食用のアロエの選び方とアロエベラの食べ方を紹介!
アロエは観葉植物でも広く知られていますが、食用として食べられるアロエはおもにアロエベラが主流です。
アロエベラは一般的な認知度はそう高くありませんが、健康食品などに関心がある方は、「アロエベラ」という名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
アロエは種類や個体によっては苦みがあるものの、アロエベラの葉肉は比較的苦味が少なく、胃腸や美容に良い効果があることでも知られています。アロエを美味しく簡単に食べられるアロエの食べ方を紹介します。
アロエの原産地と選び方
アロエベラの原産地は、おもにアラビア半島から北アフリカにかけての温暖な地域です。日本では、比較的温暖な西日本で手に入ります。
食用にはアロエベラ
私たちが普段見かけるアロエには2種類あり、キダチアロエとアロエベラがあります。
キダチアロエは、おもに観葉植物として見かけるアロエで、茎が長く枝分かれして成長し、苦みが強いのが特徴です。
一方、アロエベラは根元からそれぞれに葉が大きく育ち、とても肉厚なのが特徴。葉肉部分は苦みも少なく、食用として適しています。
アロエは肉厚のものを選ぶ
アロエで食べる部分は、主に中の葉肉部分です。
食用としてアロエを買う時はアロエベラであることを確認し、できるだけ肉厚のものを選ぶようにすると良いでしょう。
アロエは妊婦さんも食べて大丈夫?
アロエの外皮には、アロインとアロエエモデンという成分が含まれており、これらの成分は子宮収縮作用があるため、妊娠中にアロエを食べるのは避けた方が良いとされています。
ただし、アロエヨーグルトなどに使われているアロエは、外皮部分を取り除いた葉肉部分が使われているため、食べてしまったとしても過度に心配する必要はありません。
とは言え、アロエにはアントラキノンという成分が入っており、下剤作用があるため食べすぎには注意が必要です。心身ともに安心して過ごすためにも、妊婦さんはできるだけ避けておいた方が良いでしょう。
アロエの食べ過ぎは、お腹が緩くなりやすいので、小さいお子さんも摂取量には注意が必要です。
アロエベラのおすすめの食べ方
他の野菜のように一般的にはあまり出回っていないアロエベラですが、一部のスーパーや直売所などでアロエベラの葉肉を購入することができます。
アロエは特に手を加えることなく簡単に調理できるので、食欲のないときや暑い夏場にもおすすめです。ここではおすすめのアロエの食べ方を紹介しますので、アロエベラを店頭などで見かけたらぜひ自宅で調理にチャレンジしてみてください。
アロエベラの定番はお刺身!
まずはアロエベラそのものを堪能するためには、アロエベラをお刺身で食べるのがおすすめ。下処理したアロエベラをお刺身の大きさに切り、醤油やポン酢などをかけてお好みの薬味と一緒に食べてみましょう。アロエベラがヘルシーなおつまみになります。
アロエベラをヨーグルトに混ぜて
アロエとヨーグルトの相性が良いのは皆さんご存じの通り。市販のアロエヨーグルトなどで食べ慣れている方も。
アロエベラは癖がほとんどありませんが、ヨーグルトに入れるとさらにアロエの青臭さが緩和します。下処理したアロエをサイコロ状に切って、いつものヨーグルトに混ぜて食べましょう。お好みで蜂蜜をかけるとさらに美味しくなりますよ。
さっぱりサラダ
アロエベラのつるんとした食感と、透明で涼し気な見た目は、夏のサラダにもピッタリな食べ方。サラダに乗せる場合は、イカそうめんのように細長く切るとお箸でつかみやすく、ドレッシングも絡みやすくなります。和風や中華ドレッシングなど、醤油ベースのさっぱりしたドレッシングが特におすすめですよ。
出典:https://www.instagram.com/powerdioclub/
アロエシロップ煮ならさらに食べやすく
アロエベラは、シロップ煮にすると青臭さが消え、さらに食べやすくなります。
シロップ煮の作り方は、まず下処理したアロエをサイコロ状にカットし、小鍋に入れてグラニュー糖を入れしばらく放置します。グラニュー糖の量はアロエの葉3枚分の葉肉に対し、50gほどが適量です。
10分ほど放置し水分が出てきたら、弱火にかけて水分を飛ばし、煮詰めたら出来上がりです。
出典:https://www.instagram.com/taberukoto.kenkyujo/
完成したアロエのシロップ煮は、プレーンヨーグルトなどに入れて食べたり、フルーツポンチにするのがおすすめですよ。
アロエベラかき揚げでご飯のおかずにも
なんと、アロエはご飯のおかずにも使えるんです。
アロエは、揚げると玉ねぎのような甘みのある仕上がりに。アロエを食べるのに少し抵抗があるという方は、かき揚げから挑戦してみるといいかもしれませんね。
使うのはアロエベラの葉肉部分。葉物野菜を混ぜて一緒に揚げると、さらに食感や彩りも良くなり美味しく食べられますよ。
出典:https://www.instagram.com/miim_ueda_nagano/
残ったアロエは餃子の具に
アロエベラがなかなか消費できなければ、餃子の具材として使う食べ方もおすすめ。お肉や野菜の一部を、みじん切りにしたアロエに変えてみましょう。お肉のかさ増しにもなり、ヘルシーな餃子を作ることができますよ。
アロエベラはまず下処理が必要
アロエベラを生葉から食べるには、まずは下処理が必要。
分厚い外皮や大きなトゲが付いているため、アロエベラを食べるときは、まず外皮やトゲを取ってから調理するようにしましょう。外皮も食べることはできますが、苦みが強いので初めての方にはあまりおすすめしません。
ここでは、誰でも美味しく食べられるアロエベラの簡単な下処理方法を紹介します。必ず食用のアロエベラを使うようにしてくださいね。
アロエベラの下処理方法
- アロエベラを4~5cm幅に切り、両端にあるトゲの部分を包丁で切り落とします。
- アロエベラの外皮部分は包丁で削ぐようにむいていきましょう。中はジェル状になっているため、ぬめりが出て滑りやすくなります。皮をむくときは十分注意して行いましょう。
- 皮をむいたアロエベラは水洗いし、生でも食べることができます。20~30秒ほどさっと湯通しすると、ぬめりが取れて扱いやすくなるので気になる方は湯通ししても構いません。
- 好みの大きさに切り、さまざまな調理法で食べてみましょう。
あまったら冷凍保存可!長く楽しみましょう!
買ってきたアロエベラの葉は、切り口にしっかりラップをすれば常温でも2~3週間保存が可能です。
ただし、近年は気温も上昇し、夏場は特に高温となる日が続くようになりました。できるだけ涼しい場所に保管するか、冷蔵庫の野菜室に保存するとなお安心です。
下処理したアロエベラの葉肉は、数日たつと切り口からどんどん酸化し水が出てきてしまうため、冷蔵なら密閉容器に入れて1週間ほどで使い切るようにしましょう。
冷凍の場合は3ヶ月ほど保存することができますが、生の時の食感とは違い、歯ごたえがなくなってしまいます。下処理したアロエを使いやすい大きさに切って保存し、食べるときはミキサーにかけてジュースにすると良いでしょう。
せっかく手に入れたアロエベラは、できるだけ長く、最後まで美味しく食べたいですね。