ごはんの冷凍は味が落ちる?農家がすすめる冷凍術

仕事や子育てで忙しい毎日。炊飯の回数を減らすために、まとめ炊きして冷凍保存している家庭も多いのではないでしょうか。
そこで、「冷凍ごはんはパサパサする」「なんだか固い」「少し臭いが気になる」と感じたことはありませんか。
実はその原因は、冷凍そのものではありません。味が落ちる理由を知り、正しく保存すれば、冷凍でも十分おいしさを保てます。
この記事では、おいしさを保つための家庭で再現できる失敗しない冷凍ごはんの手順を紹介します。
冷凍ご飯がパサパサ・固い原因は 冷める途中 にある
冷凍ごはんがおいしくないと感じる大きな理由は、炊きたてから冷める途中で起きる変化にあります。
ごはんの主成分であるでんぷんは、炊き上がり直後は水分をたっぷり含み、やわらかい状態です。しかし、温度が下がるにつれて構造が変化し、固くなりやすい性質があります。これを でんぷんの老化 と呼びます。
特に、冷蔵庫の温度帯(0〜5℃前後)はこの変化が進みやすいとされています。そのため、炊いたごはんを冷蔵保存すると、食感が落ちやすくなるのです。
一方、冷凍は一気に温度を下げることができます。素早く凍らせることで老化の進行を抑えやすくなり、食感の劣化を防ぎやすい保存方法なのです。
失敗しない冷凍ごはんの基本手順
おいしさを保つ3つのポイントを紹介します。
1. 炊けたら早めに小分けする
炊き上がったら、なるべく早く茶碗一杯分(150〜180g程度)に小分けします。大きな塊のまま放置すると、表面から水分が逃げやすくなり、パサつきの原因になります。
まだ温かいうちに分けることが大切です。湯気と一緒に含まれている水分を閉じ込めるイメージで作業しましょう。
2. ラップで包み、水分を逃さない
小分けにしたごはんは、ラップでしっかり包みます。空気をできるだけ抜き、平らに整えるのがコツです。

厚みがあると解凍ムラが起こりやすく、固い部分とベチャッとした部分ができてしまいます。平らにしておけば、電子レンジで均一に温まりやすくなります。
匂い移りを防ぐために、さらにジップ袋に入れるとより安心です。
3. できるだけ早く凍らせる
包んだら、すぐに冷凍庫へ入れます。急速冷凍機能がなくても、金属トレーの上に置いたり、冷凍庫の奥に入れたりするなど、冷えやすい場所を意識するだけで効果があります。

大切なのは、ゆっくり冷ますよりも、できるだけ早く凍らせること。炊きたての水分を閉じ込めたまま凍らせることが、おいしさを保つ鍵になります。
冷凍ご飯が臭い?原因は匂い移りと密封不足
冷凍ごはんが臭うと感じる場合、多くは冷凍庫内の匂い移りが原因です。
ラップがゆるかったり、内部に空気が多く残っていたりすると、冷凍庫内の食品の匂いがつきやすくなります。特に魚や肉を保存している場合は注意が必要です。
ジップ袋や保存容器を使う場合も、できるだけ空気を抜き、密閉することが重要です。ラップ+ジップ袋の二重保存も有効な方法です。
また、長期間保存すると冷凍焼けが起こり、風味が落ちやすくなります。目安としては1〜2週間以内に使い切るのがおすすめです。
解凍で差が出る!レンジでご飯のふっくらを戻すコツ
解凍方法も重要なポイントです。
冷凍ごはんは自然解凍よりも、電子レンジで一気に温める方法が向いています。ラップをしたまま、凍った状態から加熱しましょう。
500Wや600Wでの加熱時間は量や厚みによって異なりますが、途中で一度ほぐして再加熱するとムラが減ります。
固いと感じる場合は加熱不足、ベチャベチャの場合は加熱しすぎが原因です。量や厚みに合わせて時間を調整しましょう。
冷凍ごはんは、忙しい平日の時短にもなり、食費の節約にもつながります。
次にまとめ炊きをする際は、ぜひこの手順を試してみてください。