日本人は良い睡眠が取れていない?!
3月15日は世界睡眠デー(World Sleep Day)でした。
日本人の睡眠不足は、OECD(経済協力開発機構)の調査で、有名になりました。
2021年版の調査では、日本人の平均睡眠時間は、7時間22分で各国平均の8時間28分より1時間以上短く、OECD加盟国30か国の中で最も短いという結果となっています。
日本人の睡眠不足は話題となり、毎年のように世界睡眠デーになると調査レポートや啓蒙活動がされています。
日本人の平均睡眠時間は6時間27分、良い睡眠が取れていない?!
レスメドは、世界睡眠デーに合わせて、「世界睡眠調査2024」を発表しました。
この調査は、2023 年 12 月から 2024 年 1 月にかけて、オーストラリア、ブラジル、中国本土、フランス、ドイツ、香港、インド、アイルランド、日本、韓国、メキシコ、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイ、英国、米国の 17 カ国・地域において、合計 36,000 人の回答者を対象にインターネット調査で実施されました。
日本の回答者の平均睡眠時間は6時間27分。OECDの調査より、1時間ほど短くなっています。
さらに、一度入眠した後に目が覚めてしまう「中途覚醒」をしてしまう人も、日本は42%と世界平均の30%に比べて大きく上回っています。
日本では「良質な睡眠がとれるのは週に3日以下」という回答者が57%に上り、トップにランクインしました。さらに、日本の回答者の5分の1以上が、毎週1日か2日しか質・量ともに良い睡眠が取れていないという残念な結果になりました。
睡眠の質は通勤時間に左右される?
サンケイリビング新聞社の「睡眠に関するアンケート」では、テレワークをしている人の中で在宅時と出社時の起床時間に違いがある(=出社時に早起きしている)人は、起床時間が同じ人に比べて睡眠時間が足りないと感じている人が多い結果となりました。
また、通勤が30分を超えると7割以上の人が不満を感じている結果になりました。完全リモートの場合は5割以上が睡眠の質に満足しており、職場までの通勤時間が長くなるほど睡眠の質への満足感は減少する結果に。特に、通勤時間が30分を超えると7割以上が不満を感じていることがわかりました。
睡眠への大切を自覚しているのは20代がトップ!
花王の調査によると「自分のパフォーマンスは睡眠にかかっている」と答えた人は、どの年代でも半数以上。特段、若い年代ほどその意識は高く、20代では70%。
睡眠はどの世代でも大切とわかっていても、なかなか良い睡眠をとることは難しいことが伺えます。年代ごとに睡眠への悩みは変わります。高齢の人ほど「夜中に目が覚める」「朝早く目が覚める」といった睡眠そのものの悩み、若い人は「朝起きても精神的な疲れ・ストレスが取れていない」「朝起きられない」という眠りの結果に対する悩みが大きくなっています。