受験当日は何を食べる?本番におすすめの食べ物の紹介
秋から冬にかけて、大学受験や資格試験などさまざまな試験が始まります。本格的な受験シーズンの到来に向けて、体調管理もしつつ、勉強中に食べるものにも気を使ってきた人も多いことでしょう。
いざ、本番が近づいてくると、受験当日に食べる食べ物も気になるものです。
いままでは勉強中に意識して食べていた食べ物もあるけど、当日には何を食べればいいの?という人に、おすすめの食べ物を紹介したいと思います。
受験当日の食べ物の選び方
まずは受験当日の食べ物の選び方について解説します。勉強中に食べていたものと違うのは、即効性のあるものを中心に、身体への負担が少ないものを選ぶことです。
消化に良いものを食べる
消化に時間がかかると、全身の血液が胃腸へ集中し、脳の血液が不足してしまいます。脳が血液不足になると眠気を引き起こしやすくなり、集中力を妨げることに繋がります。
特に油ものや食物繊維が豊富な食べ物は、消化に時間がかかります。できるだけ消化に良い食べ物を選ぶようにした方が良いでしょう。
優しい味のものを食べる
胃腸に負担をかけてしまう刺激物は、便秘や下痢の原因となってお腹を壊しかねません。刺激物は辛いものだけでなく、ニンニクやニラ、炭酸水なども含まれます。当日は刺激を避けた優しい味付けの食べ物を選びましょう。
食べたことが無いものは食べない
受験当日には、いままで食べたことがない食材は、できるだけ食べない方が良いでしょう。口に合わなければ食欲も無くなり、栄養の摂取もできません。また、思いがけず体質に合わないことも考えられます。いつもと違う行動は、できるだけしないことが賢明です。
ブドウ糖を摂取する
勉強中はもちろん、試験当日はこれまで以上に脳をフル稼働させます。脳のエネルギー源として必要なのがブドウ糖。なんと、一時間あたり4gものブドウ糖が消費されるのです。
脳のエネルギーとなるのはブドウ糖のみなので、しっかり摂取しておきたい成分です。
ビタミンB1を摂る
ビタミンB1には、糖質の代謝を促す効果や、疲労回復効果があります。摂取したブドウ糖を脳のエネルギーへと変換してくれるので、ブドウ糖を効率良くエネルギーに変換するためにも、欠かせない栄養素と言えるでしょう。
カルシウムを摂る
カルシウムは神経の興奮を抑え、精神を安定させる効果があります。試験当日は、集中力を上げるためにカルシウムを摂取すると良いでしょう。カルシウムの吸収を助けるビタミンDと一緒に摂取すると、より効果的です。
受験当日におすすめの食べ物
受験当日には揚げ物を避けたり、必要な栄養素を摂取するなど、気を付けるべきポイントがいくつかあります。それでは、受験当日は実際にどのような物を食べると良いのか、おすすめの食べ物を紹介していきましょう。
- おかかのおにぎり
受験は、いままで頑張って勉強してきたものを出し切るとても大事な日です。カツは胃に負担が大きいため、当日食べるのはおすすめできませんが、ゲン担ぎができないのもなんだか寂しいものです。
そんなときは、鰹節を使ったおかか入りのおにぎりを食べるのがおすすめ。鰹は“カツ(勝つ)”オから、ゲン担ぎに良いと言われています。
おにぎりは片手でも食べやすく、お昼休みなどにも食べやすいのでおすすめですよ。
- 卵サンド
卵のサンドイッチは、緊張して食欲がなくても喉にとおりやすいのでおすすめの食べ物です。お昼は買って食べるという人も、コンビニで買うことができるのが嬉しいところ。
ただし冷蔵保存品なので、お昼休みまで冷蔵庫に入れておけない受験では、朝から買っていくのは避けるようにしましょう。
暖房の効いた部屋で食品が悪くなり、試験中にお腹を壊しては元も子もありません。
- 豚汁
豚汁にはさまざまな具材が入っているので、早食いを防ぎゆっくり食べるので精神を落ち着かせる効果が期待できます。心を落ち着かせるために、朝ごはんに取り入れると良いでしょう。
- しらすの卵焼き
しらすなどのカルシウムが豊富に含まれる食材は、積極的に摂りたいものです。卵焼きの具材にするとお弁当などにも入れやすく、食べやすくなります。しらす以外にも、桜海老やチーズなどもカルシウムが豊富でおすすめですよ。
- 甘いおやつ
休憩の時に口にできるおやつは、不安な気持ちを落ち着かせる効果があります。試験当日は脳をフル回転しているため、脳のエネルギー源となるブドウ糖を補充するのがおすすめ。
実は、ブドウ糖というラムネ菓子も販売されているんですよ。薬局などで購入できますが、手に入らない場合は一般のラムネやキャンディー、チョコレートやグミなどでも良いでしょう。いつも食べ慣れたおやつならよりおすすめです。
バランスよく食べることが大事
受験当日は、炭水化物を中心とした食事がおすすめですが、炭水化物だけというのは良くありません。バランスよく食べた方が、集中力が上がることもわかっています。
ゲン担ぎにカツは食べるべき?
試験にカツ(勝つ)という言葉に掛けて、ゲン担ぎにとんかつなどの「カツ」を食べると良いと聞いたことがある人も多いでしょう。
では、本当に受験当日にはカツを食べた方がいいのでしょうか?
なぜゲン担ぎにカツを食べるの?
もともと、ゲンを担ぐとは、「縁起を担ぐ」という言葉で使われていました。江戸時代には言葉を前後に入れ替える逆さ言葉が流行っていたため、「縁起」が後に逆さ言葉の「ぎえん」となり、「ぎぇん」から「げん」と変化し、結果、「縁起を担ぐ」は「ゲンを担ぐ」と変化し使われるようになったと言われています。
ちなみに、ゲン担ぎは「験担ぎ」と書き、「験」には効き目や修行の効果などの意味が込められています。
現代ではあらゆる場面でゲン担ぎをすることがあります。特に試験前には試験に「勝つ」ということで、「カツ」を食べると縁起がいいと言われています。
身体のためには受験当日はNG
ゲン担ぎの食べ物として知られている「カツ」ですが、揚げ物は胃に負担が大きく、当日に食べるのはおすすめできません。
ただし、豚肉には疲労回復効果があるので、試験が終わった後にトンカツを食べるのは、疲れた体を回復するのにとてもおすすめの食べ物です。
身体に負担のかからないものなら、いつも食べているものや好きなものを選んでも良いでしょう。自分のお気に入りの食べ物を持って行くのもいいですね。これまでの成果を十分発揮できるように、当日の食べ物もしっかり選んで試験に臨みましょう。