乳アレルギーでも食べられるチョコレートと注意点〜環境アレルギーアドバイザーに聞く〜
重度の食物アレルギーの子育ての経験を持ち、環境アレルギーアドバイザーの中山さんに、今回は乳アレルギーの子どもとチョコレートの選定についてご紹介いただきました。実はチョコレートには乳製品が含まれていることがほとんどです。
アレルギーでも食べられる乳製品なしのチョコレートが登場?!
乳アレルギーだとチョコは食べられない?
中山さん チョコレートには乳製品が含まれていて、乳製品にアレルギー反応を起こすのでチョコレートが食べられません。 乳アレルギーの子どもは、おいしいチョコを食べたことがない子どもがいます。
ここ数年で乳製品なしのチョコレートが登場しているそうですね?
中山さん ここ数年で乳製品なしのチョコレートがたくさん出回るようになってきました。 ロースイーツ、ビーガンなどチョコレートは大半が乳製品が入っているため牛乳アレルギーで食べられない人にとっては朗報です。 バレンタインデー時期では、乳製品なしのチョコレートが年々増えてきてうれしい限りです。
乳アレルギーの人は何が含まれている食品がNG?
中山さん 牛乳アレルギーの人は、原材料表示を確認して、牛乳・カゼイン・脱脂粉乳・ホエイパウダーなどの表記がなければ食べられると判断します。 重度な方はコンタミネーションも反応することがあるので一緒に作っている製品をチェックします。
これらが、食品を選ぶ基準となります。
チョコレートはコンタミネーションでも注意が必要?!
チョコレートのコンタミネーションだけアレルギー反応が出てしまったそうでね?
中山さん 日ごろから原材料表示を確認して食品を選び、食べられそうなものを見つけた時には宝を見つけたような気持ちになります。 少しでもチャレンジして食べれられそうなものがあると嬉しい気持ちです。 しかし、他の商品のコンタミネーションが大丈夫だから、乳製品不使用のチョコレートは食べられるという考えは大きな落とし穴でした。 食べたらアナフィラキシーを起こし、救急車で運ばれ、具合が悪くなってしまいました。 チョコレートだけはコンタミネーションの捉え方注意です。
なぜ、チョコレートだけ注意が必要なのでしょうか?
中山さん 原材料の表示に乳製品がはいってなくてもチョコレートだけは微量に乳製品はいっているという認識をもって試した方がよいでしょう。 理由はチョコレートは油分で作られており洗浄しても完全に落としきれないようです。前にミルクチョコレートを製造していたらその乳製品の成分が残っています。 わが子も乳製品なしのチョコレートを食べ、気道が狭まり、アナフィラキシー起こして救急車で運ばれました。 乳製品なしのチョコレートに微量に乳製品が含まれていて、反応したのだと思います。
乳アレルギーの子どもにはどんな注意が必要ですか?
中山さん 一度に食べるのではなく、試す時は微量で少しずつにした方が良いでしょう。特に微量で反応する乳製品アレルギーの方は気を付けてください。