パイナップルは体にも肌にも良い?!パイナップルの成分と8つの効果

パイナップルは甘くて酸っぱくて、美味しいトロピカルフルーツです。パイナップルの原産地は南米です。昔は、パイナップルの希少性が高かったため裕福な人だけが購入していました。
現在は、フィリピン、インドネシア、インド、中国などの熱帯および亜熱帯の国々でパイナップルは栽培されています。世界中で販売されていて、多くの人がパイナップルを食べています。
パイナップルには、ビタミン C、マンガン、消化を助ける酵素などの栄養素と有益な成分が豊富に含まれています。
パイナップルの含まれる栄養価と8つのメリットを紹介します。
パイナップルを食べる8つのメリット
①パイナップルは低カロリーだけど栄養が豊富
パイナップルはカロリーが低く、ビタミンやミネラルが豊富。
ビタミンC、ビタミンB、食物繊維、マンガンなどのミネラルの優れた供給源になります。
パイナップル 1 カップ(165g前後)には 78.9mgのビタミン C が含まれています。日本人の食事摂取基準(2020年版)で示されている推奨食事摂取量 (1 日あたり100mg) に近い数字です。
②パイナップルは食物繊維が豊富
1日に必要な食物繊維は、日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上です。
パイナップル 1 カップあたり食物繊維2.3g程度が含まれているため、推奨食事摂取量のほぼ10%がパイナップル 1 カップから摂取できることになります。
③パイナップルはタンパク質の消化を助ける
パイナップルは、タンパク質を消化する酵素ブロメラインが含まれています。ブロメラインはタンパク質を分解し、肉を柔らかくします。体内では、ブロメラインは食物の消化と吸収を容易にします。
このため、スポーツ界隈でも人気があります。大量のタンパク質を摂取し、迅速な代謝と筋肉繊維への吸収を必要とするエクササイズやボディービルにも人気です。
④パイナップルは抗酸化物質が豊富
食事をすると、体内では食べ物をエネルギーに変える代謝が行われます。この過程で、フリーラジカル(活性酸素)と呼ばれる不安定な分子が副産物として生成されます。フリーラジカルはタバコの煙や紫外線などの外部要因によっても発生し、過剰に増えると細胞を傷つけ、老化や生活習慣病の一因となる可能性があります。
パイナップルには、こうしたフリーラジカルを中和する働きを持つ抗酸化物質、たとえばフラボノイドやフェノール酸などが豊富に含まれています。これらの成分は体内の酸化ストレスを軽減し、健康維持に役立つと考えられています。
⑤手術や激しい運動後の回復を早める可能性がある
パイナップルの果実に豊富に含まれるブロメラインの一部は、抗炎症作用を発揮する働きがあるため、ドイツでは鼻炎や傷の治りを早める薬として認められています。
⑥副鼻腔炎、関節炎などの炎症を軽減する可能性がある
海外において、ブロメラインはさまざまな研究が進められています。
ブロメラインはサプリメントとして、特に鼻や副鼻腔、歯肉などの痛みや腫れ、また、他の体の部位における手術やケガをした後の痛みや腫れの軽減に良いとされています。また、変形性関節症、がん、消化器疾患、筋肉痛にも良いとされています。ブロメラインの局所塗布は熱傷に良いとされています。
引用:海外の情報 > ブロメライン|厚生労働省
しかし、ブロメラインを副鼻腔炎に推奨すべきかどうかについて意見を述べるには、質の高い研究が不足していて、さらなる研究が必要です。
ブロメラインを変形性関節症や運動後の筋肉痛および筋損傷に有用かどうかについても、一貫性のある研究結果が得られていません。
⑦パイナップルは肌のターンオーバーを促進する
パイナップル特有の酵素「ブロメライン」には、タンパク質を分解する働きがあります。
これにより、古い角質をやわらかくし、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促進するサポートが期待できるため、肌のザラつきやくすみの改善に役立つとされています。
⑧パイナップルはなめらかな肌づくりを助ける
パイナップルに含まれるスフィンゴ糖脂質を摂ることで、角質細胞同士の結びつきを強化し、乾燥や外部刺激(紫外線・摩擦など)から肌を守る力を高めるサポートが期待されます。
また、スフィンゴ糖脂質はセラミドと似た性質を持っていて、肌の水分保持や外的刺激からの保護に関わっています。
パイナップルに含まる成分でスフィンゴ糖脂質の一種である「パイナップル由来グルコシルセラミド」は、機能性関与成分として登録され、肌の保湿力(バリア機能)を内側から高める機能が報告されています。「パイナップル由来グルコシルセラミド」配合の機能性表示食品としても販売されています。