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甘草を使った自家製の薬膳ドリンクの作り方

これからの季節、冷え性の悩みが多くなりますが、次いで多いのが「だるい」「疲れがとれない」という悩みです。

冷え性の悩みについては前回、当帰のコラムでお伝えしましたが、今回は倦怠感や疲労感の悩みにおすすめの「甘草(カンゾウ)」についてお伝えします。

甘草とは元気を補ってくれる生薬の王様

甘草(カンゾウ)とは、砂糖の主成分であるショ糖の150~200倍の甘味があるマメ科の多年草です。根っこを乾燥させたものは生薬として世界中で広く使われ、「生薬の王様」と呼ばれています。

薬膳では、甘草には元気を補ったり炎症をやわらげ解毒をサポートする役割があり、その甘味が様々な痛みを緩和するとされています。

甘味料や化粧品などにも使われている

生薬の王様と書きましたが、実は甘草の主成分「グリチルリチン」は、その強い甘味から日本だけなく海外でも甘味料として使われることが多いんです。

また、甘味料以外にも化粧品や入浴剤、シャンプーなどにも「グリチルリチン酸ジカリウム」「甘草エキス」「甘草由来成分」として使用されています。

甘草の効果効能

甘草には元気を補い炎症をやわらげる以外にも、以下のような効果効能があります。

甘草の効能

アレルギーを抑える/免疫力を高める
ホルモンバランスを整える/ダイエット
ストレスをやわらげる/咳を鎮める
活性酸素の除去/肝機能を高める/食欲不振

甘草が含まれる疲労・倦怠感に効く漢方薬

疲労に使われることが多い漢方薬には以下の3つがあります。

  • 補中益気湯
  • 十全大補湯
  • 人参養栄湯

いずれも甘草が配合されています。

甘草の副作用

漢方薬は複数の生薬を組み合わせて処方することが多いのですが、生薬にもそれぞれ副作用があります。甘草は、互いの生薬が持つ毒性や副作用を軽減し、処方全体の効果を高める働きもします。

ただし、甘草も摂り過ぎれば副作用として全身の倦怠感や動悸、不整脈、嘔吐や筋肉痛、こむら返りなどを引き起こすこともありますので注意が必要です。

また妊娠中や授乳中、高血圧や低カリウム血症、肝障害のある方も使用を控えるか、かかりつけ医にご相談されてからのほうが安心かと思います。

甘草を使った薬膳レシピ

甘草はハーブティーや薬膳鍋の材料として使われることが多いのですが、今回は台湾で火鍋と一緒に飲むことが多い薬膳ドリンク「酸梅湯(サンメイタン)」をご紹介します。

甘酸っぱい味がクセになる酸梅湯

出典:https://www.instagram.com/suzuki.takae/

材料

  • 山査子(サンザシ)・・・50g
  • 鳥梅(ウバイ)・・・20g
  • 洛神花(ハイビスカス)・・・20g
  • 陳皮(チンピ)・・・20g
  • 甘草・・・5g
  • 水・・・3000㏄
  • 黒砂糖・・・適量

作り方

  1. 材料はサッと水洗いしておきます。
  2. 鍋に水を沸かし(1)を入れ弱火で20分ほど煮出します。
  3. 材料を取り出し、黒砂糖を加えれば出来上がり!


※冷めたら冷蔵庫で保存し、水やお湯で薄めて飲みましょう。

※酸っぱさが気になるようなら、ジャスミンやキンモクセイなど香りの良い材料を加えると飲みやすくなりますよ。

甘草を購入するには

甘草をはじめ、今回ご紹介した酸梅湯の材料はスーパーなどではあまり取り扱っていないため、通販サイトや漢方対応薬局での購入がおすすめです。

甘草であれば根を乾燥させスティック状にしたものや、細かく切ったもの、パウダー状のものなどがあります。料理などに混ぜるならパウダー状が便利。ショップによっては酸梅湯用の材料がセットになったものも販売されています。

甘草と呼び方が同じ植物

甘草は「リコリス」(Licorice/Liquorice)「スペインカンゾウ」とも呼ばれています。秋に咲く彼岸花(曼珠沙華)もリコリスという名前で流通していますが、まったく別の植物です。

また、「萱草」と書いてカンゾウと読む山菜もあります。萱草はお浸しやサラダ、酢味噌和えなどにして食べますが、甘草は葉っぱを食べることはありません。