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正しい食習慣が大人になって与える影響

食育
YOKARE編集部
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高血圧や糖尿病などの生活習慣病は大人になってから発症することがほとんどですが、実はその多くは子どもの頃からの習慣が影響しています。子どもの頃に肥満だった人のうち70%は大人になっても肥満になると言われており、潜在的なリスクは子どもの頃からあります。子どもの頃から正しい食習慣を身につけることの意味を紹介します。

正しい食習慣は心身の成長を助ける

正しい食習慣を身につけることで、健康的な体を手に入れるのはもちろんのこと、精神的な安定を手に入れることもできます。

正しい食習慣は味覚を育てる

味覚は幼少期に形成されると言われており、幼少期に味が濃かったり塩辛いものばかりを食べていると大人になってもそればかりを求めてしまい薄味のお出汁や繊細な味の食べ物に満足できないと言われています。

“味覚とは、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味のこと。甘味(エネルギー)、塩味(ミネラル)、うま味(タンパク質)などの人間が本能的に好む味覚と、酸味(腐敗)や苦味(毒)のように人間が本能的に避ける味覚に分類できます。”

味覚は3歳頃にピークを迎えるという説と10〜12歳頃にピークを迎えるという2説ありますが、いずれにしてもピーク時は1万を超える細胞の数があるのに大人になると半減、高齢者にいたっては30%ほどに減少してしまいます。

2014年に発表された報告では、小学1年生から中学3年生までの子ども達349人中、107人(31%)の子ども達が味覚認識に何らかの異常(酸味や苦味などを認識できない)が見られたというのです。 インスタント食品やジャンクフフードのように人工的に作られた食べ物は、特に甘味や塩味が強く高カロリーで高脂肪。これに慣れてしまうと脂っこいものやしょっぱいものでしか美味しさを感じなくなるので、生活習慣病のリスクが高まります

正しい食習慣は五感を育てる

正しい食習慣には味覚を育てるとともに、正しい五感を育てる意味もあります。食べるという行為は味覚だけではなく、嗅覚、触覚、視覚、聴覚といった感覚にも大きく影響します。 五感で楽しむことが食事の楽しみだ、などと料理の本にはよく書かれていますが、色合いや盛り付けで食事を楽しみ、香りで食欲をそそられるという経験は誰もがあると思います。パン屋さんの出来立ての香り、コーヒー屋さんの落ち着いた香りなど、嗅覚は人間の本能にダイレクトに響いてきますね。 それ以外にも調理している時の音、口に入れて噛んだ時の音や食感など食べることは五感を育む要素がふんだんに含まれており、五感を正しく刺激することで脳の発達も促すことが可能になります。

正しい食習慣は家族で食事をとる習慣がつく

家族で食事をとる習慣がある人は、体の健康状態がよくなるだけではなく心の健康状態も良くなるという報告があります。 「コミュニケーションをはかることができる」「食事を楽しむことができる」「規則正しい時間に食べることができる」などが良い点として挙げられており、食への興味だけでなく人間形成にも大きく影響を及ぼします。食から広がるコミュニケーションがあることで精神的な成長にもつながります。 逆に一人でスマホをいじりながらテレビを見ながら食事をしていると、ただ黙々と作業として食事をしていることになりかねません。そうなると五感が鈍ってしまい、脳の活動も少しずつ低下する可能性も考えられます。

大人になってから抜け出せないジャンクフード

特に食習慣で気をつけておきたいのがジャンクフード依存症です。塩分や脂分を多く含んだスナック菓子や甘いジュース、ファーストフードには、タバコやドラッグと同じような依存性があります。これはジャンクフードが高GI食であり、血糖値の急上昇によって脳が快感を得ているからではないか、と言われています。子どもの頃から食べなれていると、大人になってなかなか依存から抜け出すことができないので、早めに対処することをお勧めします。

※全てのスナック菓子やファーストフードがジャンクフードというわけではありません。現在では体にいい食品も多数発売されていますが、ここでは高カロリー、高脂肪、塩分過多になっている食品のことをさしています。

トランス脂肪酸の取り過ぎる可能性が高い

加工食品で一番問題になるのがトランス脂肪酸ではないでしょうか。トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種で、摂りすぎると動脈硬化など虚血性心疾患のリスクを高めます。WHOではトランス脂肪酸の摂取量を総摂取量の1%以内にすることが推奨されています。 日本ではもともとトランス脂肪酸の摂取量が少なく0.3%と言われていましたが、近年の食事の欧米化によりトランス脂肪酸の摂取量は増加傾向にあります。スナック菓子は揚げているものが多く、その油自体は余計なものですので要注意です。

健康被害が大きい

加工食品には添加物も多く含まれています。添加物には体内に必要なミネラルを排出してしまう作用があり、そのせいでせっかく摂った栄養も体内に吸収されなくなってしまいます。 例えばリンはカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯を作ります。リンとカルシウムの比率は大体1:1が望ましいと言われていますが、食品添加物としてリン酸塩が多く使われており、その結果としてリンを過剰摂取しがちです。リンの過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げるので注意しましょう。

うつ病の発症率が高まる

ジャンクフードとうつ病の関係は切っても切り離せません。スペインの研究チームは、トランス脂肪酸を多く摂取したグループは、摂取していないグループに比べてうつ病になるリスクが48%と報告していますし、東フィンランドの研究チームも加工肉や高塩分のスナックを食べる人ではうつ病の発症が増えると報告しています。 うつ病の予防に効果がある野菜や果物、全粒粉、魚、オメガ3脂肪酸は健康的な体に必要なほか、うつ病の予防にも効果的と言われており、ジャンクフードにはそれらが含まれていないからではないかという説が一般的です。

終わりに

子どもの頃の習慣は体にしみついているので、大人になってから変えようと思ってもなかなか変えることはできません。これは食事においても同じことが言えます。将来的に健康な生活をするためにも、子どもの頃から正しい食習慣を身につけるように気をつけましょう。

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