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亜麻仁(アマニ)

成分の話
YOKARE編集部
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亜麻仁(アマニ)

亜麻仁(アマニ)とは亜麻という植物の種子から抽出されます。亜麻の種子は英語でフラックスシードといいます。
亜麻の種子は、、パンやシリアル、スナック、グラノーラなどの食品に添加されたり、オイルとして抽出したり、食用として使われます。

亜麻仁(アマニ)の産地はロシア、カザフスタン、カナダ

亜麻仁(アマニ)の原産地はコーカサスから中近東地域と言われています。主な生産国はロシア、カザフスタン、カナダです。2021年の亜麻仁生産量の1位はロシアの1,300,173トン、2位はカザフスタンの775,568トンとなっています。
中国、インド、ヨーロッパ、北米などでも亜麻が栽培され、その種子から亜麻仁が取れます。

日本では繊維として亜麻が栽培され始めた

亜麻仁はその栄養価の高さから、健康食品として需要が増えており、各国で栽培が行われています。亜麻は冷涼な気候を好みます。
日本では、1800年頃から北海道開拓初期に亜麻栽培が始まりました。現在も北海道など気温が低い地域での栽培が行われています。日本では食用としてではなく、繊維の原料としての亜麻栽培が目的でした。
しかし、1960年代には化学繊維が主流となり、亜麻の茎の繊維を用いたリネンやリンネルと呼ばれる衣服やシーツなどの需要が少なくなり、亜麻栽培がおこなわれなくなりました。
ところが、近年 食用としての人気が高まり、日本でも再び生産されるようになりました。

亜麻仁の種子フラックスシードにはα-リノレン酸が含まれ人気

亜麻仁(アマニ)の種子フラックスシードは、α-リノレン酸、食物繊維、アマニリグナン、たんぱく質を豊富に含みます。
α-リノレン酸とは、体内では作ることのできない必須脂肪酸のひとつで、オメガ3脂肪酸です。摂取すると 、一部体内で青魚の成分と同様のEPAやDHAに変換されます。
食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、亜麻仁(アマニ)の種子フラックスシードは、それぞれの水溶性と不溶性の両方の食物繊維をバランスよく含んでいます。

アマニリグナンは、亜麻仁(アマニ)の種子フラックスシードに含まれるポリフェノールの一種で、大豆イソフラボンに似た働きが期待できます。
亜麻仁(アマニ)の種子フラックスシードに含まれるたんぱく質は、鶏ささみに匹敵すると言われています。

亜麻仁(アマニ)油には、食物繊維とリグナンは含まれていません。

亜麻仁(アマニ)油は熱に弱い

亜麻仁(アマニ)油は、亜麻という植物の種子(フラックスシード)を絞った油のことです。この亜麻仁(アマニ)油はオメガ3(n-3)系脂肪酸であるα-リノレン酸を含み、様々な料理に用いることができます。
ただ、亜麻仁(アマニ)油に含まれるα-リノレン酸は熱に弱く酸化しやすいため、天ぷらなどの揚げものや、炒めもの調理には不向きです。

そのまま、サラダやヨーグルト、豆腐などにかけて食べると、効率よく栄養成分が摂取できます。亜麻仁油は、開栓したら冷蔵庫で保管し、なるべく早く使い切りましょう。

亜麻仁油の注目すべき栄養成分はα-リノレン酸

亜麻仁油の注目すべき栄養成分は、「必須脂肪酸」と呼ばれるオメガ3(n-3)系脂肪酸であるα-リノレン酸です。
この脂肪酸は、人の体内では作られないため、食べ物から摂る必要があります。

オメガ3系脂肪酸(n-3系脂肪酸)は、血液の流れをスムーズにし、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、高血圧などの生活習慣病の予防に効果が期待できるとされています。

α-リノレン酸といえば、さばやあじなどの青魚に含まれる脂肪酸を思い浮かべる方が多いと思いますが、青魚が苦手な人は、α-リノレン酸の含有量が植物油のなかでもトップクラスの亜麻仁油を摂取することも一つです。

機能性表示食品としてのアマニ油

α-リノレン酸には、「肌の保湿力を高め、肌の潤いを保つ機能があること」「血中の悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる機能があること」「血圧が高めの方に適した機能があること」が報告されています。

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