花粉症で注目されているのはどっち?甜茶と碾茶の違い
碾茶と甜茶の読み方はわかりますか?
碾茶の読み方は?
碾茶は、抹茶の原料になる茶葉のことです。碾茶を石臼で挽きあげて抹茶を作ります。碾茶は、抹茶の原料に使われるため、市場に流通することが珍しく、あまり馴染みがないのではないでしょうか。 碾茶は希少性が高いのですが、販売されています。 碾茶に使われる茶葉は、玉露と同様に、収穫前に遮光されています。遮光された茶葉は旨み成分のテアニンを多く含み、苦味成分であるカテキンが他の遮光されていない茶葉に比べて少ないのが特徴です。
碾茶は製造工程で茶葉を揉むという作業をしていないので、お湯を注いでから短時間では抽出されにくいお茶でもあります。時間をかけ、抽出することで上品で甘い味わいのお茶を楽しめます。
さて、碾茶を正しく読めたでしょうか。
碾茶の読み方は「てんちゃ」です。
甜茶の読み方は?
甜茶は、中国茶の一つで、茶以外の茶葉を使ったお茶の総称です。「甜」は甘いという意味で、文字通り甘いお茶です。
甜茶の読み方は「てんちゃ」です。
甜茶は花粉症に効果がある?
甜茶は、中国では健康茶として、古くから食欲増進などの健康のために飲まれています。よく知られている甜茶の種類を紹介します。
主な甜茶の種類
- ユキノシタ科―臘蓮繍球(ろうれんしゅうきゅう)
- アカネ科―牛白藤
- ブナ科―多穂石柯葉(たすいせきかよう)
- バラ科キイチゴ属―甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)
- アジサイ科・ユキノシタ科―甘茶(アマチャ)
甜茶の原料になる茶葉は、地域によっても異なります。原料の違いもあり、効能も使う茶葉によって異なります。 最近では花粉症に甜茶が良いと言われて、花粉症の季節には人気のある「甜茶」。 実は甜茶ならどれでも花粉症に効くというわけではないのです。
花粉症に効果のある甜茶はどの種類?
花粉症に効果がある甜茶は、バラ科の甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)です。 花粉症の軽減のために、甜茶を飲む方もいらっしゃると思いますが、バラ科の甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)が原料となっている甜茶を選ぶようにしましょう。
GODポリフェノールが抗アレルギー効果をもたらす?
バラ科の甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)の甜茶には、甜茶ポリフェノール(GODポリフェノール)が含まれています。 肥満細胞からヒスタミンが放出され、鼻水やくしゃみなどのアレルギー反応を引き起こします。 この甜茶ポリフェノールは、肥満細胞からのヒスタミン放出を抑制する抗アレルギー作用を持っています。 詳しい作用機序はわかっていませんが、臨床試験においては抗アレルギー作用に有効であるようです。
花粉症の民間治療はどれがいい?
民間療法には、下記の治療が主に挙げられられます。
- 漢方
- 甜茶
- 鼻スチーム
- 鼻洗浄
- クロレラ(緑藻類の一種)
- 針
- 花粉グミ
- シソジュース
- シジュウム茶
毎年、症状がひどい方は、早めに治療を開始してみてはいかがでしょうか。甜茶はリーズナブルに始められます。早期治療の一つとして試してみてはいかがでしょうか。