てば使えますが、1週間から10日ほど置くとより美味しくなります。漬け込んだニンニクは2週間程すれば食べられます。常温なら約1カ月、冷蔵庫なら4~5カ月保存できますので、万能調味料として常備しておくと便利ですよ。
※保存容器はアルコール消毒か煮沸消毒しておきましょう。
鷹の爪はお好みで。ピリッとした辛さで味に深みが出ます。
ニンニクで免疫力・抗菌力をアップしよう!
古代エジプトでは、ピラミッド建築に携わった人たちの強壮剤として使われていたと言われているニンニク。疲労回復成分の「アリシン」には強い抗菌力もあります。withコロナの今だからこそ、ニンニクを積極的に食べてで免疫力・抗菌力を高めていきたいですね。
なお、アリシンは熱に弱いので、油と一緒に料理すると分解されにくくなります。今回ご紹介するスープなども、水から入れて煮込むよりいったん油で炒めたほうが効果的です。