「お釈迦様が食べたかもしれないカレー」、どんな原材料?

2025年に築地本願寺「はなまつり」にて、Xで大反響を呼んだ1日限定の幻カレー「お釈迦様が食べたかもしれないカレー」。
2026年4月にはMakuakeで「お釈迦様が食べたかもしれないカレー」のレトルト化プロジェクトを開始。開始から2時間で目標金額を達成し、6月から一般販売が始まりました。
では、2500年前の味を再現したと言われる「お釈迦様が食べたかもしれないカレー」には、どんな材料が使われているのでしょうか。
お釈迦様が食べたかもしれないカレーの原材料は?
2500年前の味を再現した「お釈迦様が食べたかもしれないカレー」の原材料名の記載は、以下の通りです。
- 原材料
鶏肉、ソテーオニオン、ごま油、ヨーグルト、しいたけ、おろししょうが、おろしにんにく、コリアンダー、食塩、クミン、ブラックペッパー、マスタードシード、ヒハツ、カロンジ、アジョワン。
一見すると、普通のカレーに入っていそうな材料もあります。
しかし、このカレーには現代のカレーでおなじみのトマト、唐辛子、ターメリックが使われていません。
その理由は、「約2500年前のインド」という時代設定にあります。
トマトも唐辛子も入っていない?
現代のインドカレーをイメージすると、トマトや唐辛子、ターメリックを思い浮かべる人も多いはず。
ところが、このカレーではあえてそれらを外しています。
開発者は、アーユルヴェーダ(古代インドの伝承医療)文献研究や初期仏教の食文化研究者への取材をもとに、当時の食文化を調査。その結果をもとにレシピを構築しました。
唐辛子やトマトは、2500年前のインドにはまだ伝わっていなかったとされます。
さらにターメリックについても、当時は食用というより薬や染料として扱われていたという説を採用し、今回は使用していません。
つまり、私たちが現在イメージする「カレー」から、現代的な要素をいったん取り除いているわけです。
辛味の主役は「ヒハツ」などのスパイス
では、唐辛子を使わずにどうやって辛味を出しているのでしょうか。
そこで登場するのが、ヒハツです。
ヒハツは英語ではロングペッパーとも呼ばれるスパイス。黒胡椒とはまた違った、独特の香りを持っています。
このほか、黒胡椒や生姜なども使われています。
開発者は、古くから伝わるミックススパイス「パンチフォロン」の原型にも着想を得ながら、7種類のスパイスを選んだとしています。

ごま油とヨーグルトもポイント
油にはごま油を使用。
さらに、うま味やコクを補うためにヨーグルトも使われています。
これは仏教用語に登場する乳製品「醍醐」の背景から着想を得たものだそうです。
そして具材には、国産鶏肉としいたけを採用。
「僧侶だから肉を食べない」というイメージとは少し違い、当時の托鉢文化を踏まえると、僧侶が肉を口にする可能性もあったとして、今回は鶏肉が選ばれているとのこと。
「2500年前のカレー」は、現代のカレーとはかなり違う
こうして原材料を見てみると、現代のカレーと違い、興味がそそられます。
- トマトや唐辛子を使わない。
- ターメリックも使わない。
- 代わりにヒハツや黒胡椒、生姜などを使う。
- ごま油やヨーグルトを取り入れる。
2500年前の食文化を調べ、そこから「もし食べていたとしたら、どんな味だったのだろう?」と想像して料理にする。

この時間旅行のような発想そのものが、面白いところなのかも。