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緑の柚子と黄色い柚子の違いって何?種類から美味しい食べ方まで紹介

食育
YOKARE編集部
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緑の柚子と黄色い柚子の違いって何?種類から美味しい食べ方まで紹介

油断見かける柚子は黄色い柚子が一般的ですが、緑色の柚子があるのはご存じですか?

柚子には青ゆずと呼ばれる緑色の柚子と、黄ゆずと呼ばれる黄色い柚子があるのです。

しかし、これは柚子の種類が違うわけではありません。実は、柚子は収穫時期の違いによって、緑色の柚子と黄色い柚子に分けることができるのです。

ここでは、緑色の柚子と黄色い柚子の違いについて詳しく紹介していきたいと思います。

柚子の種類

一口に柚子と言っても、柚子にはいくつかの種類があります。

まずは柚子の種類から紹介していきましょう。

本柚子

普段、私たちがよく目にする柚子は本柚子というもので、原産地は中国。ミカン科ミカン属に分類される香酸柑橘類の一種です。

本柚子は平安時代に中国から日本に伝わり、奈良時代頃には日本でも栽培するようになったと言われています。

元々は、本柚子は埼玉県を中心に栽培されていたのですが、現在、日本では高知県が生産量日本一となっています。ほかにも、同じ四国エリアの徳島県や愛媛県で栽培が盛んで、この3県で収穫量の8割を占めているほどです。

四国以外では、宮崎県や沖縄県が主な産地となっています。

本柚子の大きさは直径8cmほどで、香りや酸味が強いのが特徴です。

本柚子は、さらに木頭系、海野系、山根系、多田錦などの品種に分けることができます。

花柚子

本柚子よりもやや小ぶりなのが花柚子。直径は5cmほどですだちやカボスなどに近い大きさです。

花柚子は本柚子の近縁種で、日本が原産地とされています。別名、一才柚子、ハナユとも呼ばれています。

花柚子は香りは弱いのですが、本柚子よりも果汁が多いため、料理の付け合わせとして重宝されています。

獅子柚子(鬼柚子)

獅子柚子の大きさは直径約20㎝、重さ約1kgと非常に大きい柚子です。別名、鬼柚子とも呼ばれています。

獅子柚子は本柚子と同じミカン科ミカン属ですが、実はそのなかでも文旦の仲間。正式には柚子ではないのです。

大きいので果物のようにそのまま食べたくなりそうですが、非常に酸味が強く、生食には向いていません。

加工食品としては使われていますが、特徴的な見た目から一般的に観賞用として栽培され、親しまれています。

色の違いは収穫時期の違い

ここからは、気になる緑色の柚子と黄色い柚子の違いについて紹介していきましょう。

一般的に柚子と言われているのは、本柚子のこと。

柚子は通常、4月~5月に花を咲かせるのですが、緑色の柚子も黄色い柚子も同じ木になる全く同じ果実です。皮の色の違いは、収穫時期の違いということになります。

それでは、緑色の柚子と黄色い柚子の収穫時期をそれぞれ見ていきましょう。

緑色の柚子の収穫時期

青ゆずと呼ばれる緑色の柚子は、8月~9月頃に収穫される柚子です。 

今ではハウス栽培によって、4月~7月頃から出荷ができるようになりました。 

黄色い柚子の収穫時期 

黄ゆずと呼ばれる黄色い柚子の収穫時期は、10月~11月頃。 

青ゆずが段々色付き、黄色くなってきた頃に収穫されます。

黄色い柚子は収穫後貯蔵され、次の年の4月頃まで出回っています。 

ハウス栽培された柚子は、通常の10月~11月よりも早く出荷され、8月頃から出回ります。このように、柚子は一年を通して流通しているのです。

味や香りの違いと主な食べ方 

収穫時期の違う緑色の柚子と黄色の柚子。 

柚子は酸味が強く爽やかな香りが特徴で、基本的にみかんのようにそのまま皮をむいて果肉を食べるとことはできません。 

酸味や香りが強い柚子ですが、緑色の柚子と黄色の柚子でもその味や香りには違いがあります。 

味や香りの特徴と、主な食べ方を紹介していきたいと思います。

緑色の柚子(青ゆず) 

緑色の柚子は収穫時期が早いため、若い果実。若々しく青い香りが特徴で、果汁は少なめとなっています。 

【主な食べ方】 

緑色の柚子は、カボスやすだちのように果汁を絞って使うこともありますが、まだまだ果汁が少ないため、皮の部分を使った加工品が主流。一般的にゆず胡椒として流通していることが多いです。 

柚子の栽培が四国や九州で盛んなことから、柚子胡椒も九州を中心によく食べられています。 

黄色の柚子(黄ゆず)

黄色の柚子は木になっている期間が長く、実が熟れているため、果汁が豊富で香りもとても良いのが特徴です。 

黄色の柚子は、主に柚子ドレッシングやゼリーなどの加工食品にしたり、皮の部分を削ってお雑煮の飾りとして使うなど、さまざまな用途で使われています。 

緑色の柚子と比べ、一般的に黄色の柚子を使うことが多いのは、緑色の柚子の収穫時期が短いためと言われています。 

収穫できる大きさに育ってから、緑色の柚子が黄色く色づくまでには、1週間ほどしかないのです。 

収穫できる時期が長く、収穫した後に貯蔵することができる黄色い柚子は、さまざまな用途で活用されています。 

冬至の柚子湯に使われている柚子はどっち? 

冬至とは、一年のうちで最も太陽の位置が低くなり日が短くなる日のことです。 

冬至の日は毎年変動しますが、12月の後半から1月初旬となっています。 

2021年の冬至は、12月22日です。 

日本では、寒い季節に風邪を引かないようにと、冬至にかぼちゃを食べたり、お風呂に柚子を浮かべた柚子湯に浸かる習慣があります。

柚子風呂には黄色い柚子 

この時期には、11月頃に収穫された柚子が出回っています。 

そのため、柚子湯に使われている柚子は、黄色い柚子ということになります。 

黄色い柚子は緑色の柚子と比べて香りが強く、その香りはほんのり甘いのが特徴です。皮には美容成分も豊富に含まれているため、柚子の成分が抽出している柚子湯は肌の調子を整えるのにもおすすめですよ。 

 

緑色の柚子と黄色い柚子の違いは、主に収穫時期の違い。どちらも同じ種類の柚子であることがわかりました。 

同じ柚子でも、収穫時期が違うことで味の違いや香りにも違いがあります。 

果汁の量などにも違いがあるので、手に入った時期に合わせて柚子を無駄なく使うことができるといいですね。 

これからは冬至などで柚子が出回る時期。今まで柚子湯には入ったことがないという方も、今年はぜひ柚子湯にチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 

 

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