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かぼす、ゆず、すだちはどう違う?見分け方や使い方を紹介!

食育
YOKARE編集部
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かぼす、ゆず、すだちはどう違う?見分け方や使い方を紹介!

かぼすやゆず、すだちと料理に爽やかな香りと酸味を付けてくれる柑橘系の果物は、夏には料理をさっぱりと食べることができ、冬の時期には鍋に使ったりと一年中おすすめの食べ物です。

どれも似たような果物のイメージですが、これらの違いを正しく知っていますか?
実は見た目も産地も違うそれぞれの果物。その使い方だって少しずつ違うんですよ。
ここでは、かぼす、ゆず、すだちの違いについて紹介したいと思います。

見た目の違い

まずは、見た目の違いから見ていきましょう。
かぼすもすだちもゆずも、手にしてもなかなか見分けがつかないという方も多いのではないのでしょうか?たまたまおすそ分けなどでもらったものだと、どの果物かわからないこともありますよね。

それぞれの見た目の違いが分かれば、果物に合った使い方をすることができます。美味しく食べるためにも、ぜひ見た目の違いを理解しておきましょう。

大きさ

まず、一番わかりやすい見た目の違いは大きさです。
このなかで一番大きいのはかぼす。一般的な大きさのかぼすは、テニスボールくらいの大きさと言われています。

反対にこのなかで一番小さい果物は、すだちです。すだちはゴルフボールほどの大きさとされています。かぼすとすだちの違いがわからないという方も多いかもしれませんが、大きさはこんなにも違っているんですね。

最後に、かぼすとすだちの中間の大きさであるのがゆずです。ゆず単体では大きさの違いはわかりにくいかもしれませんが、テニスボールよりひと回り小さい果物と覚えておくと良いでしょう。

皮の特徴

次に、見た目で違いが分かりやすいのは皮です。
ゆずはちょうどかぼすやすだちの中間の大きさであるため、大きさだけではわかりにくいのですが、何と言っても皮には特徴があります。
かぼすやすだちの皮は、表面が比較的ツルツルしているのに対し、ゆずの皮の表面はボコボコしているのが特徴なのです。

産地や特徴

大きさや皮など、見た目が少しずつ違うかぼすやすだち、ゆず。
それぞれの産地や特徴について見ていきましょう。

かぼす

かぼすはミカン科ミカン属、香酸柑橘類の果物で、おもな産地は大分県です。
江戸時代に医師の宗源が京都から苗木を持ち込み、大分県で栽培するようになったことから生産が盛んになっていったと言われています。

国内シェア率はなんと99%。次いで宮崎県、福岡県の順で多くなっています。
香りは控えめで、爽やかな酸味が特徴です。

かぼすの名前の由来ははっきりとはわかっていませんが、江戸時代に蚊をいぶすためにかぼすの皮を刻んでいたのが始まりと言われています。
いぶすとは追いやるという意味で、「蚊」を「いぶす」がかぼすに変化したのではないかと言われています。

すだち

すだちもかぼすと同じくミカン科ミカン属、香酸柑橘類の果物で、おもな産地は徳島県です。
徳島県は国内シェア率98%を誇り、すだちの花は県花としても指定されています。
旬は8月から10月頃ですが、貯蔵やハウス栽培によって一年中手に入れることができます。

すだちの名前の由来は、元々果実に含まれる果汁を食酢として使っていたことからきています。すだちはかぼすと比べて香りや酸味はしっかりしているのが特徴です。
生食されていた柑橘類は、酢橘(すだちばな)と呼ばれており、ここから名前をとってすだちと呼ぶようになったと言われているのです。

ゆず

ゆずの主な産地は高知県。国内シェアは約53%で、つぎに徳島県、愛媛県の順で多いですのですが、かぼすやすだちと比較すると全国的に広く栽培されており、比較的手に入りやすい果物です。

ゆずにはいくつか種類がありますが、よく知られているのは本柚子と花柚の2種類。
本柚子は中国原産の果物で、平安時代初期頃に日本に伝わってきたと言われています。
花柚という品種は、詳しいことはわかっていませんが日本原産の果物と考えられています。

ゆずは夏に収穫したものは皮が青く、青ゆずと呼ばれており、晩秋から冬にかけて収穫したものは熟して黄色くなっているため、黄ゆずと呼ばれています。
黄ゆずは貯蔵され、1月頃まで出荷されています。おもに初春から冬に旬を迎えるのが特徴です。

どんな使い方をするの?

かぼすやすだち、ゆずは、酸味のある柑橘類としてジュースにしたり料理に添えて搾って食べたりと、似たような使い方ができます。
しかし、その酸味や味はやや異なるので、それぞれ違う料理に使うのがおすすめです。

かぼす

かぼすは、焼き魚に添えて果汁を絞ってかけるのはもちろん、鍋やお刺身などにも相性のいい果物です。

また、生産量国内99%を誇る大分県では、さまざまな使い方をされており、ジュースや菓子などの加工品、ブリなどの飼料としても使われています。
すだちやゆずと比べると酸味は穏やで、果汁も食べやすい果物です。

すだち

酸味のある果汁と香りが豊富なすだちは、焼きサンマによく添えられている果物で、鍋料理やお刺身、焼き松茸にも使われています。
元々はその酸味の強さから食用酢として使われていたことが始まりで、酢の物や酢の代わりに調味料としても使われています。

冷やしうどんやそうめん、蕎麦など、冷たい出汁を入れた麺に薄くスライスしたすだちをトッピングとして敷き詰めた料理も、さっぱりとしており夏の厳しい暑さを乗り切る食べ物として親しまれています。

ゆず

かぼすやすだちと比べると全国で手に入りやすいゆずは、さまざまな使い方をされています。
ゆずは皮も非常に香りが強いため、皮だけを薄く剥いて薬味として使ったり、七味唐辛子の材料にも使われています。
果汁はとても酸味が強く種も多いので、そのままジュースとして飲むと言うよりは加工品などに使うのがおすすめ。
柚子味噌に使うと非常に香りが強く、特徴のある味わいを楽しむことができます。

香りの良さから、柚子茶や柚子風呂などにも使われている果物です。

まとめ

かぼすにすだち、ゆずと似たような柑橘系の果物でも、少しずつ酸味の強さや味が異なるため、それぞれにあった使い方をされています。
いつもはかぼすやすだちで作る料理も、ゆずが手に入った時には代用してちょっと違う香りを楽しんだりしてみるのもいいですね。
 

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