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ヒハツと胡椒(コショウ)の違いとは?

YOKARE編集部
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ヒハツと胡椒(コショウ)の違いとは?

ゴースト血管やむくみに効果があると研究からもわかり、テレビ番組でもたびたび取り上げられてきた「ヒハツ」。徐々にご家庭の調味料として「ヒハツ」が広がっているのではないでしょうか。

ヒハツが混同されてしまう調味料が「胡椒」です。
なぜ、混同されてしまうかーー見た目が似ているからということもあるかもしれませんが、ヒハツが英名で「ロングペッパー(長胡椒)」と呼ばれることが原因かもしれません。

今回は混同されやすい「ヒハツ」と「胡椒(コショウ)」について違いを紹介します。

ヒハツと胡椒(コショウ)の基本情報を比較

原産地や植物の分類などそれぞれの基本情報を比較してみました。

  胡椒(コショウ) ヒハツ
和名 胡椒(コショウ)

ヒハツ

インドナガコショウ

ナガコショウ(長胡椒)

英名 pepper(ペッパー)

long pepper(ロングペッパー)

植物の分類 コショウ科コショウ属コショウ コショウ科コショウ属ヒハツ
原産地 インド原産  インド原産

下記の写真は胡椒の果穂です。胡椒の果穂の長さは15–17 cm ほどで、50–60個の果実がぶら下がっています。球形で直径 5-6 mm。

胡椒の果穂

下記の写真はヒハツの果穂の写真です。雄花序は細長く長さ 4-8 cm、雌花序は長さ 0.6–2.5 cmで円筒形。

植物の見た目は違いますが、長い歴史の中で、ヒハツと胡椒(コショウ)は混同されていた時期があります。

古代のギリシャやローマでは、ヒハツはよく知られた香辛料となっていました。紀元前4世紀、植物学の祖と呼ばれたテオプラストスはコショウには長コショウ(ヒハツ)と黒コショウ(コショウ)があると混同されていました。紀元1世紀に大プリニウスは、長コショウと白コショウ、黒コショウは同じ植物だとしていました。

ヒハツと胡椒(コショウ)は味や香りも違う

胡椒(コショウ)は、日本でもよく知っている調味料です。収穫時期や処理方法による違いで、白胡椒と黒胡椒、青胡椒、赤胡椒に分けられます。黒胡椒は、香りと辛みが強いた肉料理や青魚に使われます。白胡椒は黒胡椒より辛みは弱く、魚料理やシチューなど素材の味が強くないものに使われます。

日本では一般的に使われているコショウは白胡椒と黒胡椒をブレンドしたものです。

胡椒(コショウ)

一方で、ヒハツの香りはシナモンのようで、味は独特のピリ辛さがあります。香りからイメージする味にはギャップがあります。胡椒と比較して、まだ広く知られていないため、どのような料理に合うのかがイメージしづらい面があるかもしれません。

下記はヒハツパウダーの写真ですが、コショウとは色合いも違い、茶色のパウダーです。

沖縄ではコーヒーや泡盛、沖縄そばなどにふりかける使うことも多いようです。タイ料理では、鶏肉のスパイシースープや肉類を使ったサラダでもヒハツをスパイスの一つとして使われています。YOKAREではヒハツを使ったレシピを開発しています。「ゴースト血管対策におすすめヒハツレシピに関連する記事一覧」をご参考にしてみてください。ヒハツは白だしやアイスなどにも相性が良いです。

ヒハツと胡椒(コショウ)の効能の違い

コショウはアルカロイドであるピペリンなどが含まれており、薬効を期待した料理や外用薬に使われることがあります。体を温めるほか、食欲増進、栄養の吸収を高めるなどの効果が期待されています。

ヒハツから抽出されヒハツ由来ピペリン類は、ヒハツは機能性表示成分として登録されていて、下記の機能が報告されています。

  • 冷えにより低下した血流を正常に整え、冷えによる末梢の皮膚表面温度の低下を軽減する機能。
  • 女性の夕方の足のむくみ(病的ではない一過性のむくみ)を軽減する機能。

ヒハツ(ロングペッパー)には、ゴースト化した血管を復活させる「Tie2(タイツー)」を活性化させる効果も研究により明らかになっています。

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